マガジンのカバー画像

自助グループ「にじのこころ」

31
運営しているセクシュアルマイノリティと精神疾患の自助グループ「にじのこころ」について知っていただくためのマガジンです。
運営しているクリエイター

記事一覧

配偶者選定なる国家プロジェクトを願う人

前も話したかもだけど大谷翔平選手や藤井聡太棋士や芦田愛菜さんみたいなお化け遺伝子を持つ人たちの配偶者はもう国家プロジェクトとして国が専門家を集めて選定するべきなんじゃないかと思ってる。 お父さんはそう思ってる。 #個人の見解です とあるアーティストのツイートがTwitterのトレンドにあがっていました。 私は他の方のリツイートで見たのですが、明日が相模原障害者施設殺傷事件が起きた日というタイミングで優生思想なる考えが流れてくるのが恐ろしくなったので、いろいろ思った事を書

心が回復する事をあれこれやっています

前の記事で家での過ごし方をあれこれ書いてみましたが、心に良い事もあれこれやっています。 とにかく少しでも時間があれば自分が楽になれる事、気持ちがあがる事、すっきりする事をたくさんやっていくのが大切です。そのために自分が元気になれる事、それも「自宅でできる事」を20個くらい書き出してみましょう! 例えば SNSをあまり見ないようにする(必要最低限の時間のみ) YouTubeで動画見る 音楽を聴く 折り紙をする 字を書く(日記を書く) 本を読む お風呂に入る 録画しているス

自宅で過ごす時にやっている事

新型コロナウイルスの話で埋め尽くされる日々が続いています。 コロナウイルスにかかったらどうしようという「生死」がよぎって不安なのに、自粛を要請するけれど補償もしないという「死活問題」も一緒に考えなければいけない状態になり、多くの人が怒りや恐怖、諦めで心が辛くなっています。 情報に振り回されるのは嫌だけど、テレビやSNSで情報を知らないのも怖くて、ついずっとテレビを見たりタイムラインを追ってしまったりする人も多いと思います。 とりあえず今自分にできるのは家にいる事しかでき

自己責任社会の帰結、相模原障害者施設殺傷事件

今日はずっと気になっていた恐ろしい事件に判決が出ました。 彼は最後に何かを言いたかったようです。それはおそらく自分の正しさを主張するものであったと思いますが、発言は認められませんでした。 事件が起こった時もそうですが、今回の判決についてのSNSなどの書き込みを見ると、「殺した方が社会の役に立つと思った」「意思疎通が取れない人は社会の迷惑」「人の金と時間を奪っている」と障害者の存在を否定する植松聖被告の発言に同調するものが結構ありました。 ここ数年、多くの人が生きづらさを

唇よ、熱く君を語れ!自分の心の中の声より、大切なものなんてないから。

YouTubeで懐メロあれこれ聴いていたら、渡辺真知子さんの動画のコメントに「カネボウのCMから来ました」と最近書かれたものがありました。 調べてみたら2020年のKANEBOのCMで使われているようです。まだテレビでちょうど流れるのを見ていないのですが、40年の時を経てまたCMでこの歌が聴けるなんて嬉しい限りです。 誰を好きになってもいい 何を好きになってもいいのと同じで 性別ですら自分で決めていけばいい 自分のなりたい姿を我慢して 人に合わせる必要は全くないと思う

この国はいつ障害者を見て、その声を聴こうと思うのか

年明けから「今年はオリンピック・パラリンピックイヤー」という事がテレビやメディアなどで多く取り上げられるようになりました。 パラリンピックを開催するという事は世界中から人が来ます。そうなると障害のある人が使いづらい都市であることは世界の恥。そう思ったのかパラリンピック開催する事になってから割と頑張ってバリアフリー化が進んでいるような気がします。障害者がいくら声を上げても改善されなくても、世間体ならぬ世界体が気になる日本は、こういう時に急にやるようになるんですね。 ところが

タクシーの車いす乗車拒否

街でユニバーサルデザインのミニバン型タクシーを見かける事が多くなりましたが、年末にこんな記事がありました。 車は止まったが、乗客が工藤さんと知ると、「乗せ方が分からない」と二度断られた。三台目も当初は「電動は重量オーバーだ」と拒否されたが、「体重含めて規定の二百キロ以内です」と食い下がると、渋々乗車が認められた。 タクシーを探しはじめて一時間二十分がたっていた。「何のためのUDタクシーなのか」。工藤さんの声は震えていた。 十月三十日、障害者団体のDPI日本会議が乗車実験を

