見出し画像

イヤホンなしでいられる世界。ADDress生活【DAY6】

長野に行っておもしろかったのは、イヤホンをせずにいられたことだ。
私は東京ではいつもイヤホンで音楽を聴いている。特に音楽ラバーということもなく、耳から入ってくる情報に耐えられなくて外の世界と自分の間に線を引くために電車やカフェ、道路でもずっと耳にイヤホンを突っ込んでいる。
でも、新宿のバスタから高速バスに乗って上諏訪に着いて上諏訪から松本に向かうローカル電車の中でイヤホンをせずに存在できている自分を発見してびっくりした。
これは西八王子まで数日間続いて、でも八王子駅で行列した人たちが電車を待っているのを見た瞬間に崩れた。「あ、やられる」と思い、慌ててイヤホンをぶっ刺した。

成田空港第1ターミナルのサブウェイで食べたよくばりサンド(ツナと生ハムとマスカルポーネを半々で食べられる)

音声の大きさというよりも、人の数と情報量なのだという気がする。
都会の人たちは身に纏っている情報が田舎と比べて圧倒的に多い。手首の時計、マスク、足のネイル、どれをとってもブランド名とそこにこめた「こう見せたい自分像」があってクラクラする。
人口密度も高いのでそんな意識の塊みたいな白いワンピースが足に触れたり、最新流行のスポサンでがんがん足を踏まれたりするとそれだけで叫び出しそうになる。

宮崎ブーゲンビリア空港。空気が違う

私は息を吸って吐くように情報を取り込んで意味を見出して相手の気持ちを想像しストーリー化しようとするので、情報が多すぎる世界にいると混乱する。あとこれは境界線の問題な気もする。自分は他人と自己の間に線を引いてここから先には入ってこないでください、と線を引くのが苦手なのですぐ他人が内側に入ってくる。まったく関係ない人の話が自分の話に思えて本気で憤りを感じたり、まったく関係ない人が私の今日の予定をカレンダーも見ずによかれと思って決めてきたりする。それと同じことが電車や街の中、完璧な他人と交差する空間でも起きてる。

宮崎空港からこちらの特急で南宮崎駅まで。箱根ロマンスカーくらい豪華な座席で恐縮する

比較論だしこれは失礼な話かもしれないが、東京と比べて個人や街の情報量が少ないこと+人と人の間隔が広いことはどうやら私にとってはここちよい、というか聴覚に蓋をしなくていいという意味ですこしだけ自由になれるようだと感じた。

▼Instagram & Twitter

リアルタイムで更新してます。一番更新頻度が高いのはインスタのストーリー。

https://mobile.twitter.com/masudasakism

私が起業している会社「セカミー」の掲載事例もよかったら。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?