駄菓子屋

【スケッターレポ】 介護施設で駄菓子屋さん 「学び」と「ほっこり」をもらいました


土光です。
私はスケッターサービスの運営メンバーですが、自分でもたまにユーザーとしてスケッター活動をしています。

過去のnoteはこちら。
https://note.mu/masayo63/n/na76e153069cb

先日は文京区にある「介護付きホーム 杜の癒しハウスハウス文京関口」さんでスケッターをしました。

駅からすぐの立地ですぐに見つける事が出来ました。

「こんにちは。初めまして。今日スケッターでお伺いすることになっております土光です。」

少し早めに到着したので、初めにお仕事の方法を一通り教えていただき、しばらく待機。
一緒に入る事になっていた初対面のスケッターの片桐さん(仮名)と話しながら待機していました。
そのスケッターの方はお母さまの介護をきっかけに介護業界に興味を持ち、半年前から介護職員として働き始めたそうです。今は日々忙しく、色んな仕事を覚えるので精いっぱいだそう。

「本当は利用者さんとたくさん話をしたいんだけど、やる事も覚えることも多すぎてゆっくりお一人お一人と話する時間がないの。与えられた業務をこなすのが仕事だから、仕方ないのよねえ。
でも、私利用者さんとお話したいから、スケッターみたいに自分の職場じゃなかったら、いっぱいしゃべれるかなーと思って。こうやってお休みの日に行けるからいいわよねー。」

それが、片桐さんがスケッターを始めた目的だそうです。
現在、600人以上のスケッターさんにご登録いただいているのですが、それぞれ始めた目的が違っていて面白い。

さて、時間になり、いよいよフロアでスケッター活動を開始です。

今日の任務は『利用者様が運営されている駄菓子屋さんのお手伝い』
・駄菓子を買いに来たお客様のご案内
・お会計のお手伝い
・くじ引きじゃんけんのお手伝い(勝手に盛り上げ役)
が主なお仕事です。

月に2回オープンしているお店なので、3人の店員さんは慣れていて、私たちは教えてもらう側。
段取りやきまりなど教えてもらい、試しに一度お会計をやってみます。
「あんた商品を読み上げる役だよ。わしが計算するからね」
「あかんやないの。一つ一つ読み上げてくれんと分からんわー」
「ダメダメ!私が袋に入れる役だからこっちに貸して」
「これね、先週買った飴ね、あげるから食べてごらん」
「じゃんけんの練習してみよう!」
口々に声を掛けられ、忙しい(笑)
にぎやかに始まりました。

お客さんがご来店されてない間は、店員さんの昔話に花が咲き、ゴムで飛ぶおもちゃの飛行機をみんなで飛ばして遊び、初めて伺った私と片桐さんは楽しみすぎ。

そうしていると『杜の癒しハウス文京関口さん』はガラス張りのご施設様なので、みんなでワイワイしている姿を通りがかりの方が覗かれます。
「どうぞどうぞ」と手招きすると入って来てくださったご夫婦、「塾の帰りだ」という親子、駄菓子屋の懐かしさに寄ってみたというご婦人、たくさんの方がご来店されました。
中でもご近所のちびっこがたくさん来るのには驚きました。

何人ものちびっこが景品のぬいぐるみが欲しくて→(じゃんけんの権利を得る事の出来る)500円分の駄菓子を一生懸命計算して買い(絶対全部食べれないだろ・・・)→店員さんとじゃんけんをし→負け→泣きそうになりながら帰る。
何とも可愛い。

それを見た店員さんは口々に「今日は、わしじゃんけん強いわー」「なんか可哀想やねえ。」「また来てね~」本当のお孫さんのようなほっこりする光景でした。
「ご高齢の方には、笑ったり、嬉しかったりすると意欲が出ますし、計算や、怒ったりも良いんですよ。」施設長さんがその光景を見ながらそっと教えてくれました。
駄菓子屋さん一つとっても、ちゃんと意味があってやられているのだと介護の深さを感じました。
でも、この駄菓子屋さんがここまで人がご来店されるようになったのも、数年かけて作り上げてこられたとの事。施設長の努力の賜物でした。

地域に声をかけて周知したり、「この前はのれん持って、通りがかりの人に声かけて回ってたよ」店員さんのお一人が教えてくださいました。
利用者さんのために、色んなチャレンジをし続けている介護施設の方々に、頭が下がる思いでした。

そんな事をしながら時間になり、今日の任務終了。
残ったのは、ほっこりした心のあたたかさ。
助っ人としてのスケッターなはずなのに、私が勉強になった一日でした。

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