師走になりまして、もうすぐクリスマスです。皆様いかがお過ごしでしょうか。ますいけです。

今回はクリスマスプレゼントにちなんだお話をしたいと思います。

１２月２４日のパーティーはクリスマスパーティーじゃない

姪っ子が生まれてから７年たちますが、毎年クリスマスその近辺に姉宅でパーティーをしています。クリスマスパーティーかと思いきや、我が家の場合クリスマスイブが姉の誕生日なので「お母ちゃん(姉)誕生日おめでとう！！」と乾杯がなされます。
私が幼いころも、クリスマスになってもサンタさんの乗ったクリスマスケーキが食卓を飾ることはありませんでした。「お誕生日おめでとう」とチョコプレートの乗ったケーキが出てくるのです。我が家は幼いころから１２月２４日はクリスマスイブではなくて、姉の誕生日だったのです。

小さいころからそれで慣れている私や姉はいいとして、姪っ子には少しでもクリスマス気分を味わってもらいたいと思いまして、”サンタさんからのプレゼント”を毎年しております。実際は、私が用意して、姉に渡しそっと枕元に置いてもらうと言うスタイルで。

私がサンタの役割を果たす日々

０歳、１歳の頃はまだ意思の疎通が上手く行かないので私が選んだおもちゃをあげていましたが、自分の意思をちゃんと伝えられるようになってからはリクエスト制度をとっていました。姉がうまい事「サンタさんにクリスマスのリクエストしよう。」と姪っ子に言い、スマホで動画をとってくれるのです。姪っ子もスマホでの撮影に慣れたもので
「サンタさん、今年のプレゼントはXXが欲しい！！」
と元気いっぱいに言ってくれるのです。あとはそのXXを私が探して手に入れるのです。店舗に足を運んだり、ネットを徘徊して探します。

今まで、クーピーや、レゴ、リカちゃんのお友達のハルト君、プリキュアのはんこ、ファントミラージュの衣装等々をあげてきました。ですが、これはサンタさんからのプレゼントなのです。私からではないのです。

私からのプレゼントは毎年服と決めています。姪っ子の可愛いの大好きな服の好みと私のちょっと悪い服が好きな趣味をすり合わせるのがちょっと大変ですが、おおむね喜んでもらっています。

小学一年生になった姪っ子

今まではお母ちゃん(姉)に「サンタさんにプレゼントリクエストしよう」と言われて動画でリクエストしてくれた姪っ子なのですが、今年はその作業が難航しました。小学生になって世界が広がったことで色々なことを考えるようになったのでしょうか。周囲からそういう事を言われたのでしょうか、動画をとるのを拒否したのです。

姉曰く、何やらサンタさんにお手紙を書いている様子なんだけどそれを見せてくれない。とのことです。姪っ子、初の（？）お母ちゃんへの秘密です。
姪っ子が欲しいものをあげたい私と、手紙を見せてもらえない姉は悩みました。どうしたらいいのだろう。

姉は周囲のママ友に聞いてみたそうです。「リクエスト無いなら、プレゼント無しにする」という家もあれば「リクエスト通りになるとは限らないことを教える」家も。１００の家庭があれば、１００通りのプレゼント論があります。それらを聞いて姉の出した結論は「ますいけが本を選んで贈ってほしい」との事でした。

本選びも難航

サンタさんからのプレゼントが本に決定したわけですが、本選びにとても悩みました現在２０２０年１２月「鬼滅の刃」の映画が「千と千尋の神隠し」の興行成績を抜いたとニュースになったほど「鬼滅の刃」が流行っています。姪っ子も鬼滅にはまり、映画に連れてってほしいとの事だったので先日行ってきたばかりでした。

今の時期なら「鬼滅の刃」の単行本プレゼントしたらものすごく喜ぶだろうな。というのが最初に浮かんだことです。鬼滅の漫画もとても素晴らしいし、メッセージ性もあります。ですが、それが姪っ子に私が伝えたいことなのだろうか？と考えるとちょっとずれを感じます。

姪っ子の価値観に風穴をあけたい。姪っ子が知らないだけで、世の中色んな人がいるという事を伝えたい。と私は思いました。
私自身、精神疾患を持っていますし、体の性別と性自認がぴったり合致しないタイプのセクシャルマイノリティでもあります。世の中の少数派です。それらについて伝えたい気持ちもありましたが、なにせまだ小学一年生。もう少し外堀から埋めて行こう。と考え、本を選びました。
姉からの情報で「絵の多い本を読んでいる」というのがあったので、そこも加味して、ちょっと幼いかな。とも思ったのですが、「いろいろいろんなかぞくのほん」という絵本を選びました。

あと何年サンタさんでいさせてくれる？

姪っ子が小学一年生になって、プレゼントリクエスト動画を拒否したというのはそれだけ姪っ子が成長している証拠です。何歳までサンタさんを信じ、サンタさんからのプレゼントを喜んでくれるかわかりません。今年サンタさんに手紙でリクエストしたものと違うもの(絵本)が枕元に置かれることで、姪っ子のサンタさんへの気持ちがまた変わるでしょう。
この経験で「サンタさんはいないんだ。」と思うかもしれません。

０歳から始めた姪っ子へのサンタさんの役割、あと何年続けることができるでしょうか。ドキドキしながら買った本をラッピングしようとおもいます。