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感染症と社会の変化を考える

感染症と社会の変化を考える
 今世界中が様々な面で転換期を迎えている。そんな気がする。恐らく数年後には歴史の教科書に載るだろうし、今既に様々な変化が起きていているとも感じる。最近ルネッサンス文化が起こった背景にはペストがあるなんて話を聞いて、過去の感染症と社会の変化について興味がわいたので考えてみる。
 ひとまずインターネットを放浪しながら色々と調べてみると、感染症と社会の変化について色んな情報があったたので興味深かった記事のリンクを掲載させていただきます。
※画像はWikipediaより
「ペストによって死屍累々となった街を描いたヨーロッパの絵画」

ペストとルネッサンス
https://japan-indepth.jp/?p=51234
天然痘とインカ帝国滅亡
http://hmpiano.net/riwakino/2013/13.02.16kawashima_yoshiyuki/kansensho_rekishi/newpage14.html
感染症と西欧の世界支配
http://jein.jp/jifs/scientific-topics/1717-topic102.html
14世紀半ば、全欧が怯えた「黒死病」パンデミック
https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/60120
黒死病とユダヤ人迫害
http://manpokei1948.jugem.jp/?eid=136
スペイン風邪と日本
https://japan-indepth.jp/?p=51382
感染症の民俗学
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/71210
天然痘とエドワード・ジェンナー
https://www.bdj.co.jp/safety/articles/ignazzo/1f3pro00000t725e.html

ルネッサンス文化の開花
 未知の脅威に直面した時、教会や領主を中心とした封建社会の統治体制の弱さを露にすると共に自由主義の創造的な発展が生まれました。
日本の感染症と神頼み

 天然痘や自然災害を仏法によって救おうと本気で考えて、東大寺の大仏建立が国家プロジェクトとして行い、民の心の拠り所を作り不安の行き場を解消しようとしました。具体的な対策の無い人々は願掛けで立ち向かいました。
インカ帝国の滅亡
 海を越えて持ち込まれた天然痘流行が内戦を引き起こし国力低下と外国による侵略を許しました。
ペストとユダヤ人迫害
 宗教的や民族的な分断を背景にした組織的な不安や恐怖を煽るデマはより大きな迫害や凄惨な出来事を生んでいる事がわかります。
天然痘ワクチンの開発
 天然痘克服にはこれまでの価値観にとらわれずに行動したジェンナーは異端者として扱われながらも対処法を構築しています。

 一つ一つ記事自体のソースを確認しているわけでは無いので、事実や前後関係の精査はしていないのをあらかじめ断っておきます。また何らかの理由で残されなかった物語や語られなかった話、誰も見えない所にあった想いがきっと沢山あるでしょう。しかしながら残されている大局的な事実や物語からだけでも考え想いを馳せる事が出来ると感じます。

今と照らし合わせてみると、どうだろう
 妖怪アマビエが話題になっているのを見るといまだに日本では願掛けや人以外の何かによりどころを求めて平和を願う傾向が見て取れるし。
 未知の脅威に直面した時の各国のリーダーの対応とみんなの反応を見ると、国家の統治体制維持に向かう政治的な力を感じるとともに理想の統治や個人の関わりとは何なのかと問いかけてくる。
 経済的な先進国が原因でウイルス感染が拡大し、今度は責任の所在を明らかにしようとするのは国同士の新たな戦いの始まりともいえる。
 ウイルス感染者への差別や誹謗中傷等は現在進行形で起こっており、正しく怖がっている部分と感情的な攻撃が織り交ざっている。
 ウイルスへの対抗策としての外出自粛はこれまでの暮らしに当たり前にあった幸せや不必要だった物事、暮らしに潜むリスクを露にして、テクノロジーと寄り添う事や生きるとは何かを問いかけ新しい発想を生む。

何をもって不幸とするのか
 ただ過去に起きた出来事よりずっと不幸な人は減っているであろうという事は確かに感じられる。ウイルス感染者といっても惨い差別や虐待を受ける事もないし、ウイルスによる治安の悪化や混乱はあるかもしれないが今の所組織的な争いや殺し合いが起こっているわけでは無い。ただ文明や経済の発展が生み出した人や物の往来が感染症の大きな拡大を生んでいる事もまた事実で。僕自身は不幸な物語の規模を考えた時やはり死者数だろうと感じる、命は平等ではないかもしれないけれど命が紡ぐ物語は一つ一つ確かに存在しているから。
 4月19日の段階で新型コロナウイルスの死者数は16万人超。現段階ですでに過去に歴史に残る感染症と比類する凶悪なウイルスとなりつつある。ちなみに日本では71名。いま日本に住んでいて最新の情報環境と医療環境や衛生環境にあり自分自身で行動を選べる事はとても幸せな事だと思う。国難の折に大仏を建立されたというのは実際驚きだがあまり語られない不幸な出来事はさておき今はみんなありがたがっている。そんなことを調べながらあるごとに悲観論や責任論を持ち出されるのを見るとなんだか残念な気分になる。別に政府や権力者が頼りなくても個々がしっかりと歴史の教訓から選択を選び取っていけばいい。声を上げて変わる事もあるし前に進む事もある、そしてきっと立ち上がる人もいる。ただ一方で文句や断片的な情報が拡散されて闇雲に混乱が生まれるのは嫌だなと感じる。

感染症と死者数:大幸薬品HP
https://www.seirogan.co.jp/fun/infection-control/infection/pandemic.html


歴史の勉強は嫌いだったけれど…
 歴史は暗記してテストで回答するものというイメージが強かったので、好きじゃなかったのだけれど、今になって時代の転換期人は何を考えなぜ世の中が変わったのか、史実を押さえると共に自分なりの考えを持つべきと考えるようになった。歴史の中で僕らの日々想うあれこれなんていうのは「当時の人口は~億人で死者は~万人にのぼる」というデータにしか残らないだろうけれど大きな流れはきっと今自分も関わって作られている。もしこれから教育が変わっていくのであれば、ストーリーを理解する事、それについて各々が考察するような授業が行われていけばいいなと願う。もっと知りたいなーと思って関連書籍を検索してみたら、面白そうな本は大抵品薄になっていてちょっと残念。

そんなこと想いながら
 まだまだ新たなる展開や脅威が世界では広がっていくと感じます、そして史実に似たような事はこれから世界中で起こってくるだろうとも。医療最前線で日々命を懸けて戦っている方々へエールを送りつつ、自分ができる事って何だろうって考えながらまだまだ行動できずにいます。ともかく私自身の考えの整理や興味が新たな出会いや誰かにとって気づきや発見につながれば幸いです。

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