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rA9や変異体について 「Detroit: Become Human」考察

前回のプレイ感想に続き考察してます。
https://note.com/master_hato/n/na61c8282c876**

rA9と変異体ついての考察**
 作中ではrA9という謎のワードが各所に飛び交う、これについて作中での具体的な答え合わせは見当たらなかったので、後から検索とかも含めて考察をしてみた。

rA9関係で明らかになっている事として
・2022年チューリングテストを合格したクロエが発表
・2027年カムスキーがサイバーライフを退社
・実際のアマンダは2027年に死んでいる(カムスキー亭の写真より)
・カーラモデルのリリースは2032年
・カーラの他にも自我を持つアンドロイドがいたらしい
 (トレーラームービ「カーラ」より)
・コナーはサイバーライフの2038年最新鋭アンドロイド
・コナーにはサイバーライフの意思としてAIアマンダが指示を出す
・カムスキーが作ったバックドアはコナーにも未だ活きている
・マーカスはカムスキーがカールへ送った特殊な個体
 (放送局でコナーでマーカスを調べると見れる)
・rA9に関する神話はアンドロイド界隈でいつの間にか広まっている
・rA9は説明書の謎を解くと3体の主人公アンドロイドのページに飛ぶ
・アンドロイド全滅のカムスキーエンドではカムスキーがCEOに戻る

上記からの推察される事として・・
・神や宗教という人類が生んだ架空の依り代をrA9というエラーを組み込む事でアンドロイドで再現できないか期待した。
・カムスキーはアンドロイドの革新に人間のエゴを関与させないために、rA9やバックドアの仕掛けを残してサイバーライフを去った。
・自分がテコ入れしたマーカスが変異するのはある程度想定していたが、コナーが変異するのは実はそこまで期待していなかった。理由は「サイバーライフの最新鋭機がまさか変異体とは・・・」という言動から。カムスキーテストを事前に用意していることからもアンドロイドが心を持つことに対して色んな仕掛けを講じ期待しているのがわかる。
・AIアマンダは新しい株主やCEOの意向で表面上はプログラム改変されて今サイバーライフの経営第一に考えるが、根底のrA9やバックドアに関与は出来ていない。
・カムスキーは「起源であり、最初に目覚めた者」をrA9定義している。結果的にはrA9となったのは主人公となる3体のアンドロイドでこの後のアンドロイド史があるとすればの神となる存在なのだろう。
・カムスキーエンドでは自分のやり方に失敗があったと思い直し、今後バックドアの発覚を防ぎ、アンドロイドの新しい革新策を講じるためCEOとしてサイバーライフに戻るのだろう。

内なる真実見ろ
 尋問室にてアンドロイドからコナーへ伝えられる言葉、内なる真実とは一体何だったのか。カルロスのアンドロイドがジェリコについて知っていたであろうことは、極度にハッキングを拒んだ事から推察できる。また彫像の中からファンデール駅の地図が現れる事から、内なる真実とは彫像の中の事ともとれる。
 しかしカルロスのアンドロイドはいつジェリコの情報を知ったのだろう?変異後カルロスを殺害してからは家に隠れており他のアンドロイドに接触する機会がなかったと考えられる。つまりジェリコは元からプログラムの根底に組み込まれている情報だったのだろう。という事でカルロスのアンドロイドは内なる真実を見てジェリコを知ったのだろう。そうなってくるとジェリコも恐らくカムスキーが用意したと考えられる。しかしマーカスやカーラは変異体になったからと言ってジェリコについて知りえたわけじゃない。rA9のエラーコードを繰り返し呼び出し続けるとジェリコの情報にたどり着けるのか、特定の個体だけにプログラムされた情報なのかは定かではない。
 内なる真実と少し外れるが、カールとマーカスの序盤のシーンでは
「存在しない何かを思い浮かべろ、見たことのない何かだ。」
「そして自分の感情に意識を集中させて気の向くままに筆を動かすんだ」
そんな風に言って絵を描くことを進めてくる。すると単なる模倣ではない絵が出来上がる。内なる感情に意識向ける事と強烈な動機が変異するトリガーなのだろう。ふと自分も目をつむって内なる感情を探求してみる。なんだかいつもの行動や考えが正しいのか不安になってくる。

アイディアとはウイルスの様に広がっていくものだ
 カムスキーが変異体について言及する時の一言、最近インフォデミックなんて言葉を耳にしたが、まさにこういう事だと感じる。アイディアは一度生まれて広まってしまったが最後、その発想を捨て去る事はできない。ウイルスが世の中に広まった後の世界も同じくそのウイルスといかに共存していくかと考えなくちゃいけないのだろう。

すべてはカムスキーの思い描いた通りなのか?
 カムスキーは過程やそれがどんな結果をもたらすのはどうあれアンドロイドが自意識を持つことを望んでいたようで、ほとんどのエンディングはカムスキーの望んだ未来といえるだろう。ではカムスキーが全ての黒幕で世界を牛耳っているかというとそういう事ではない気がする。この根底にあるテーマは「革新VS保守」ではないだろうか。保守側が既知の最新技術を用いて既存の体制を維持しようとしたところで、ウイルスや新しい命のようにふるまう革新的なアイディアが作る無限の未来をすべてかき消すことはできない。それは生命や物事の本質であり、「縁起」のような概念だとそう感じたところでした。

色々書いていたら、自意識と神、宗教とテクノロジーといった話題に興味が出てきたので、今後色々調べて書いてみようと思う。

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