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自助グループ「にじのこころ」

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運営しているセクシュアルマイノリティと精神疾患の自助グループ「にじのこころ」について知っていただくためのマガジンです。
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#にじのこころ

タクシーの車いす乗車拒否

街でユニバーサルデザインのミニバン型タクシーを見かける事が多くなりましたが、年末にこんな記事がありました。 車は止まったが、乗客が工藤さんと知ると、「乗せ方が分からない」と二度断られた。三台目も当初は「電動は重量オーバーだ」と拒否されたが、「体重含めて規定の二百キロ以内です」と食い下がると、渋々乗車が認められた。 タクシーを探しはじめて一時間二十分がたっていた。「何のためのUDタクシーなのか」。工藤さんの声は震えていた。 十月三十日、障害者団体のDPI日本会議が乗車実験を

メルマガ/LINE@第49号発行しました

自助グループの活動を今月から少しずつ再開しました。 本格的な集まりは来年から行う予定ですが、それまでにセクシュアルマイノリティや精神疾患、障害など様々な生きづらさに関する情報をシェアしたり、noteでそうした事についての思いを書いたりとクレッシェンドしていきたいです。 今日は久しぶりにメールマガジンとLINE@を送信しました。登録している方には届いていると思いますのでぜひお読みください。あと登録していない方向けにどんな感じのものなのかこちらにも貼っておきますので、お時間の

12月4日~10日は人権週間です

毎年12月4日~10日は人権週間です。 第71回人権週間 http://www.moj.go.jp/JINKEN/jinken03.html いじめや児童虐待などにより子どもが命を落とすといった痛ましい事案が依然として後を絶たず,また,インターネット上で他人を誹謗中傷したり,個人の名誉やプライバシーを侵害したりする事案のほか,企業等では,長時間労働による過労死,各種ハラスメント(嫌がらせ),不当な差別といった問題が発生しています。 そして毎年にじのこころではSNSで取

他のセクシュアリティについて語るという事は

もし日本を知らない方に、日本についてではなく「関西ってどんな所?」と聞かれたらどう答えるでしょうか。私はずっと関東に住んでいるので関西について詳しくはわからないですし、関西でも京都や大阪、奈良など地域で違いがあるでしょう。 それを私がさも関西を知っているかのように話したら、関西にお住まいの方からしたら「何も知らないくせに勝手な事を言っている」と思うはずです。 なのでもし関西について聞かれた場合は「関東に住んでいるので詳しくはわからない」と正直に言う事になると思いますし、自

ゲイとして生きづらさを感じた瞬間「彼との死別」

もう17年も前ですが、昔付き合っていた人が入院したのが1月末だったなとふと思い出しました。 3か月前くらいにひどいケンカをして連絡を取らなくなり、そのまま自然消滅で終わるのかと思っていた時に「入院する事になって他に頼る人がいないので着替えとか持ってきてほしい」というメールが来て、病院に行ったらひどく瘦せ細っていて言葉が出ませんでした。 彼はエイズを発症していました。半月ほどで旅立ってしまいましたが、毎日苦しそうな顔をしていた事だけがひどく記憶に残っています。 彼は故郷に

共感性羞恥は羞恥ではない。あなたは共感する力が豊かな人なのだ。

先日こちらのnoteでHSPについて書きましたが、それと関連する気がすると思って、共感性羞恥について書きたいと思います。 共感性羞恥とは「人がが怒られたり恥をかくような場面を見た時に、まるで自分が怒られたり恥をかいているように感じてしまう事」を言います。 実際に自分がそこにいなくても、例えばテレビ番組やマンガなどで非難されたり場が凍るような状態にいたたまれなくなる事あります。 数年前にテレビ朝日の番組「マツコ&有吉の怒り新党」で紹介されていて 視聴者からのお怒りメール

周囲の刺激に敏感「HSC」「HSP」

ドンキの圧迫感溢れる店内が苦手なのは自分が「HSP」だからなのかも...と昨日の日記で書いたのですが このHSPとはいったいどんなものなのかと言うのが、昨年11月に『周囲の刺激に敏感「HSC」』として新聞に載っていました。 2018年11月14日 毎日新聞 生まれつき周囲の刺激や他人の気持ちにとても敏感な子どもを「ハイリー・センシティブ・チャイルド(HSC)」、大人を「ハイリー・センシティブ・パーソン(HSP)」と呼んでいて、主な特徴として下のように書かれていました。

