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糖尿病の病理学:歯周病より無知が怖い、食事で歯周病が治った話

認知症が歯周病で発症するという記事を読んだ。ほんと馬鹿だと思う。相関関係を因果関係だというのだから。故意のミスリードであるとしたら詐欺である(注)。

歯周病とは、当たり前の細菌(常在菌)が口内で(歯が抜けるほど)繁殖する状態を言う。歯が抜けるのは困ったことなので「病」と言うが、そこで繁殖している「マイクロバイオーム(細菌やウイルスや小さな蟲)」には迷惑な話だ。ただ彼らは生きるべきところで生きているだけなのだ。

粘膜組織というのは、温度が一定で水分を保持する。「マイクロバイオーム」が繁殖するのに最適である。人が生まれた瞬間から粘膜組織は『「マイクロバイオーム」のダンスホール』なのだ。

歯が生え始めてから「歯周病菌=口腔内常在菌(注)」は常に口腔内は存在する。身体というコロニーが許可(免疫系が見逃す)しているから繁殖するのだ。悪徳警官と盗人の関係と同じで、悪徳警官がいなければ盗人は跋扈しない。

では何が原因で身体は「口腔内常在菌」を多く繁殖させるのだろうか?

僕は食事だと思っている。根拠は僕の身体の回復だ。

僕の歯茎からは歯を磨いても、もう血は出ない(リンゴは嫌いなので食べない)。食事を素材を大事にするプロセスの調理で作り始めてからのことなのだ。

食事は僕の身体の中に食材に済む無数の「マイクロバイオーム(食材の細胞、満たしている間質液、数え切れない数の代謝物の水溶液)」を持ってきてくれている。

そして食事は体内の海に溶け込んでいくのだ。まさに僕の身体の内側に生命が入ってきて僕の細胞たちはその生命を受け継いで自分に再構築する。オートファジーという細胞再生のプロセスには「食事」が重要な役割をする(注)。

歯周病

林檎をかじると歯茎から血が出ると言って、リンゴが歯周病の原因ではない。

血糖値の高い人に歯周病の患者が多いからと言って高血糖が歯周病を生んでいるというわけではない。1980年なら分かるが、今では多くの知識が、歯周病は感染症(多くの人に症状が発生する「強いマイクロバイオーム」が原因の疾患)ではない(=常在菌のもたらす疾患:身体に多く住んでいて、特定の条件で発症する)ことは分かっている。

しかし、歯磨き・除菌が大事と繰り返す。除菌しようが一瞬で常在菌は口腔内に満ちるのだ。無論、食べかすやいろいろな歯質に悪影響を与えるものを除去する意味はある。キスするときにも嫌がられない、歯を磨いているからキスが出来るわけではないのであるが。

そもそもキス・セックスというのはマイクロバイオームが引っ越そすとして私達を操っているのだ。歯槽膿漏が操っているわけではないが。

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糖尿病と歯周病は近縁の病気と言われる

糖尿病になると歯がぼろぼろ抜けると言われる。実際僕の知っている糖尿病の方も2人前歯がぼろぼろ抜けたという体験をお話いただいた。

いつも行く歯医者さんでも、糖尿病の人の口臭は特別である話を聞いた。

歯周病が糖尿病の原因だという本もある(注)。

歯磨きをすると白いはずの歯磨き粉のアブクが真っ赤なのである。気持ちが悪い。リンゴは嫌いなのでまるかじりなどしないが、恐らく真っ赤になっただろう。

2年で解決した。長いか短いかわからないが......

