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TENET テネット

クリストファー・ノーラン監督の新作『TENET テネット』が、海外の映画館で続々と公開になっています。映画ビジネスもコロナウイルスの影響をもろに受けていますが、40の国と地域を含むグローバルの初日興行収入でトータル5300万ドルを計上した、という記事(Deadline。記事は英語です)を見つけました。5300万ドルというと、1ドル=106円の計算でだいたい56億円くらいですね。

テリトリー毎の内訳だと、トップはイギリスで710万ドル、続いてフランスの670万ドル、そして韓国で510万ドルということで、やはりコロナ前と数字を見比べると、一桁違うのは確かではありますが、このコロナ禍で各テリトリーでおそらくコロナ前のようなフル稼働ができていないことを考えると、この数字は成功なんじゃないかと思います。今週末はアメリカと中国で公開ということで、どういう数字になるんでしょうか。

劇場公開の見通が立たなかったり、配信での公開に乗り換えたりする作品もある現在、ただでさえ配信に強い興味を持つフィルムメーカーたちも増えている中で、ノーラン監督は劇場公開へ強いこだわりを持って映画製作を続ける監督の一人です。ノーラン監督を抱えるスタジオWarner Brosは『ハリー・ポッター』シリーズや「DC」ブランドなどを持ち、大きなスクリーンで見てこその映画を出し続けるスタジオですが、一方では配信プラットフォームHBO Maxをローンチしたり、配信の方向も探っているわけですよね。

ただ、ハリウッドで現在もっとも高い評価を受ける監督の一人であるノーラン監督は繋ぎ止めておきたいわけで、そのためにはこんな先行きが見えない中でも劇場公開はしておかなきゃ、ということで、公開時期の見極めも含め、ワーナーの重役たちの苦労やプレッシャーはかなり大きかったのでは、と思います。

そんな『TENET テネット』ですがレビューは若干割れているようですね。スウェーデンでもすでに公開されているようですので、近々見に行きたいと思います。日本では9月18日(金)公開だそうです。

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