以前、私の地元で宝くじを当てたラーメン屋の店長がいた。

田舎町というのもあり、その噂は瞬く間に広がった。

話によれば家を買い、ラーメン店自体は畳んでしまったらしい。

老舗のラーメン店だったので、私としては残念だった。だが、店主もおそらくかなりの歳なので、そう考えると妥当なのかもしれない。

年齢を重ねているならなおのこと、宝くじの一等が当たればそりゃあ人生逃げ切ることも可能だろう。店を畳んでしまうのも頷ける。

ただね…私なら、そのお金を掴みつつ、もう少し今までの「日常」ってやつを続けていたかもしれない。

私が思うに、潤沢な資産を手に入れた時に最も大きな財産となるのは「安心」だと思う。豊かな状態で気軽にラーメン店の経営をするのとそうでないのとでは、精神的に雲泥の差が出ると思うわけだ。

多分、どうなっても大丈夫なほどお金がある状態でお店を続けるのも、悪くなかったのではないか。いわゆる「道楽」的な感じでね。

急に不相応の大きなお金を手に入れると、人間は壊れてしまいがちだ。冷静に考えても、今まで年収が普通のサラリーマンベースだった人間が、急に億万長者レベルの精神・習慣に変えられるはずがない。

「一般人」と言われる奴隷的な立場のうちは、どうしても「お金」こそが、人生のペースや選択肢を決める。

その「お金」の心配から一生、解放されるとしたら…？

たとえ、日常が今まで通りだとしても、それだけで十分だと思わないだろうか？

…今回の記事で私が言いたいのは、ここなのだよ。

私の記事「真・奴隷解放宣言」を読み、例のところへ相応の資産を移動した人は、近い未来、大きな富を掴む事になるだろう。

別に「贅沢するな」なんて言わない。

でも、何にも変え難い「安心」という財産の存在だけは、忘れないでほしい。

「安心」さえあれば、今まで苦しいと思っていたものすら、途端に楽しいものに変わったりもする。

それくらい「安心」は、人生をウェルネスに昇華するにあたり、欠かせないものなのだ。「億万長者」ってやつを目指す理由は、それだけでも良いくらいだよ。

…ヒトの欲望は計り知れない。

もし今、あなたが「１億円あれば十分さ！」などと思っていたとしても、それはきっと口だけだ。

１億の次は１０億。そして１０億の次は１００億…といった具合に、次第に「負の螺旋」から抜け出せなくなる。

急展開でお金を手にしてしまった人は、この螺旋から抜け出す力も試されるだろう。どうか、ここにはハマらないでほしい。そうやって堕ちていく人を、私は何人も見てきた。

私は大きな富を掴んだら、生活レベルを上げてさらに自己投資をするだろう。健康においてはもっとお金を使うし、ゲームもやめない。かつ、さっそく防音施設を整えて本格的にギターにのめりこむと思われる。当然、YouTubeなどを介した発信も止めることはない。

つまり…ベースは大して変えない予定なのだ。こういった「線決め」は、今のうちにしておいた方がいい。

富を手にしたからといって勉強をピタリとやめ、酒やキャバクラに溺れる…

こんなのはまさに愚の骨頂である。別に私の人生ではないので勝手にしてもらってもいいが、おすすめはしない。

むしろお金が手に入ったら、相応の「時間」も手に入るでしょう？なら、いくらでも勉強や運動のチャンスが手に入るはずだ。どうかそちらに目を向ける様にしてほしい。

…繰り返すが、「あそこ」に突っ込んだ人には、ほぼほぼ間違いのない未来が待っている。私には、その確信がある。

だからこそ、ここで言っておきたかったのだ。

ああ、そうそう。あともう一つ。最も重要なことだが…

大きな富が手に入ったとしても、絶対にその事実を言いふらしてはいけない。

よろしいだろうか。誰にも、だ。親族にすら、だよ。もし例のところにお金を入れた事実をパートナーや子供にすら言ってないなら、言わない方がいい。言っても良いが、言うときは思った以上に慎重になってほしい。

何度でも言うが、「お金」はヒトを変えるんだよ。そしてそれは、手にした人を見つける側にも言えることなのだ。

他人に言いふらすと、十中八九、たかられる。これはまず間違いないと思っていい。

「たかり」を振り払ったとしても、その次に待っているのは「嫉妬」だ。ジェラシーが持つ負のエネルギーは、そら恐ろしいものなのだよ。

…さて、こんなところだろうか。

まぁ、私も人のことは言えない。

急に大きな富を手にしたら、調子に乗ってブランド品をガンガン買ってしまいそうだ（笑）。

何をするにしても、増やした資産だけで満足せず、まずは不動産収益などの不労所得を構築することを考えた方が良いだろう。

ともかく…動いた人には、今のうち「おめでとう」と言っておく。

「その時」は、そんなに遠くないはずだからね。