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カセットテープ。(磁気テープに込められた「あの頃」たち)



ほんといろんなデザインのがあったよね

カセットテープなんて今の人たちが目にすることはほとんどないだろう。というか現物見せられても「ナニコレ」状態なんだろうな。

おばあちゃんあたりがカラオケで使ってたり、自分や友達の歌を録音して普段から聴いている、それを目にすることがあるかもしれない。(ウチがそうだ)

私も世代が世代なので、「あの頃」がありありと心のスクリーンに映し出される数々の「歌たち」が収められていたのは、これらカセットテープが主流だった。この世代なら何百という本数も嘘じゃないくらいに持っていただろう。家の本棚は本よりもカセットテープで溢れていたくらいだ。

しかし時代はCD 、MDを経て、MP3なんかのデジタルになってそういった物理的な「メディア」はどんどん無くなっていき、小さな手のひらの上の端末の中に全部入ってしまうようになった。

その過程で、部屋の模様替えや引っ越し、生活環境の変化なんかでどんどん捨てられていき、「どうしても捨てられない」しかし「ほぼ開かずのダンボール」にしまわれているカセットテープたちがクローゼットの奥、天井近くに押し込まれている。

先日、そんな「禁断の箱」につい、手を伸ばしてしまった。

カセットテープの背表紙や手書きのセットリストを見て、あれよあれよと、世を去る間際じゃないのに走馬灯が回り始め、時間を忘れてトリップ、ある意味あの世に行ってしまっていた気がする。

これを聞きたい!聴きたい!きいてみたい!

中にはフォークソングサークル時代のコンサートの様子、ソビエト時代のロシアを旅した時の音声、大学祭で演じたロシア語劇の音声など、自分が確かにあの頃を過ごしていた、という証と言えるものも残っている。

しかし、カセットプレーヤーなんて、いつの時代からなくなっただろう。

聴くだけなら、冒頭のおばあちゃん家行けば貸してもらえるだろう。

でも、せっかくなら「残したい」。デジタル化できるんじゃないか?そういえばそういうサービス、何とかカメラとかお店でやってたような。。

で、調べてみたら意外と、意外と結構、…かなり高い!
それはもちろん、テープの劣化や巻き込みでダメにならないよう注意しながら無音部分でチャプター分けるとか色んな便利有難サービスが付帯するから、というのもあるだろうけど、テープの本数を積み上げていくとすごい金額になる。10本目とか50本目あたりから単価変わるとかあれば・・いやあまり変わらなさそうだ、ならばそういう機械を買ったほうがいいやん、
ということで、


東芝のTYCDX91。

用途に見合ったものが、なかなか売ってないなぁ…と思ったところで中古でこれを発見。
カセット → USB、またはSDカード みたいな転送ができるみたい。
USBは便利そうだ!

先日その現物がついに届いた。
今はとにかくやることが多いので(WEB開発の講座受けてたり、クライシスコアやったり(笑))なかなか手につかなかったが、昨晩夜遅くやっと試聴することができた。

(泣)

この前回った走馬灯がウ●娘並のスピードで駆け回って、「あの頃(世)」にしばらく入り浸ってしまった。というかあの「がちゃん!」って音鳴らしながら再生始めること自体に感動すら覚えたよね。

この週末はちょっと時間作って、アナログ(カセット)→デジタル(PC・クラウド)化を試してみるつもり。これがちゃんと上手くいったら。。

ココナラあたりで「思い出のカセット、デジタル化します」で出品出来るかも知れない(シメシメ)

全然別の話。そういえばつい最近、DTMやってて「カセットテープ風」にエフェクトをかけるプラグインを試したことがある。ローファイな雰囲気、今すごく流行ってるし、アナログレコードがめっちゃ売れてるみたいだしね。またカセットテレコが復活したりして。

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