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石に選ばれる

先日、石のお店に行って、いろいろ眺めていると、店主がこんなんもあるんですと、透明な石を出してきた、よく見ると石には横線がたくさんあって、店主に聞くと、古代の記憶が刻まれているそうだ、えっ、面白い!、ぼくは食いついた、まるで腹の空いた魚が餌を見つけて勢いよく食べるように、パクッと、そんな出会いだった、逆に、石の立場からしたら、扱ってくれる人を選んでいるそうで、お店を訪れる人を見て、この人といたい、と思ったら、そういう意思表示をするらしい、今回の出会いも振り返るとそうだった、遠い地からやってきた石は、山奥の古民家のお店の奥に潜んでいて、誰かいい人来ないかなあと、待っている、その人はある日突然やって来て、他の石を見ている、そこじゃないここだよ、まず店主にテレパシーでアピールする、店主石を出す、カタログも出して、ネックレスになった商品写真を見せる、その時ぼくはピンと来たけど、まだ弱い、近くにいたつまにも働きかける、一緒にいたい、つまは言った、今、石にピンと来たでしょ、ペアで買おうか、必要だよね、即購入、そんな感じで石はぼくを選んで、やってきた、それから毎日一緒にいる、友達?、そうかもしれない、前に読んだ本で、1人1個の石が必要、というのがあったけど、そうかもしれない、前はブレスレットをだったけど、今回はネックレス、石とぼくの物語が始まる、20年ぶりに

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