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長崎暮らしの思い出(ふんわりとした思い出し作業)

もう半年くらい前のことになりますが、4年半ほど続いた長崎での生活にさようならをしました、まそん (máscara-sonrisa)です。

「生活から見えてくる地域の魅力」というものに惹かれるようになり、

「そういった『地域の魅力』を、さまざまな地域への旅やそこでの滞在経験から知って学んでいきたい。はたまた自分で発見していきたい。」

と、大学在学中(特に2015年の大地の芸術祭や2016年の瀬戸内国際芸術祭に行った時から)思うようになった筆者。

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まさに、長崎での生活を通してあらゆる面で長崎の特徴を知ったり、長崎の歴史と絡めてそれらの特徴について学ぶ機会があったりしました。

また時には、筆者の出身地との比較を通して色々と驚いたりして、実際に住むことで知れた長崎の興味深い点がいくつもありました。

筆者が興味深いと思った長崎のいくつかのことについては、noteマガジン「長崎の色々。」の中にある記事で書き表したりもしているのですが、今回は約4年間の長崎での生活を通して特に印象に残っている思い出について、過去に執筆したnote記事も適宜紹介しながらふんわり綴っていきたいと思います。

注:ある意味、個人的な思い出をただただ綴ったものになります。

雪への対応の違い

長崎と新潟(の豪雪地)における、降雪時の人々の反応の違い。これは結構興味深かったですね。今読み返してみても面白いなぁって思います。

風土の違いに伴う住居や環境、生活スタイルの違いをリアルに味わえた体験でした。

ちなみに、雪が降ってアパートの部屋に缶詰になっていた時(詳しくは上記note記事を参照)、家の暖房の設定温度を最大にしていたのですが、暖房が寒さに全然追いつかなくて部屋の中で「え、なんで???何で長崎なのにこんな寒いん???」って毛布にくるまりながら震えていました。当時住んでいたアパートの部屋、隙間風が年がら年中入ってきていたので。。。


大学周辺と長崎市の街中で住むことの違い

メキシコ留学から帰ってきた後(学部4年次の後期)からは、留学以前に住んでいた大学キャンパス周辺ではなく、長崎市市街地の方(眼鏡橋や浜町アーケード、中央橋、市立図書館などがある方)に住んでいたのですが、生活を通して経験できることにも結構違いがありまして。

例えば、毎年10月に行われるお祭りである「長崎くんち(おくんち)」なんかも、大学周辺に住んでいる頃はほとんど目にする機会がなかったんですよね。自分で「よし、おくんち見に行こう!」って思って行動しない限りは。

(※大学キャンパスはおくんちのお祭りが行われるエリアから離れた場所にあり、行くとなったら路面電車等で20〜30分くらいかかる。)

大学1、2年の時なんかは特に、長崎くんち自体にあまり興味を持っていなかったせいもあって、大学構内を歩くお祭り帰りの人(露店で買った食べ物やグッズを持っている人とか)を見かけて、「ん?今日お祭り?...へえ、おくんちなんてものがあるのか。知らなかったなぁ。もう今日で最終日かー。」という感じで全くノータッチでした。

しかし市街地の方に住んでいると、おくんちの期間中はお囃子の音がガッツリ聞こえてきて、すぐ家を出れば色々な踊町の様子を見ることができる、という状態でした。

そして特に印象的だったのが、2019年の6月1日にあった出来事。

その日私は深夜2時くらいからずーっと起きて作業をしていたんですが、早朝6時くらいからお囃子の音が聞こえてきて、「ん?今日なんかお祭りあったっけ?」と思っていたら、次の日にこれについての記事を見つけて、おくんちの「小屋入り」というものだったことを知りました。

「場所が少し変わるだけでも、生活を通して見える景色が全く異なるのだなぁ。」と、大学周辺での生活経験と長崎市市街地付近での生活を経てしみじみ思った経験談でした。


好物が身近にある幸せ

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四海樓のちゃんぽん

長崎ちゃんぽんカステラ。ずばり、筆者の大好物でございます。

長崎に住み始める前から好きな食べ物だったのですが、九州ましてや長崎に縁もゆかりも全く無かった私は、大学生活を始める前には全くこれらの食べ物に触れる機会がなくて。

それこそ現在だとリンガーハットが全国展開していて、今は私の実家の近くにも店舗ができたので気が向いたら食べに行けるんですけど、少なくとも私が大学に入学した頃には無かったんですよね。カステラも大学入学前は何故か食べられる機会が全然なかった。

そして、満を辞して大学進学に伴い引っ越してきた先が長崎と。

ちゃんぽんもカステラも名物/お土産として代表されるくらいに揃ってる土地ですよ。運命か?

