ますてぃ

旅行が好きで、47都道府県を制覇しました。散策、読書、アートが好きです。日本各地にある…

ますてぃ

旅行が好きで、47都道府県を制覇しました。散策、読書、アートが好きです。日本各地にある魅力的なスポットを巡り、日記のように残したいと思います。

最近の記事

島根県立美術館

閉館時間は、日没から30分。 宍道湖のほとりにたつ、島根県立美術館。コレクション展の「水辺の展示室」を、まさに水辺の美術館で鑑賞したいと思った。 コレクション展は、その美術館の蒐集意図や方針に触れられる気がして、とても好き。コローやシスレーなどの風景画といえば、な画家の作品はもちろん、今回は日本画が好みに刺さった。 外に出ると、水の音というよりは、水鳥の声と人々の日常があるだけ。それが良かった。ランニングする人、風景に目もくれずカフェで喋る人。こんな綺麗な景色を当たり前

    • 城南宮 / 京都 -梅探訪-

      桜はもちろん綺麗だけれど、梅の可愛さも好き。ぽっぽっと咲いて、そろーと流れて。春になりかけの、まだ寒さも残る季節に、春の訪れを感じられるのも好きなのだと思う。京都で、梅の鉄板スポット、城南宮を訪れた。 城南宮は平安京遷都に際し、都の安泰と国の守護を願い、御祭神を城南大神と崇めたことがご創建と伝えられている。城南宮とは平安京の南に鎮まるお宮の意味である。 南の守護だけあって、京都駅から地下鉄で南へ下り、最寄り駅の竹田駅に到着。改札を出て、城南宮までのバスを確認する。

      • 明月院 / 神奈川 -悟りの窓-

        周囲の木々をリスが駆け、鳥の声が響く。自然の中に身を置くのは心地が良かった。 紫陽花の時期は混雑するという明月院へ。人混み嫌いにはちょうど良い。北鎌倉駅で下車し、線路に沿って南へ下り、少し坂を登る。途中で通り過ぎた葉祥明美術館が素敵らしい、また行こう。 明月院は北条時宗が建立した今はなき禅興寺の塔頭だったそう。当たり前だが鎌倉は北条だらけ。明月院の興りはとある武士の供養のために建てた明月庵みたい。すごい出世。 境内は少し冷ややかな空気に包まれていた360°から鳥の声が聞

        • 円覚寺 / 神奈川 -宝冠を被った釈迦如来-

          2月某日。春の訪れを感じたくて、梅を見に行くことにした。長谷寺の夜間拝観に行こう。夕方までは、降りたことのない北鎌倉駅で降りて散策しよう。 下車してすぐ、北に円覚寺がそびえる。総門・山門をくぐり、仏殿の釈迦如来にお参り。 違和感。なんで釈迦如来が宝冠を載せてるんや? さっと調べると、禅宗 (円覚寺は臨済宗) では釈迦も修行中と考えるのだとか。正確には誤りがあるかもしれないが、宝冠の理由に納得したから満足。 まだ雪が残る境内を歩く。梅が綺麗に咲いていて、春の訪れを告げて

        島根県立美術館

          北浦湖畔駅 / 茨城 -時間を遅らせる場所-

          周りの人の時間を遅らせたい。素敵な言葉と場所を教えてもらった。 名前の通り、北浦の湖畔にその場所はあった。何十年もその場に取り残されたような駅。逸る日々に急かされる自分の肩に手を置いて、まぁそんな焦らんと、って微笑んでくれるような温かさがあった。 箱の中に電話があると思えないし、なぜ電光掲示だけ新しくしたのかもわからない。せっかくなら電車が通るまで待とうかと思ったが、なんとそれは2時間後。けれど、まぁ何でも良いかと思える空気感。 思考が絡まって疲れた時には頭を冷やすとい

          北浦湖畔駅 / 茨城 -時間を遅らせる場所-

          私設図書館「鈍考」 / 京都 -没入する読書体験-

          鈍い時間を求めて。 京都市左京区、叡電終点の1つ手前で降りる。檜林に囲まれ、小川が流れる地域。観光客は少ないであろう駅で、自分の他に、周囲を見渡しながら歩いている2人がいる。多分行き先は同じ。 住宅街にふわっと現れた、民家と見紛う建物が今回のお目当て、私設図書館「鈍考」。ネット予約後、メールで送られてくる番号を入力して室内に入る。SFみたいでちょっと楽しい。駅で見た2人も、少し遅れて到着。 多くはない書籍数も、普段手に取らない本や中々買えない本が並び、どれも興味深い。利

          私設図書館「鈍考」 / 京都 -没入する読書体験-

          DIC河村記念美術館 / 千葉 -素敵な常設展示-

           積読のように、行きたいが募っている場所が多くある。千葉県佐倉市、DIC河村記念博物館もその一つ。モネやルノワール、レンブラントなどの有名画家から、抽象画、ダダ、シュルレアリスム、戦後アートまで楽しめるコレクション展へ行った。  数年前に友人に勧められたにもかかわらず、最近読んだ小説に登場して新鮮に行きたくなった。移動時間に本を読める鉄道で向かう。柏、船橋、佐倉と乗り換え、無料シャトルバスで美術館へ。ちょっとした旅行感を楽しむ。  バスを降りたすぐの売り場でチケットを購入

          DIC河村記念美術館 / 千葉 -素敵な常設展示-