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明月院 / 神奈川 -悟りの窓-

周囲の木々をリスが駆け、鳥の声が響く。自然の中に身を置くのは心地が良かった。

紫陽花の時期は混雑するという明月院へ。人混み嫌いにはちょうど良い。北鎌倉駅で下車し、線路に沿って南へ下り、少し坂を登る。途中で通り過ぎた葉祥明美術館が素敵らしい、また行こう。

明月院は北条時宗が建立した今はなき禅興寺の塔頭だったそう。当たり前だが鎌倉は北条だらけ。明月院の興りはとある武士の供養のために建てた明月庵みたい。すごい出世。

境内は少し冷ややかな空気に包まれていた360°から鳥の声が聞こえる。山門を抜け、本堂の方丈でお参り。

本堂の右側は、「悟りの窓」というらしい。大きな丸窓には、禅の心と真理の意味が込められていて、宇宙をあらわしているそう。なるほど。


宇宙はよくわからないけれど、丸窓の奥をぼーっと眺めると、普段のあれこれを忘れてぼんやりできた。窓の周りを無視して奥を眺める感覚が、雑念が取り払われる感覚に近くて、心地良かった。でも周りも綺麗。仕事で複雑な事象を紐解く時に備えて、デスクトップにしようか。

ちなみに窓から見えるのは、本堂の裏手に広がる庭園。円覚寺みたいな迫力はない。けれど、両手で包んで慈しめるような、ちょうど良い落ち着きがあった。


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