鬱々とした時に「ガムテープ」そして「ノート」

新しい年が始まって一週間。多くの方が目標を立てて一年を充実したものにしたいと動き出しているようです。 私も今は割と精神的に落ち着いているので、何か始めようかと考えているわけですが、あまり気持ちが安定しない時は年末年始は結構複雑な気持ちになったものです。 街は華やかだしテレビも賑やか、周りの人たちも新しい気持ちで先にどんどん進んでいくような気がして、自分の事が嫌いになるしこれからが不安でした。 何もする気が起きず薄暗い部屋で寝込む日々が続いて、不安から逃れたくて寝ていると

精神科病院大国日本に、 今こそ心のバリアフリーを

現在オリンピックに向けて東京はバリアフリー化が進められています。しかしこうしたイベントがなければ障害者に配慮した街にならないという事が嘆かわしいですし、目に見えない障害についてはバリアフリー化が行われているとは思えません。 4月1日からは障害者雇用義務の対象に精神障害者が加わりましたが、省庁などの障害者雇用水増し問題、兵庫県三田市で障害のある長男を監禁していたとして父親が逮捕されるなど、様々な問題がいまだに噴出し続けています。 オリンピックが開催される2020年は、精神障

自助グループ活動ご協力のお願い

2018.12.30現在(随時内容追加していきます) noteでユーザーが仕事依頼ページというものを作れるようになったみたいなので、活動している自助グループを知っていただく機会になればと思い作成しました。 セクシュアルマイノリティと精神疾患、発達障害など複数の生きづらさを抱えた人たちで集まる場「にじのこころ」を立ち上げて活動しています。 当事者が会っていろいろな話をする場「にじのこころカフェ」の開催、チャットによる交流などをしています。 またSNSでグループの活動を知

心の病で公立教員5千人超休職

多忙にストレス…心の病で公立教員5千人超休職 https://news.biglobe.ne.jp/domestic/1225/ym_181225_4181940904.html 2017年度にうつ病などで休職した公立小中高校などの教員は前年度比186人増の5077人だったことが、文部科学省の調査でわかった。心の病気による休職は07年度以降、5000人前後で推移しており、多忙でストレスを抱えていることが要因の一つとみられている。  発表によると、病気での休職者は同38人増

自助グループでメルマガとLINE@をやっています。

自助グループ「にじのこころ」では、グループの活動の情報、セクシュアルマイノリティや精神疾患のニュースなどをお知らせするLINE@をやっています。ID検索で「@nijinokokoro」で検索して追加していただくか、下のQRコードを読み取ってください。 現在こちらから情報発信のツールとしてのみ使用しており、登録している方おひとりずつとのトークや相談受付などは行っておりません。運営をひとりで行っているため、そこまで手が回らないのが現状となっております。大変申し訳ありませんがご理

虹禍論(こうかろん)

年末になると今年もいろいろな事があったなと思い返す事が多くなりますが、何をするにしても「平成最後の~」というものが頭につく今年、本当にいろいろあったなと自助グループをしていて思いました。 昨年末に寝屋川で監禁致死事件が起き、現代に残る座敷牢だと恐ろしい気持ちになって新年を迎えたわけですが、今年になっても三田市で同じような事件が明るみになりました。発覚していないだけで他にも閉じ込められている人がいるのではないかと恐ろしくなりました。 そんな自助グループをしていて胸が苦しくな

強迫性障害体験コラム(第4回)

障害者の情報発信サイト「D.culture」に私の様々な精神疾患の体験記を連載していただいております。先日強迫性障害についての4回目の記事をUPしていただきました。 家の戸締まりやガスの元栓などが気になる強迫性障害の確認行為。それが悪化して日常生活に支障が出て大変な状態を思い出しつつ書いています。なかなか理解してもらえない強迫性障害について少しでも知っていただけたら幸いです。 強迫性障害の過去連載は下のリンクからお読みください。 強迫性障害を患っていた頃3 http:/