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勾配日記 020 15パーセント

 急な勾配の始まりの地点で、黄色い標識に目を留めたことのある人はかなり多いことだろう。

 簡素な勾配の絵とパーセンテージが記されているその標識は、もちろんその勾配の斜度を表したものた。

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 例えばこの写真の勾配の場合、斜度は標識を見ると15%だということが解る。

 斜度が15%……。

 度数をパーセンテージで表されても、今ひとつピンとこない人もいるかも知れない。

 パーセンテージの度数への変換は、多少雑で強引な手段を使えば簡単だ。

 まずこのパーセンテージというものはすなわち、「水平方向に真っ直ぐに100mの距離を進んだとして、その到達地点では垂直方向へどのくらいの高さになったか?」 ということである。

 具体的には、水平方向に100m進んだ先が垂直方向に1m上昇する勾配であったのなら、この勾配は斜度1%と表されることとなる。1%は約0.57度である。

 水平方向へ100m進んだのに対し垂直方向に2m上がったのなら、斜度は2%で度数は約1.14度。以下、3%なら度数は約1.71。4%なら度数は約2.3度。5%なら約2.86度。10%なら約5.7度……。

 写真の勾配の場合であれば、15%と記されているので約8.5度だ。

 1%=おおよそ0.57度とさえ頭に入れておけば、15%近辺の値までならそうズレは起こらないので、パーセンテージの値を0.57に掛けて積を求めるという単純な手段で、ほぼほぼの数値はすぐに算出できるだろう。

 ちなみに斜度100%場合となると、度数は45度ぴったりとなる。

 なお、斜度15%を超える勾配の存在は、なかなかな貴重となる。

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