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伝える力を考える

 高校生向けに「伝える力」というテーマを交えてお話をしてほしいという依頼を受けたので、「伝える力」についてまとめるべく久しぶりにNOTEを書いてみる。

「なぜ伝えるのか?」
 伝える力とは何だろうと考えた時、私はひねくれているのでまずなぜ伝えるのかと考えてみた。そもそも伝える必要がないなら伝える力もいらないじゃないかとそんな風に想ってしまうから。でなぜ伝えるのかぱっと思いつく事を書き出してみる
なぜ伝えるのか
・自分のやりたい事を実現するため
・自分の嫌な事を遠ざけるため
・頑張った事をほめてもらうため
・誰かに情報を提供するため
・知識や分析を評価してもらうため
・自分や身の回りへ危険を察知するため
・ただ想いを伝えたいから
・誰かと仲良くなるまたは付き合うため
 一番原初的な伝えるって大きな声で泣く事だったんじゃないかなとそんな風に想う。それは辛かったから泣いていたのか、ただそこに肉体があったから確かめるように体や喉を動かしてみたのか、いまいちわからないがともかく生まれた時から何かを伝えていたことは確かだろう。

伝える方法ってどんなのがあるだろう
 伝えるのが生きる上で必要不要とかそれ以前に、僕らが息をして暮らしているだけで何かを伝えているというのは何となくイメージできたけれど、どんな方法で伝えるだろう。
・声に出して伝える
・身振り手振りで伝える
・表情で伝える
・文字にして伝える
・動画を取って伝える
・身体的接触で伝える
・味で伝える
・匂いで伝える
 大体こんな所だろうか、テクノロジーは発達したけれど結局人間の5感で感じられる情報に変換しないとまだまだ僕らは感知する事が出来ない。

でなんで伝える力なんて身に着けるの?
 伝える事は僕らは生まれた時から今まで様々なシーンで色んな手段で意識的に無意識的に、何かを誰かへ伝えている。(あるいは人以外へも)
 伝える力を鍛える事でどんなことが出来るか今度はそれを考えてみる。そのため先ほどの「なぜ伝えるか」というのをベースにしてみる。

なぜ伝えるのか→うまく伝えるとどうなるか
・自分のやりたい事を実現するため
 →自分のやりたい事がスムーズに理解してもらえて協力を得やすくなる
・自分の嫌な事を遠ざけるため
 →やりたくない事を誰かに任せたり、交渉したりできる
・頑張った事をほめてもらうため
 →頑張ったことをちゃんとほめてもらえる
・誰かに情報を提供するため
 →正確で適切な情報を伝える事が出来る 
・知識や分析を評価してもらうため
 →いい知識を伝えてかつ評価してもらえる
・自分や身の回りへ危険を察知するため
 →危険を正しく回避することができる
・ただ想いを伝えたいから
 →誤解なく素直に気持ちを伝える事が出来る
・誰かと仲良くなるまたは付き合うため
 →相手と仲良くなるあるいは距離をとる事が出来る

こう書いてみると、日々僕らの抱えている問題の多くは「伝える力」があれば解決するような気がしてくる。そしてそのために言葉を用いる事がほとんどの様だ。ではそれらを現実のものにする「伝える力」とは一体何なのか考えてみる。