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長崎の奈留島にある「みかんや食堂」さんのちゃんぽん。ちゃんぽんでは珍しいあっさりめのスープが味わえる。このお店の魚のフライも、サクサク&ふわふわでとっても美味なのでおすすめ。

ちゃんぽんは、長崎にいるあいだに何度も食しました。長崎の色々な中華料理店を訪れる度にちゃんぽんを食べ、大学の食堂でも何回も食べましたし、自分の家で作って食べたこともたくさんありました。

少し話は逸れますが、ちゃんぽんが長崎の家庭料理であることについては、過去に書いたnote記事↑でもちらりと触れましたね。

スーパーでちゃんぽんスープとかちゃんぽんの具が気軽に買える上、ちゃんぽんが好き&野菜を常日頃からたくさん摂取したいと思う私にとって、手軽にちゃんぽんが作れる環境が揃っているのは最高でした。

手頃な価格でカステラを目一杯楽しめる「カステラの切れ端」が色々なところで売られているのも、長崎ならではかと。何度購入しに行って家で至福の時間を味わったことか。


人を惹き寄せる場所・長崎

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これは「さすが、いろいろな歴史の詰まった場所であり、観光地として名高い長崎…」と実感するポイントの1つだったのですが、中学校時代の同級生や、高校生の時の夏期英語キャンプで知り合いになった人、芸術祭のボランティア活動や旅、メキシコ留学で知り合った人etc.が長崎を訪れた際、私が長崎にいることを思い出して連絡してきてくれて、そして再会できたことがしばしばありました。

長崎に住む前、すなわち新潟の実家に住んでいた頃は、地元が特段観光地として有名な場所でなかった上に人が多く集まる場所でもなかったため、「過去に会った人と再会する」なんてことはほぼ無くて。(まあ、大学生になって以後かなり人脈が広がった、というのも背景にはありますが。)

長崎は、予想もしていなかった人々との出会いだけではなく、素敵な再会にも私を結びつけてくれた場所だったなぁと、今考えると思います。


「ど田舎暮らし」から「都会暮らし」へ

これはもう長崎とか関係なく、個人的な育った環境の話になるのですが、初めての「都会暮らし」が長崎市での生活だったんですよね、私。(初めての首都での暮らしは、メキシコ留学の時に滞在したメキシコシティだったけれども。)

筆者の実家がある場所がどれくらい田舎かといえば、具体的な例を挙げると、「車じゃないと自由に移動できない」、「最寄りのバス停に来るバスの本数は1日1本か2本」、「映画館やスーパー、カフェ、複数のファッションショップ等々が入っている大型複合施設へ行くには、近いところでも車で1時間かかる。しかも公共交通機関を使って行こうとすると片道で600円かかることもある。」、などなど。

こんな「ど田舎暮らし」を高校卒業までしていたので、特に大学入学当初は長崎市での生活の便利さや、あらゆる機会との出会いの多さに感動しっぱなしでした。

公共交通機関を使って自由に映画館とか駅とか行ける点とか。親に「〇〇に行きたいから連れてって。」ってお願いしたり、手間をかけたりする必要なく、一人で長崎市内のいろいろな場所にアクセスできるという快適さ。。。長崎市で行われるイベントにも、気軽にふらっと行けてしまうこの身軽さ。。。

まあ、大したオチは無いのですが、「ど田舎暮らし出身者が都会暮らしの快適さにたいそう感動した」という感想(小ネタ)でした。



以上、長崎暮らしのふんわりした思い出ばなしを紹介しました。

余談ですが、長崎暮らしにさようならを告げてから9ヶ月ほど経つ今年の春、長崎の地をふたたび訪れる機会(理由)ができました。嬉しい。

来たる春の久しぶりの長崎訪問にすこしワクワクしている今日この頃です。


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