2016年当時、僕はリンゴどころか豆腐をかじっても歯茎から血が出る勢いであった。そして2018年歯医者さんで検診をしたら歯周病が治っていて驚かれた。特に一生懸命歯磨きをしたわけでもない。

この日のブログでは歯周病が解決している発見に喜んでいる。2019年にも同じ歯医者さんで見てもらったのだが普通の人並みであった(笑)。

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僕は2018年当時はまだ食事の価値に気がついていなかった。ただただ単純に「糖質制限的食事で」糖尿病が治ってきているのだと考えていた。

しかし、腑に落ちないことが多くあった。

糖尿病の医師は、毛細血管がぼろぼろになり歯茎に栄養がいかなくなる、とか、免疫系が劣化するという。しかし、全く分子生物学的機序は見つかっていない。

常在菌が起こす症状って、身体の問題なのだ。

水虫(白癬)、カンジタ、歯周病、尿道炎、膀胱炎、粘膜部分において常在菌が炎症を起こしている。

肺炎の重篤化、気管支炎なども同じだ。

医学は「場所や原因とみなされるマイクロバイオーム」によって異なった病とみなして、目立った菌を殺す。しかし、問題はそこではない。「マイクロバイオーム」に活動する許可を与えている身体のほうが問題なのだ。

やがて別な菌がそこには繁殖して別な症状を起こす。そしてまた別な手術をする。僕がいつもいう繰り返される似たような手術とはこの事だ。

『口内炎、歯周病、舌苔、気管支炎、咳が止まらない、食道炎、胃炎、胃潰瘍、ポリープ、十二指腸潰瘍、小腸大腸関係の炎症』違った病気ではないと思う。同じ「律」を持って私達を苦しめている(注)。

歯周病菌が身体の至るところで見つかることが分かったのは少し前だ。

歯周病菌が糖尿病の原因だと書いている本も数冊見たことがある。身体のいろいろなところから発見されるから、歯周病菌が糖尿病を発症させていると言うのである。最近では認知症の原因だとも言う(注)。

歯医者は可愛そうである。なにせ少子化で歯の数が減っているのだ。おまけに抜かないほうが良いと皆思っている。商売上がったりだろう。少し前の統計でコンビニの数より歯医者のほうが多いという。

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少し年取った人ならCDMを覚えていると思う。1974年だそうだ。

時期的にも、僕の仮説に当てはまる。

これも検査値の一種だ。怖がらして効果のないことをやらせる(私見です....)。

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歯周病で認知症?本当に腹抱えて笑った。

アミロイドβは原因物質ではないと思う。結果生じる物質なのだ。常在菌が身体をめぐり脳に達して、そこで活性化を止められてアミロイドβになると言う説に僕は1票だ。脳は「髄膜+血液脳関門」で厳しく守られている。そこに綻びがあるからこの問題は起こる。食事こそが重要なのだ。

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注)オートファジーという細胞再生のプロセスには「食事」が重要な役割をする

これこそが「輪廻転生=食物連鎖」なのだ。

亡くなった父のそばにいた僕の中には父のマイクロバイオームが引っ越してきただろう。それを僕は魂と呼ぶ。生命活動が終わった時点で、その生き物は「レンサ球菌やブドウ球菌」が土に戻す。身体というコロニーから引っ越していける「蟲」達は生きている家族に転生する。

通夜は悲しみを共有するだけではないのだ。僕は父が亡くなったあとで半日側にいた。言葉にできない安らぎがあった。霊はあるのだ。

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注)同じ「律」を持って私達を苦しめている

「律」というのは友人と議論していて気がついた。

多くの疾患のグループは似たような特徴があるのだ。「皮膚系」「粘膜系」「身体内部のシート系」「おかわりの出来ない臓器・組織系」場所も専門も違う「疾病」であるが、似たような現れ方や経緯、進捗を持ちやがて致命的なものに進む。

原因は身体の側にあるのだ。医学の対処療法はたしかに有能だ。しかし、予防にはならない。高いビルから落ちて地面に衝突したあとでは遅いのだ。

そして、コップは、割れるまでは水は漏れない、地面に衝突するまではピンピンしている。身体が壊れるまでは検査値は正常だ(笑)。

災厄は現れるまでは気が付かない。

僕は毎日食事を三食、素材から作っている。「幸運な病のレシピ」とは、元気にピンピンコロリと死ぬための食事なのだ。

食事には価値がある。

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厨房研究に使います。世界の人々の食事の価値を変えたいのです。