伝える力とはなんだろう
 何を伝えるか、どう伝えるか、誰に伝えるか。伝える力を考えた時、この3つのセクションがある気がする。
「何を伝えるか」
 実際何を伝えるか考えた時それが結構難しかったりする。赤ん坊の時大きな声で泣いたのは嬉しかったのか、苦しかったのかただ声を上げたかったのかあいまいだったように、そもそも何を伝えたいのかなんて自分で考えて言葉にして整理してみないとわからない。だけれど「何を伝えるか」しっかり自分で認識する事が伝える力の一番重要なポイントの様に思える。でも何を伝えたいかなんていまいちよくわからないし、自分の感情や想いに耳を傾ける事、日々色んな事を感じてそれを言葉にしてみる。そんな経験が「何を伝えたいのか」という事に深みを出してくれるような気がします。また知識や情報を伝える時には知識の量とその整理が必要になります。これは日々学んで記憶したり言葉にしてみる事が大事ですね。
「どう伝えるか」
 伝え方ひとつで同じことでも全然伝わり方が違い、いつどこでどのように伝えるかよく考える必要がある。
 相手が不機嫌だったり疲れているときに伝えたところでうまく伝わらないだろうし。相手がご機嫌なときは皆まで話しなくても伝わるかもしれない。
 同じ言葉だって伝わる意味も違います。例えば意中の人に「月が綺麗ですね」と伝えたとして相手がその言葉を知っているかどうかで、「もしかして告白?」と捉えられるか、「何言ってるんだろう」と捉えられるか全然違いますよね。まぁ今時そんな告白する人いないと思いますが。
「誰に伝えるか」
 これは一番最後ながら一番重要な所かもしれない、誰に評価されたいか、誰と一緒に何かを実現したいか、誰と仲良くなりたいか、誰に危機を伝えなければいけないのか。同じことを伝えた時の結末は全く異なってしまう。分かり易いので告白のシチュエーションをイメージしてみます。
 
 AさんがBさんと仲良くなりたいとして直接伝えた場合と間接的に伝えた場合の違いを考えてみる。
①Aさん→Bさん「私(Aさん)はあなたが(Bさん)好きです」
②Bさん→Cさん「Aさんはあなたが(Bさん)が好きです」
 まぁ何となくイメージする事が出来ると思いますが、①の場合は直接的で後戻りが出来なくて、②の場合は間接的に情報を集める事が出来ます。目的を達成するために直接的に伝えて物事を実現する場合と間接的に伝えて情報を集める場合の2種類あるかもしれません。好きだから付き合いたいのかもっと色々話してみたいのか遊びに行こうよなのか、そのあとの言葉は前述の「何を伝えるか」という所に戻るかもしれませんね。

一方でAさんがBさんの事が嫌いでそれを伝えたい時
①Aさん→Bさん「私(Aさん)はあなた(Bさん)が嫌いです」
②Cさん→Bさん「Aさんはあなた(Bさん)が嫌いです」
 ①の場合まぁその場で喧嘩になるか、今後一切話しなくなるかどちらかが予想されますね。②の場合はそれとなくAさんとBさんは距離を置く事になるかもしれません。ただし嫌いだから視界に入らないでねという事なのか、話かけないで欲しいという事なのか、嫌いだけど適当にうまくやってこうよという事なのかそれも「何を伝えるか」という事なのかもしれませんね。
 
で「伝える力」って何だったのだろうとまとめてみる
 「伝える力」というのはより自分が楽しく心地よく生きるための手段であり能力である。そんな風にまとまってきた。
そして伝える力を得るためには
①「何を伝えるか」感じ取る力
 自分がどんな時に嬉しくてどんな時に苦しいのかどうなりたいのという自分自身の感情を感じ取って整理する力、興味のままに色んな事を経験して好き嫌いを知る事で鍛えられる。
②「どう伝えるか」考える力
 相手に自分の気持ちを素直に伝える力または抽象的に特異的に伝える力、色んな知識や経験を得る事から相手の事を想う想像力を得る事で鍛えられる。
③「誰に伝えるか」考える力
 まわりの人間関係や社会性を読み取る力どう広がっていくかの予測力、色んな人と話してみたりあまり好き嫌いせずに人と繋がる事で鍛えられる。

応用編
 何か特定の目的を達成するための「伝える力」を考える。ここまでかなりシンプルだったけれど何か目的がある時には、


 時と場合によって役に立つテクニックというのがあるだろうからその辺はすぐに使える事例として紹介しつつこんな話をするのが良いかもしれない。

ここまで下書きで書いといて公開するのを忘れていた、最終的には誰に伝えるかの方がどう伝えるかより先だよねとか、最後に相手の事を考えての工夫するステップが増えたり、ワンピースで説明してみたりと増えて資料になったが、備忘録がわりに公開してみる。


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