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北浦湖畔駅 / 茨城 -時間を遅らせる場所-

周りの人の時間を遅らせたい。素敵な言葉と場所を教えてもらった。

名前の通り、北浦の湖畔にその場所はあった。何十年もその場に取り残されたような駅。逸る日々に急かされる自分の肩に手を置いて、まぁそんな焦らんと、って微笑んでくれるような温かさがあった。

箱の中に電話があると思えないし、なぜ電光掲示だけ新しくしたのかもわからない。せっかくなら電車が通るまで待とうかと思ったが、なんとそれは2時間後。けれど、まぁ何でも良いかと思える空気感。

思考が絡まって疲れた時には頭を冷やすというけれど、それだけでなく、同時に心を温めることも大切。当たり前のことに立ち帰ることができる場所だった。

最近買った短歌集を読みながら、人生の速度を緩める時間を楽しんだ。何かの直接的な解決にならなくても、ジャンプする前にしゃがむ時間は必要。

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