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「農業×観光」から益子の町づくりを考える(イベントレポート)

 こんにちは。栃木県益子町のofficialコミュニティ「ましこみゅ」です。

 1月のましこみゅイベントは【「農業×観光」から町づくりを考える】をテーマに開催いたしました。
 今回は帝京大学経済学部の学生とSHIBUYA QWSの利用者など総勢17名にご参加いただき、農業の観点から益子町を知っていただきディスカッションを行いました。
 益子町からは、温室バナナを栽培されている「株式会社あやねの塚田さんと小松さん、観光農園の「ブルーベリーと里山との金子ご夫妻に登壇いただき、参加者と共にグループワークを行いました。

▼イベントの詳細はこちら
https://mashicom-07.peatix.com


益子町の農業のご紹介


 まずはじめに、益子町農政課の小宅さんより農業と食の観点から益子町をご紹介いただきました。
 益子町は人口21,000人ほどの小さな町ですが、盛んな農業とそれを生かした食文化を目的に観光にいらっしゃる方も増えています。

あまり知られていませんが、たばこも育てているんです
菜の花と桜が一緒に見れる「小宅古墳群」。
益子町にはあまり知られていない絶景の名所が結構あります^^
益子の農業は幅広く、様々な品種を栽培しています
「食は観光の入口」!
魅力的な飲食店もたくさんあり、観光誘客につながっています
大川戸釣堀では、栃木県水産試験場が開発したニジマス改良種の
「ヤシオマス」も食べることができます。とっても味しそうです♪

 小宅さんのゆったりとした口調に癒されながら、益子町の「農業と食」について知ることができました。
 続いて、「株式会社あやね」と「ブルーベリーと里山と」のお話です。

株式会社あやね


 株式会社あやねは、益子町でバナナやパイナップルなどの熱帯果樹栽培を行っている農業法人で、2020年からは「温室効果ガスとされる二酸化炭素低減」として早生桐の植林や森林管理、メリクロン技術を用いた「ウイルスフリーで優良な苗」の作成による持続的食料生産基盤の構築等、次世代への環境改善や安全・安心な生物資源確保にも取り組んでいらっしゃいます。
 代表取締役の塚田彩音さんと小松さんより、事業内容や課題についてお話いただきました。

パイナップルのロゴが可愛いですね♪
バナナ、パイナップル、マンゴー等、様々な熱帯果樹を栽培されています
大きく美しいパイナップルを育てていらっしゃいます。甘みとみずみずしさも最高級です!
農薬を使わない美味しいバナナ。陶器市などでバナナスムージーも提供されています♪
バナナが樹木ではなく巨大な草であることを初めて知りました!
収穫の度に切り倒す必要があるため、収穫残渣と呼ばれる茎や葉の廃棄物が発生します。
実際にバナナの葉と茎、花の部分を持ってきてくださいました。
これらの活用方法が必要です・・・!

ブルーベリーと里山と


 「ブルーベリーと里山と」は、益子町に移住された金子ご夫妻により、2023年にOPENした話題のブルーベリー観光農園です。
 デザイン性の高い農園内に40種類のブルーベリーを栽培しており、「休日をもっと楽しく」をコンセプトに、ブルーベリーの摘み取り体験を通してかけがえのない時間を提供されています。2024年度に向けて畑の拡大を推進中です。
 今回は学生の参加者が多いということで、独立して観光農園を開くまでの意思決定に関するお話に重点を置いてお話してくださいました!

元々は東京都で会社勤めをされていたお二人。
ご縁あって移住先を益子町に決めて、昨年ブルーベリー農園をオープンされました。
デザインもコンセプトもとっても素敵な場所です!
忙しい毎日の中で、どのような生活をしたいか妥協せずに考えたそうです。
お二人の行動力に感銘を受けました・・・!
農園の組み立て作業は太さんが主に担当し、
益子町の建設業者の方の協力もあって進められたそう。
学生の皆様にもメッセージが届いたと思います。
そんなお二人がデザインする”休日”は楽しいものに違いないですね^^

 想像するだけでなく実際に移住して農園を開くという行動に移されたお二人。説得力のあるお話に参加者全員が聞き入っていました。

益子町に何度も足を運びたくなる『農業×観光』の取組とは?


 益子町の農業について知っていただいたところで、「益子町に何度も足を運びたくなる『農業×観光』の取組とは?」をテーマにグループワークを行いました。

益子産のいちごとあやねさんのバナナをお共に、和やかにスタートしました♪
バナナの葉を囲んで色々とアイディアが湧いてきます
各チームに登壇者も加わり、より深い意見交換が行われていました
たくさんのアイディアを出していただいています!

アイディアシェアリング


 各チームで出たアイディアの共有です。今回は学生の方が中心になり発表してくださいました^^

 1チーム目は、親子やペットを飼っている人などターゲットを定めて、自由研究・ペット・自転車という観点で益子町を盛りあげるための提案をしてくださいました。
 バナナ農園の見学から熟成の過程を観察することを自由研究としてPRしたり、ペット用フードの開発、自転車好きに向けたPRをするなどなど。
 InstagramなどのSNSを活用することで、既存のコンテンツももっとPRできるはずだというメッセージが印象的でした^^

親子やペットを飼っている人など、ターゲットを定めて
益子町の地域資源を活用する案を発表くださいました^^

 2チーム目は、花・果物・バナナの葉のアップサイクルという3つの資源に着目して考えてくださいました。
 ヒマワリ畑やコスモス畑、果物などのインスタ映えするコンテンツを更にPRし、花を使ったスイーツの提供やシェアキッチンの開設などの将来的な展開についてもアイディアを出していただきました。
 バナナの葉のアパレルへの活用など、アップサイクルの可能性もご提案いただきました。

それぞれにターゲットや将来的な展開まで想定してまとめてくださいました!

 3チーム目は、宇都宮市など近隣の地域と連携した面での魅力訴求をご提案くださいました。カクテルの街と知られる宇都宮で益子の果物を使ったフルーツカクテルを提供することで、益子と宇都宮の両町を訪れる機会となると面白いですね♪

宇都宮の帝京大生ならではの提案ですね^^

 また、益子町に何度も足を運んでもらうために、①陶芸体験、②農業体験、③作った器で料理を現地で食べる、という連続性のあるツアー体験もご提案くださいました。

1年に複数回益子町を訪れるきっかけを考えてくださいました!

 4チーム目は、バナナの葉の活用をメインに複数のアイディアをご提案くださいました。

「筋肉マッスルツアー!」というインパクトのある農作業体験ツアー♪

 神社仏閣に着目し「農」をテーマに豊作を願う祭りを開催するなど、幅広い年齢層に訴求する企画をご提案くださいました。

「神社×農」は温故知新なテーマです!

 また、日本酒と果物を使ったお酒造りと宿泊をセットにすることで益子町での滞在日数を伸ばす提案をしてくださいました。

益子の美味しい日本酒に着目してくださいました♪

 それぞれのチームから全く違った視点が出てきて、参考になるアイディアがたくさんありました。ご参加くださった皆様、本当にありがとうございました!!

まとめ


 今回は益子町の農業法人をご紹介させていただき、参加者の皆様と具体的な意見交換を行うことができたと感じました。イベントだけで終わらずに、いただいた意見・ご縁を今後につなげていきたいと思います。
 ご参加くださった皆様、本当にありがとうございました!

 ましこみゅは「益子町未来共創拠点SHIBUYA QWS」と益子町を拠点として、イベントやコミュニティ運営を通して益子町に興味を持ってくださる方を大切にする活動を行っています。今後も情報発信していきますので、引き続きよろしくお願いいたします。

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