真しろ@UK

真しろ@UK

最近の記事

日曜日のファミレス〜ましろの草子8

1 はじめに 秋も終わりに近づいたある日曜日の夜。真しろは、自分と同じ心眼使い(視覚障害)の友人とファミレスで夕食を撮った。今回はそのときに起きたことと、それを通して考えたことを綴ってみたい。そんなに深刻な話ではないのだが、言語化しておきたかったので、ここに記しておく。 2 ファミレスというジャングル ファミレスに入ると、店内は騒がしかった。ただ、入り口のあたりはがらんとしていて、「いらっしゃいませ」という声すらはっきりとは聞こえない。店員が見当たらないので、今満席なの

    • DXと視覚障害〜ましろの草子7

      1 はじめに DXという言葉が叫ばれる今日、デジタルの力は計り知れない。特別なことがない限り、毎日パソコンやスマホを中心とした機械ありきの人生を送っているのが、今を生きる人類の現状だろう。 そして、真しろたちのような心眼遣い(視覚障害者)は、DXに恩恵を受け、そしてDXに泣かされてしまう人種(ここではあえてそう表現する)と言えよう。今回の記事では、主に真しろたち心眼使いにとって、技術の発展やデジタルがどんな意味を持つのかをちょっと検討してみたい。断って奥が、真

      • 2+1〜ましろの草子6

        1 はじめに 久しぶりのましろの草子。真しろは、中高時代から、「3人」という関係に悩むことがよくある。一人とか二人と違って、3人というのは実はいろいろな関係になりやすい。「3人寄れば文殊の知恵」と言ってみたり、トリオを結成してしまう人がいたり、「団子3兄弟」なんていい具合にまとめられたりすることもある。そういうわけで、真しろの周りにあるさまざまな「3人」を例に挙げて、「3人」という関係を深掘っていきたい。 2 親友になれる3人 まずは真しろにとって一番居心地のいい、親友

        • あい

          あなたの名前はあいですか 私の名前はあいではありません あなたは2つのあいを持っています 私は生まれたときからあいを持っていません あなたはあいを作ります 私はあいを使います あなたはあいを育てます 私はあいに染まります あなたはJの隣ですか 私はHの隣です あなたはあいが1つだと思っていますか 私はあいが1つだと思います あなたはあいがかなしいと思いますか 私はあいがかなしいと思います あなたは私にあいたいですか 私はあなたにあいたいです あなたは私とささえ

        日曜日のファミレス〜ましろの草子8

          言語オタ2人が行くジャーマンましロード、蛇足

          1 はじめに 「言語オタ2人が行くジャーマンましロード、蛇足」へようこそ。今回は、通称オタくんと2人で出かけたドイツ旅行のときに感じた、ドイツの鉄道の面白かったことを中心に、前回までの2章で書き切れなかったことを記す。旅行を終えてからかなり時が経っているが、思い出はしっかり消えずに残っている。 2 ドイツランドチケット まず紹介したいのは、今回のドイツ旅行で大活躍した、ドイツで安価に鉄道旅ができるチケットだ。名前はドイツランドチケット(Deutschland-Ticke

          言語オタ2人が行くジャーマンましロード、蛇足

          ましまし

          ましまし 閉まってしまった電車のドア。 しまった!またもや遅刻だよな。 島式ホームでため息付きました。 せばまし構文つぶやいても タイムマシーンは動かぬまま。 島国に今日も朝日登りました。 昨日よりましで明日よりましな今日を生きてみませんか? 真っ白(ましろ)な未来に色を塗ろう。 真っ黒な過去を塗りつぶそう。 ますます世界が輝いてみえます。 真っ赤な血潮を胸に秘めて まっすぐ自分を見つめ歩く。 まだまだ人生生きていけそうです。 なんだかんだ今日も笑

          言語オタ2人が行くジャーマンましロード後編

          1 はじめに 「言語オタ2人が行くジャーマンましロード後編」へようこそ。今回は、「言語オタ2人が行くジャーマンましロードの旅」、4日目から7日目までについて記す。メインはドイツの鉄道旅とケルンの観光の話となる。 2 トレンフートからケルンまでの鉄道旅 4日目はいよいよトレンフートを去る日。のどかな村での生活も今日で終わる。 昼13時。車でそばの駅まで送ってもらい、電車をいくつか乗り継いでケルンの街へ向かう。オタくんの友人のご家族に大変お世話になり、村を去りがたかったの

          言語オタ2人が行くジャーマンましロード後編

          言語オタ2人が行くジャーマンましロード前編

          1 はじめに グーテンモルゲン! 今回から3回にわたって、「言語オタ2人が行くジャーマンましロード」と題して、修行仲間と1週間かけて行ったドイツ旅行について記したい。真しろにとってドイツは今まで未上陸の国なので、どんな国でどんな天気でどんな人がいてどんな食べ物が美味しいのかとても楽しみだった。ドイツに興味がある方はぜひ最後まで読んでいただけるとうれしい。 2 ルートとパートナーの紹介 今回は、修行のプログラム(大学の授業)で出会った1人の言語オタの男の子と2人でドイツを