記憶が浮上する日

少しずつ薄れていっても、日付を見るとふと自分の水面に浮上してくる記憶があります。死別した彼の誕生日です。 時が流れていくと記憶はどんどん色褪せていきます。写真が少し残っているので顔ははっきりわかりますが、どんな感じの声だったかはもうぼんやりとしたものになっています。 死別した辛い気持ちも日にち薬でやがて和らいでいきますが、完全に自分の中から消える事はありません。二人で遊びに行った公園をテレビでやっていた時や好きだったファッションブランドの路面店を見かけた時など、何かの拍子

弱者に居丈高になる「男」と言う存在

先日母を連れて墓参りに行った時にあれこれ感じたので書いてみます。 ホームにベンチがあって母は座ろうとその近くに歩いて行きました。サラリーマン2人が真ん中の席にカバンを置いてその両側に座ってあれこれ話していました。大きな荷物というわけではないので、自分達の膝に置いてほしいなと思うわけですが、サラリーマン達に動きはありません。二人の視界に母の姿は入っていたはずです。 「すみません、荷物...いいですか?」と言おうかなと思って、私がベンチの近くに行くとサラリーマンは荷物をどかし

メルマガ/LINE@第49号発行しました

自助グループの活動を今月から少しずつ再開しました。 本格的な集まりは来年から行う予定ですが、それまでにセクシュアルマイノリティや精神疾患、障害など様々な生きづらさに関する情報をシェアしたり、noteでそうした事についての思いを書いたりとクレッシェンドしていきたいです。 今日は久しぶりにメールマガジンとLINE@を送信しました。登録している方には届いていると思いますのでぜひお読みください。あと登録していない方向けにどんな感じのものなのかこちらにも貼っておきますので、お時間の

名簿のシュレッダー処理を「障害者雇用の職員が担当した」との答弁で思った事

昨日人権週間についてnoteを書いて、国や自治体が人権を軽視しているという事を少し書いたのですが、その直前に安倍晋三首相が名簿を廃棄したのが「障害者雇用職員」だったと答弁した事がニュースになりました。 障害者雇用と言う必要があったのでしょうか。この原稿を書いた人もチェックした人も、そして読む人も誰も疑問を感じなかったのでしょうか。自分達を守るために必死になっていて気付かなかったのか、いいえきっと普段からそうした事に思いを巡らせていないからだと思います。 過去の答弁と食い違

12月4日~10日は人権週間です

毎年12月4日~10日は人権週間です。 第71回人権週間 http://www.moj.go.jp/JINKEN/jinken03.html いじめや児童虐待などにより子どもが命を落とすといった痛ましい事案が依然として後を絶たず,また,インターネット上で他人を誹謗中傷したり,個人の名誉やプライバシーを侵害したりする事案のほか,企業等では,長時間労働による過労死,各種ハラスメント(嫌がらせ),不当な差別といった問題が発生しています。 そして毎年にじのこころではSNSで取

男の子がかわいいもの好きでもいいじゃないか

先月の話です。渋谷に「ねこがかわいいだけ展」を見に行ったのですが、その会場の渋谷ヒカリエ入り口に「昭和レトロ懐かわいい市」というとても興味深い広告が貼ってあり、ねこ展を見る前に行ってみました。 建物の入り口にあるクリアで透明感ある広告。色合いやキャラクターデザイン、散りばめられたかわいいアイテムが目に飛び込んできた瞬間に小学生の頃に一瞬で時間旅行です。 ねこ展見るのがメインだったので、2階の昭和ファンシーミュージアムだけサッと見たのですが、この缶ペンをはじめとする文房

自死遺族が大阪の自殺で思ったこと

先日、久しぶりに心が辛いなと感じる事がありました。 大阪梅田で飛び降り自殺があったというニュースをSNSで知ったのですが、何でもその様子をスマホで撮影している人がかなりいたというのです。 自死遺族としては自殺のニュースだけでも苦しくなるのですが、それを撮っている人がいた、しかも一人や二人ではないとの話で、その状態を想像してあまりの恐ろしさに辛くなってしまったのです。 テレビなどのメディアでもいまだにこうした自殺報道への注意点が守られていないと感じるのですが、それがSNS