見出し画像

ザ・リバティーンズ「リバティーンズ宣言」

2002年か。ずいぶん経つんだなぁ。

2001年にニューヨークからストロークスがデビューして、そこから始まったいわゆるロックンロール・リバイバル。イギリスからはこのリバティーンズがデビューして、本格的にブームとなった。そんな感じでしょうか。

当時、試しに聴いてみたファーストアルバム「リバティーンズ宣言」。カッコいいじゃん、と飛びつきました。ジャガジャガしたギターサウンドにポップなメロディーをがなるように歌う二人のヴォーカル。ピート・ドハーティーとカール・バラー。決して上手くはないんだけど、身体がウズウズするパンキッシュなロックバンドってとこでしょうか。

プロデュースはなんと、ザ・クラッシュのミック・ジョーンズ。確かに21世紀のクラッシュみたいです。

そして一気に世界はロックバンドブーム。後に続けとばかりに、ホワイト・ストライプスやらアークティック・モンキーズ、フランツ・フェルディナンド、クリブス、オーストラリアからはジェット、スウェーデンからはマンドゥ・ディアオやらあれこれ、、、いいバンドがいっぱいいましたねぇ。ワクワクしてCDを買ってたのを覚えてます。

ところが肝心のリバティーンズは、ピートのドラッグなんかが影響してバンド内はぐちゃぐちゃに。ピートとカールの愛僧劇はここでは省略しますが、雑誌ロッキン・オンなんかに毎回ニュースが載ってたもんでやきもきしたもんです。

そして2004年にセカンドアルバム「リバティーンズ革命」をリリース。いよっ待ってました。

実はそのセカンドアルバム、本来はスェードのバーナード・バトラーがプロデュースするはずだったのに、うまく行かなかったんですね。で、結局ファースト同様ミック・ジョーンズがプロデュースして無事リリース、と。

バーナード・バトラーがプロデュースしたシングル「ドント・ルック・バック・イントゥ・ザ・サン」という曲が残されています。これがまたカッコいい。ファーストのヘロヘロなギターとは打って変わって、キッチリと作られた完成度の高いサウンド。イントロでピートが「イ〜ヤァ〜」と叫ぶんですけど、なんとロックなこと。この「イ〜ヤァ〜」が聴きたいがために、この曲を聴いちゃいます。ちなみにこのバーナード・バトラー・ヴァージョンは、ベスト盤かシングルかミニアルバムでしか聴けません。セカンドのボーナストラックはミック・ジョーンズのプロデュースヴァージョンです。聴き比べると面白いです。

バーナード・バトラーがプロデュースしたアルバムを聴いてみたかった、という気持ちもありますが、セカンドもいいアルバムですね〜。ギターのヘロヘロ具合が更に磨きかかってちゃんと弾けてません(笑)。よくミック・ジョーンズOK出したなって感じなんだけど、そんなことが気にならないほどいいアルバムです。

そしてバンドは一旦解散。もうピートとカールが一緒にやれる状況ではなかったようです。ビートはベイビー・シャンブルズ、カールはダーティー・プリティ・シングスというバンドを始めるんですね。

ところがどっこい、忘れた頃に大ニュース。2010年のレディング・フェスでリバティーンズは再結成します。おーマジか、です。その後もライブなんかを続け、ついについにサードアルバム「リバティーンズ再臨」(日本語タイトルややこしいな)が出るんです。2015年のこと。あのピートとカールがまた一緒にやる。あぁ、青春のトキメキです。

アルバムは、ん〜まぁこんなもんでしょう。ファースト、セカンドと比べてはいけません。時代は変わっているのです。パンキッシュな疾走感は後退したけれど、大人になったリバティーンズのサウンドです。充分です。

映像なんかを観ると、ピートよりもカールの方が男臭いロック野郎って感じなんですよねぇ。ジョー・ストラマーなんかのイメージです。

この先、二人が一緒にやることはまだあるかもだけど、大々的に再結成とかはないと思います。いいんです。楽しませてもらいました。ぼくの愛は変わりません。

最近の音楽事情は、EDM全盛で、ギタージャカジャカのロックバンドが少ないので寂しい限りです。いつか近いうちに、またロック復権の時代が来ると信じて、リバティーンズでも聴いてましょうか。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?