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事故物件より怖いミニ事故物件!だから部屋結界が必要だといいたい!①

「部屋☆結界」を作る上で最も大切な境界線の話から、住む人を不幸にする「逆結界」の話になって、今回は、逆結界の事例として、事故物件の話、ということで、どんどん怪しい方向に向かっております。

 事故物件というのは、前に住んでいた人が、自殺、殺人、孤独死、事故などで死んでいる部屋のことをいうんですね。ほんとはもっと、こう、ポップでメルヘンなイメージでいきたかったんですけどね。

 でも、悪いエネルギーの空間があるという現実を知ってもらうと、「部屋☆結界」を作る重要性を知ってもらえるのではと思っています。

 事故物件といえば「事故物件住みます芸人」の松原タニシさんが、事故物件怪談「怖い間取り」という本がベストセラーになっているんですね。近所の本屋さんでもベスト10に入っていたので売れているようです。

 僕は怪談話はできないので、怖い話にはならないと思いますが、このような本が売れるというのは、身近な話で気になるのかも知れないですね。

☆事件が起きた後の清掃

 十数年前の話になりますが、清掃業をやっているときには、事故物件を掃除したことがあります。事件が起きた物件の後処理としての掃除です。
 東京都内だったので、多分地方よりはそういう物件を扱うことが多かったと思います。

 事件が起きて警察が入ったあとの清掃は、ちょっと特殊なんです。

 部屋中が指紋を取るときに使うマグネシウムの粉だらけで、それが柱とかあちこちに付着しているんです。それは普通の洗剤では取れないので、特殊洗剤を使って清掃することになるので大変なんですよね。

 また、事件が起きた場所なので、血があちこちに飛び散っていたりして、そういう血液を取らなければならないので、これも特殊な清掃でしたね。

 こういう物件は、やっぱり異様な雰囲気に包まれているます。圧力があるというのでしょうか。金額は高いかもしれないけれども、気持ちのいいものでもないし、あまり受けたくない仕事でした。
 
 だいたい、作業員の人たちは、体調が悪くなるんですね。
 めまい、吐き気、頭痛、腹痛という症状が出る人が多いです。
 あと、人の気配を感じたり、無心で汚れをとっているのに、事件のイメージが入ってきたり、不思議な現象が起きます。

☆孤独死の空間は寂しい

 ほかにも孤独死のあとの清掃もありましたね。

 部屋の中にあるものを出してから清掃するんですが、腐敗臭がすごいんです。だから匂いを消すという特殊な仕事も加わります。
 孤独死の空間は、事件が起きた部屋のような、強い圧力は少く、ただ、やっぱり部屋に孤独が広がっています。

 掃除をしているとやるせない気持ちになります。

 そういった物件に共通しているのは、「汚い」ということです。それは、マンションであれば事件が起きたその一室だけではなくて、一棟まるごと汚いです。マンション自体がなにかおかしい感じを醸し出しています。

 まず共用部が非常に汚いんです。
 
 たとえ清掃が入っていたとしても、すぐに汚れるとか、ゴミが常に落ちていたりします。住んでいる人がポイ捨てするんですかね。また共用部に、住人の私物が置いてあったりして乱雑です。

 ニュースなどで、「あそこのマンションの一室で事件が起きました」とバルコニーを映しているのを見ても、ものが一杯で汚いのですが、そういうマンションに限って、全体のバルコニーも、ものが出ていてごちゃごちゃしています。

☆清掃業者は、掃除の前に、だから「換気」をする

 事故物件じたいは、そんなに多く依頼されるわけではありませんが、事故が起きてもいいような、予備軍的部屋には数多く遭遇しました。

 そういった部屋の清掃に入ると、やっぱり重苦しい空気が漂っています。
 もちろん、体調も悪くなったりします。

 だから清掃業の人たちは、事故物件に限らず、必ず部屋に入ったら窓を全部開けることをします。

 風通しをよくするんですね。

 清掃業をしていたときによく体験したことですが、朝起きて仕事にいくまでは元気なのに、最初の現場に行って「さあこれから掃除をするぞ」と思って部屋の中に入った瞬間に、へなへなへなと、力が抜けていく部屋があるんですよね。清掃員4人で入っていっても、全員がだるくなる、力が出なくなるということがあるんですね。

 退室後の清掃だから、人はいないし、ものもない状態なのに、なにかそこには負のエネルギーが漂っていて、まだ引っ越ししていないなにかがいるなということを感じることがよくあります。

 だからまずは「換気」をして風通しを良くすることを鉄則といていました。そうじ力の実践の一番最初に「換気」が入っている理由はここから来ているんですね。

 みなさんが関心があるのは、引っ越すときに、「事故物件にあたったらどうしよう」ということだと思うんですけれども、今は事故物件に関してのサイトもありますし、かなり前の年数のものまでわかるので大丈夫ですよね。このマンションのこの一室で事件が起きたということはすぐに調べられます。

 ただ調べられるような大きな事件が起きたところはいいのですが、今回お話したいのは、事故ミニ物件なんです。

 これが非常に厄介なんですよね。

 事件になっていないけれどもなにかが起きている物件です。
 こういうところはもしかしたら住んでしまうかもしれませんよね。

 ミニ事故物件の話をしたかったんですけどね。
 ちょっと、長くなってしまいましたので、続きは、また、金曜日にしましょうかね。

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