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final E3000-Tのいぶし銀な輝き

E3000-Tですよ、E3000-T!通称いぶし銀ですね。E3000にシルバーケーブルを組み合わせた、プレゼント用に少数が用意されただけという極レアモデルです。

そんないぶし銀が、E3000-T35(3.5mmアンバランス)とE3000-T25(2.5mmバランス)としてそれぞれ100台限定で通販限定で用意されました。わー!!
自分はT25をに無事購入する事が出来ました~やったー!ありがとうございます~~(finalさんと妻に感謝)

エージングするのも惜しいので聴きながらレビューを綴っていきたいと思います。

環境

使用した環境は次の通りです。
プレイヤー・HIFIMAN SuperMini
イヤーピース・純正Lサイズ
ケーブル・OPPO 2.5mm to 3.5mm 6N-OFC Balanced Headphone Converter Cable

箱が素敵なの

まあまあ聞いてくださいよ。箱。化粧箱ってヤツですね。E3000の箱に入ってくるのかなと思ったんですが、別の箱だったんですねー
finalの封筒も見て!箔押しですよ!ハイエンド!こんなところにもコストをかけていると、なんだか特別扱い感が出て嬉しくなります。

これ、シルバーケーブルの箱なんですよね。ラベルにはE3000-T25とプリント。この中にイヤピ、イヤーフック、ポーチの中にイヤホンが収められていました。
シンプルでミニマルでモノトーンな世界が素敵で、聴く前からE3000-Tへの期待が高まってきます。

音の感想

いままでより評価軸が増えたりしました。自分の中にある程度の基準が出来てきたので、定量化が進んでます。

音のバランス
高域★★★
中域★★★★
低域★★★☆
バランス良いです。低〜中域がタップリとしていて聴きやすいです。低域は量より質です。欲しい時に欲しい量が出ます。

場の広さ
上下★★★☆
左右★★★★
定位★★★★
自然な広さです。耳の外からも音が鳴っている感覚があります。音のバラつきも無く気持ち良いです。

解像度
高域★★★★
中域★★★★
低域★★★★
微に入り細を穿つ様な繊細さ、と迄はいかないですが全域にわたって見通しが良いです。音が多い状態でも詰まるような事はありません。

音の質
響き・余韻★★★
抜けの良さ★★★☆
柔らかさ★★★★
派手な音では無く優しく柔らかめです。それでいて音に芯があります。
聴いていて疲れにくく、いつまでも聴いていたくなります。

聴き込み開始

第一印象はE3000と比べ音の広さがあり、低域が減ったなというものでした。
いろいろ聴いていくと、低域が減ったと言うよりも全域にわたって解像度が向上したことと、中高域が出るようになったことで相対的に減ったように感じるんだなとわかりました。

E3000は低域の強いピラミッド型のバランスでしたが、T25では中域をやや膨らませた樽型のようなバランスになったと思います。E3000で付けられていた枷が外れてのびのびと、躍動的に鳴るように感じられます。これが真の実力なんでしょうね。

自然な広さを持って鳴っています。ホールで聴いているような感覚です。音の位置も掴みやすいです。上下左右中央がしっかりと判別出来ます。
 高域が上から、中域が中央から、低域が下からという音の層を形成しています。

高域は繊細で澄み渡る音ではないですが、芯のある明るくて強い音です。刺さることもなく、聴きやすいです。低中域に比べれば量は落ちますが、埋もれるようなことはありません。

中域は音の広さを思う存分使い分けています。右から左から真ん中から、性能を存分に発揮してくれています。中域って音が多くなるとボーカルが引っ込んだりするじゃないですか。そういうのはないですね。

低域の表現力が高いのが凄く良いです。バスドラムの叩き方の違いが明確になります。また、フロアから震えるような極低音の感覚も味わえます。

ちょっと音量あげてノリノリ

解像度が高いので、音の圧といいましょうかね、それが低いんです。例えばE3000の面で鳴っているとすると、T25は点の集合体が鳴っているんです。

うーん‥冷えたお米って粒がくっついてしまうじゃないですか。粒は認識できるけどほぐれ辛く、ある程度の固まりですよね。でも、炊きたてのお米って固まりを口に入れるとホロリと崩れるじゃないですか。その際の舌触りってぜんぜん違うじゃないですか。お冷のご飯はドカッと重いけど、炊きたての御飯はふわっと軽いです。なので沢山食べられますよね!

つまりはそういうことなんですよ!圧が分散されるので普段よりもちょっとだけ音量上げられるんです。そうすると普段より楽しいというか、ノリがよくなるとか、なんかパワーとかそいういうのがグッと来るんですよ。わかってくださいよ〜〜

褒めすぎ?

そりゃそうでしょう。悪いところなんてないじゃないですか。
仕方ないのです。大体、べた惚れなので、べた褒めなのです。仕方ないのです。

だって見てください、上から下まで明るく上品にコーディネートされたこの輝き!なんとも可憐ではありませんか!全く燻されていないですよ!どこがいぶし銀なんですかね!

他社のイヤーピースも付けたりしてみましたが、どれも黒なので見た目が良くなりません。各メーカーはイヤーピースのカラバリは充実させよ!です!

先日発表されたももクロコラボのイヤーピースやイヤーフックで可愛さをプラスしてみたいですね。

欠点ないですから(※自分調べ)

まあ、一応欠点を上げておきますね。ケーブルが硬くなったのでタッチノイズが結構出ますが、取るに足らない事です。つまりは無いということです。わかりましたね。

ああ、すみません。ありました、最大の欠点。

それは‥量産されない事ですね‥

最後に

E3000と潤工社ケーブルのポテンシャルの高さがよくわかりました。何方も素晴らしい技術の結晶であり、素晴らしい製品です。また、100台の限定とは言え販売してくれた事には感謝しかありません。ありがとうございます。

それにしても、ちゃんと利益出ているのかしら…


いろいろ聴いてみた

亜咲花 / SHINY DAYS
96kHz / 24bit flac
ボーカルの定位がバッチリ決まっているので亜咲花さんの歌声が余すことろ無く楽しめますね。バックの演奏もノリノリですよ。ついついリズムを取ってしまいます△

角田健一ビッグバンド / BIG BAND STAGE 甦るビックバンドサウンド
96kHz / 24bit flac
カーッ!こういうの、こういうのですよ〜〜〜!めちゃめちゃ良いです〜〜!
永遠に聴いていられます。タキシード・ジャンクションのようなゆったりとした曲もタップリとした響きが気持ち良いですし、エアメール・スペシャルのようなスピード感のある曲もグイグイ押してきますね。

『ガールズ&パンツァー』オーケストラ・コンサート HERBST MUSIKFEST 2015
96kHz / 24bit flac
私、いやな予感がします!の冒頭、地鳴りのような低音にビックリします。ティンパニだとは思うんですけど、叩いているというのがわかるのが凄いです。
ブリティッシュ・グレナディアーズ、リパブリック賛歌、金平糖の精の踊り〜カチューシャといった、静と動が入れ替わる曲が良いですね。

8BIT MUSIC POWER FINAL
44.1kHz / 16bit
良すぎて逆にそれっぽくないって感じありますね。やっぱりファミコンって、RFスイッチでTVに出力したチープな環境でやって来たわけじゃないですか。とはいえ、開発者の皆さんの執念を感じるいい音源ですよね。

もう少しシャープさがあると良いかなと思うこともありますが、オールマイティに聴けますね。女性ボーカルとの相性はかなり高いのでは。あと、バイノーラル録音の音源がかなりしっくりと来ました。

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