フィルムスクールの授業内容(1)

以前、「フィルムスクールに留学すること(3)」という記事で、『テレビシリーズの企画開発入門』という授業の中間テストと、フィルムスクール(大学院)の出願での面接について書きました。

そこからまただいぶ時間がたってしまったのですが、僕がフィルムスクール1年目の最初の学期(秋学期)に取った授業について、また昔のブログから加筆・修正して転載します。ちょっと上の記事で中間テストについて書いた部分からは内容が前後してしまうのですが、2014年10月17日に掲載した記事です。

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授業が正式に始まってから2週間が経ちました。僕が在籍しているUCLA Producers Programの1年生の秋学期のカリキュラムは、基本的には全てコア(必修)の5クラスで占められています。6つ目をとってもいいのですが、あまりおすすめはしないとか脅し文句をいろいろな人から聞いたので、小心者の僕は5クラスのみにすることにしました。授業の内容としては、

1.『長編映画の開発』—見たままの内容です。中間テストはいろいろあるジャンル(例えばホラー、コメディ、など)から一つ選び、その歴史とそのジャンルたらしめる要素についてのプレゼン。ファイナルは長編映画の企画書を作成しプレゼン。
2.『テレビ番組の開発』—脚本があるテレビドラマ(コメディーも含む)のプロデュースを学びます。クラスメイトの一人とペアになり、中間テストはそのうちの一人がコメディシリーズの自分のアイディアをピッチ、期末ではもう一人が自分のドラマシリーズのアイディアをピッチ。
3.『ラインプロデューシング』—コンセプトを開発するとか、オプションどうこうという話ではなく、実際に制作するとなったときの脚本のブレークダウンとか、予算とか、スケジュールとかそういう内容です。確かファイナルで、実際に脚本を読んで予算を組み立てるという課題が出ました。
4.『ニューメディアのプロデュース』—伝統的なメディア(映画、テレビ)以外の新しいメディアについて、主にネットやモバイルのデバイスを使ったストーリーテリングをプロデュースすることについて。ファイナルでは企画書を作成し、全体の前でピッチ。
5.『Intro of Art and Business of Producing』ープロデュースの仕事全般について、広くカバーするような内容。

ということを勉強しています。
クラスの構成は、全てProducers Programの必修なので、このプログラムの1年生全員と、あとスクリーンライターが数人という感じです。基本的には夜に授業が入っているので、昼間はインターンしてね、ということですね。

昨日はParamountのインフォセッションがあったので顔を出してきました。積極的に情報をつかんで動いていかないと、チャンスは降りてこないですね。授業が始まってから何度もきいた言葉の一つに、“Getting out of your comfort zone”というのがありましたが、まさにその通りです。徐々に慣れてくると、また気づかないうちにcomfort zoneに閉じこもりがちになってしまいますが、常に自分から動いていく姿勢を忘れないようにしないとと思います。

それから、このプログラムに出願する予定という方の何人かから連絡をもらいました。去年の今頃は、僕ももう後がない崖っぷちに立たされて、ひーひー言いながら出願書類に取り組んでいました。実際に入学した今は、UCLA以外にも、なぜそれぞれの学校が、それぞれの出願の課題を課すのかが、少しだけわかったような気がします。今年出願する方は、ぜひ頑張ってくださいね。

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当時と少し教授の顔ぶれが変わっているようなので、授業や中間・期末テストの内容については違いがあるかもしれませんが、クラスそのものについては大きな違いがないのでは、と思います。

基本的には中間、期末とも口頭のピッチを行い、そのあとにペーパーを提出という形になることが多く、クラスメイトとのグループワークも多いので、英語が苦手なので授業中は教室の後ろに隠れていて、でもペーパーテストの点数だけ良ければ大丈夫、なんていうことは一切許されないということがわかると思います。そもそも英語が苦手ならこのプログラムに合格することは不可能なので、合格した方はそんな心配いらないと思うのですが。

というわけで英語力を磨くことを頑張りましょう。努力して前進あるのみです。

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