          言語オタ2人が行くジャーマンましロード前編

          インターましロードを作るたび最終章~爆速のクライマックス

          1 はじめに 『インターましロードを作るたび』、最終章へようこそ。突然決めて突然始めた最後の企画もこの日でラストになった。 最終日は、とにかく爆速の旅。ストラスブールから、南仏の都市マルセイユへ移動し、そこから飛行機でイングランドへ帰るという内容になっている。わざわざマルセイユへ行くなんて普通なら考えられないだろうが、全ては乗り放題チケットの恩恵を最後まで受けるためだ。そんなわけで、最終日を爆速で振り返っていきたい。 2 ストラスブール→パリ 朝7時。ホテルを飛び出し

          インターましロードを作るたび最終章~爆速のクライマックス

          インターましロードを作るたび第4章~マルチリンガルな旅

          1 はじめに『インターましロード』、第4章へようこそ。引き続き、Interrailで行ったヨーロッパ1人旅の様子について書いていく。 今回は旅の3日目、ミュンヘンからチューリッヒに行って、ストラスブールまでの旅の記録だ。そしてこの日は、旅とは違う挑戦もいくつかしたので、そのことについても書いておきたい。 2 ミュンヘン→チューリッヒ 2023年6月27日。朝6時にホテルを出た。なぜこんなに早くホテルを出たかと言うと、今日は10時半にチューリッヒで友人と待ち合わせをしてい

          インターましロードを作るたび第4章~マルチリンガルな旅

          インターましロードを作るたび第3章~オーストリア満喫の旅

          1 はじめに 『インターましロードを作るたび第3章』へようこそ。ヨーロッパ1人旅の投稿も3回目となる。 長い長い1日目がようやく終わったので、今回は2日目の旅について記す。2日目は、インスブルックから1度東側に行って、オーストリアの首都であり、音楽の都とも呼ばれているウィーンへ行き、ウィーンを観光してから、昨日間違って立ち寄ったミュンヘンを再訪することになっている。先に断っておくが、昨日のようなスリルはないので、ぜひ今回以降は安心して旅の記録を楽しんでいただきたい。写真も

          インターましロードを作るたび第3章~オーストリア満喫の旅

          インターましロードを作るたび第2章~ピンチは続くよどこまでも、後編

          1 はじめに 『インターましロードを作るたび、第2章』へようこそ。第1章のスリル満点の展開についてきてくださった読者諸氏には大変感謝している。 第2章も引き続き、2023年6月に真しろが行ったインターレールでのヨーロッパ1人旅1日目を振り返る。現在は、イタリア北部の町、ヴェローナから、オーストリアのインスブルックへ向かう電車の中で話が終わっている。 2 オーストリアへ~第4のピンチ 2023年6月25日。ヨーロッパ時間、おそらく午後4時を過ぎた頃だったと記憶している。

          インターましロードを作るたび第2章~ピンチは続くよどこまでも、後編

          インターましロードを作る旅第1章~ピンチは続くよどこまでも、前編

          1 はじめに 『インターましロードを作るたび、第1章』へようこそ。今回から5回にわたり、真しろが渡英修行終了間際に行った、真しろ史上最大のスケールかつ最難関のヨーロッパ1人旅について振り返っていきたい。今回の旅は、ヨーロッパの5カ国を、Interrail Global Passという、列車乗り放題のチケットで周遊するというものだ。 第1章では、1日目の旅について振り返る。ルートは、英国を出発し、飛行機でイタリアのヴェネチアへ飛んだあと、ヴェローナを経由してオーストリアのイ

          インターましロードを作る旅第1章~ピンチは続くよどこまでも、前編

          真しろ、渡英修行、完のお知らせ~ましログらし10

          1 はじめに 2023年7月5日。約9ヶ月ぶりに、真しろは、ユーラシア大陸東端にある島国、日本の地を踏んだ。ほぼ1日前に見上げたロンドンの空は雨だったが、東京も小雨だった。遠く離れた国でも天気が同じであることがなんだか真しろは嬉しかった。 真しろは今9ヶ月の修行(留学)を終えて、日本に帰国したばかりだ。今回の記事では、「渡英修行完のお知らせ」と題して、修行中にどんな事をしたのかや反省点、思い出などについて簡単に振り返ってみる。最後には、今後の展望についてもふれる。 2 

          真しろ、渡英修行、完のお知らせ~ましログらし10

          インターましロードを作るたび、序章~壮絶な準備段階の記録

          1 はじめに 『インターましロードを作るたび』、序章へようこそ。旅の実行日が刻一刻と迫っている中、これを執筆している。 今回は、旅の準備段階の壮絶な体験について実況する。準備はまだ絶賛進行中なのだが、自分でも驚くほどの執念で旅の準備をしたので、証を残しておきたい。随所で、お役立ち事項も紹介するので、ヨーロッパの旅を考えている読者諸氏の参考になれば幸いである。 また、この記事は、前回の開催のお知らせ記事と併せて読んでいただくと分りやすい。 https://note.co

          インターましロードを作るたび、序章~壮絶な準備段階の記録

          『インターましロードを作るたび』開催のお知らせ

          1 はじめに 2023年6月25日から28日にかけて、真しろの渡英修行最後にして、真しろ史上最大のスケールの旅が開催される運びとなった。題して、『インターましロードを作るたび』。最後の最後、どうしても諦められなかった真しろは、英語圏を飛び出して、とうとうヨーロッパの地へと足を踏み出すこととなった。 今回は、開催のお知らせということで、ルート、使用するチケットの紹介、目的、意気込みの4つについて記す。 2 ルート 予定しているルートは以下の通り。6月25日の深夜に、修行場

          『インターましロードを作るたび』開催のお知らせ