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【お店紹介】多摩地区で蘭州牛肉麺が食べられるお店【華藤蘭州牛肉麺】

数年前から日本に入ってきている蘭州ラーメン屋さん、トルクメニスタンから帰国して以来、実はずっと熱中しているんです。

知らない方のために簡単に紹介しておくと、蘭州つまり中国の甘粛省のラーメンで、食べる直前に伸ばした手打ちの麺を牛のスープでいただく、あっさりしていながらもしっかりとした旨味のあるラーメンです。

テュルクと関係ないやんという声が聞こえてきますが、無理やりつなげようとすると甘粛省には回族の他にもユグル人やサラール人といったテュルク民族が住んでおり、蘭州ラーメンはイスラム教徒も食べられるハラールラーメンなのです。

特にサラール人が話すサラール語はトルクメン語との関係で興味深い言語です。最近の研究ではトルクメン語が分類されているオグズ語群との共通点が多いと言われています。トルクメニスタントルクメン人の中心部族の一つにサラール(salar)族がいるのですが、彼らとの関係も気になるところです。サラール族の伝承でも自分たちはトルクメン人だと言われているらしいです。

東京にはサラール人が営む蘭州ラーメン屋があると聞いているのですが、都心から離れた場所に住んでいることもありまだ行けておらず、近いうちに絶対訪れてみたいとおもっています。

サラール語に関してはまた別の機会に書くことにして、今日はラーメンの話に戻ります。

そんな蘭州ラーメンを私の家の近くで食べることが出来るようになりました!!(いえーい、ドンドンドンドン、パフパフー)人気が出てきたとはいえ、まだまだ都会が中心で、多摩地区には少ないのです。

今日はバレンタインだったので、何が食べたいと聞かれ、蘭州ラーメンと答えました。読者の皆様はまたこうして妻を呆れさせているのだろうと思われているでしょうが、そんなことはありません。新しくお店が出来たのを知り、彼女も行きたがっていました(もっとロマンチックなお店に行けというのは受け付けません)。

前置きが長くなりましたが、お店を紹介します。「華藤蘭州牛肉麺」さんです。概観はこんな感じ。2021年2月5日にできたばかりのお店です。

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京王線の高幡不動駅の近くにあります(地図やお店情報はリンクを貼っておきます)。

お店に入ると中華系の店員さんもまだ慣れていないようすで、席に通してくれました。

早速私は蘭州ラーメンのド定番、蘭州牛肉麺(880円)を注文しました。個人的にはもう少しパクチーマシマシにしてほしいですが、スタンダードはこんなもの。200円でパクチー追加できるようです。他にも角煮麺、海鮮麺、ジャージャー麺などいろいろありました。

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お味はというと間違いなかった、今風に言うと優勝でした。感謝しかない。

注文するときこちらからは何も言っていないのに店員さんから「大盛ですか。」と聞かれました。私はこの種の雑な店員さんには海外で慣れっこなので、全然気にしません(帰って涙で枕を濡らすだけ)。大盛は無料とのことで、是非お願いしますと即決。ちなみに写真は普通盛です。

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麺は一般的な蘭州ラーメンのお店と同じく選べるスタイル。その場で麺を作ってくれます。このお店では写真の9種類から選べます。私は2の細麺にしました。

どちらかというとラーメンのようなこってり感はないので言ってみればうどんに近いのかもしれません。でもあの麺のコシとつるっと感はうどんでは表せません。スープもあっさりしているようで、しっかりとした味付け。このスープとパクチーの組み合わせが最高で、うちの妻も大絶賛しています。

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麺を一瞬で食べ終わると、サービスといって小籠包を持ってきてくれました。一人二個。ありがたいです。会計をするとなんとさらに200円引いてくれました。それもそのはず、私は知らずに行ったのですが、なんと今はオープン記念で2021年2月28日までキャンペーンを行っているとか。でも全然宣伝していない。ということで、私が勝手に宣伝しています 笑

3月もキャンペーン第二弾ということで、しばらくはお財布にも優しいですね。

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唯一の残念なところは、羊肉串がないところです。蘭州料理屋さんなら羊肉串を置いてくれよ(切実)。二人の店員さんにこの熱意を伝えてきました。今後店を訪れるたびに羊肉串を話題に出して、店に羊肉串をおいてもらうことが直近の目標です。皆さんもご協力お願いします(笑)

都会まで行かずに多摩地区で蘭州ラーメンが食べられるようになったというご報告でした。