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世界の樹。

まったく知らない土地へ出かけた。

そこに住んでいる人たちは、
見知らぬ私にとても親切にしてくれた。

そんな彼らをとてもステキな人たちだと思った。

だけど、どうやら私の国と彼らの国とは仲が悪いみたいだ。

そう、こんなことがこの世界ではよくある。

上に立つ者同士がなんやかんやで仲が悪いのだ。
だけど、下の人同士はうまく手を組んだりしている。

それはまるで一本の大樹のように見える。

上に伸びた葉っぱたちが、陽の光を奪い合っているのだ。

彼らの瞳は、葉(結果)と根っこ(原因)しか見ていないから、バラバラに見えるのだろう。

だけど下の者たちにとって、根っこなんて土に隠れて見えないし、行き先は一本の幹なのだ。
だから、あの人もこの人も、人間という幹として映るのではないだろうか。

葉が結果で、根っこが原因なら、幹は過程といえるかもしれない。

過程とは歴史や文化である。
いろんなたくさんの歴史や文化があるから、太い幹になれるのではないだろうか。
太い幹があるから、たくさんの枝が付き、たくさんの葉が生まれるのだ。

それを多様性というのではないか。

木の上に立つ葉っぱの人たちは、何から選ばれたのかもう一度見直してみてほしいと思う。


そして、本物の葉っぱというのは、
ケンカなんかせずに、陽の光をわかちあってるんだ。

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