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勾配日記 024 勾配沿いに建つ家々

 勾配沿いに建つ家々はしっかり垂直を保てるよう、土台部分は当然の如くに水平に作られている。

 よってそんな勾配沿いの家々を側面から眺め見ると、斜面と土台が水平であるが故の差違の部分が露見してたりする。

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 この写真で言えば、向かって左手側のブラウン色の家の塀の下部に、くさび状に確認することができる。

 そんな家の土台と斜面の差違の部分を見て回ることも、勾配散策の楽しみ方のひとつだったりする。

 センスの良い住人の家だったりすると、この露見しているスペースに植木鉢を配置してきれいな花々で彩ったりもしていて、それもそれで目に楽しいのだが、ただ単に無機的に露出してるだけのコンクリートの壁面を眺め見て歩くのも悪くない。

 一時期、この差違の部分ばかり写真に撮って回っていたところ、職質を受けたことはいまとなっては良い思い出である。この職質を機に、他人様の家をあまり間近で撮影することを控えるようになり、いまでは横目で眺め見る程度で済ませている。

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