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マダム・ルロワな夜 ~フランス(ブルゴーニュ/ガメイ&ピノノワール)~

こんばんわ(^○^)3000円台のワインをこよなく愛する3000円ワインの民、ますたやです♪

さて、本日ご紹介する3000円ワインは、メゾン・ルロワのコトー・ブルギニヨンでございます🍷

コムラードオブチーズの認定バッヂも届きました!👏

「ルロワ」といえば、ブルゴーニュにおける超有名女性生産者のひとり。
ルロワ女史は、かのドメーヌ・ロマネ・コンティ(DRC)の共同経営者として、ワイン造りと葡萄を買い付けるネゴシアン業にたずさわります。しかし1988年、より健全な畑のちからによる葡萄栽培を決意し、自身のドメーヌを設立。結果的に1991年にはDRCを追われてしまうのですが、ロバート・パーカー氏が100点をつけるなど、今や箔と実力と名声を兼ね備えたブルゴーニュのトップ生産者となっています🍷

そしてルロワといえば、「シャネルの女」としても有名です。全身をシャネルにつつみ、畑作業をする姿はなんというか、ただただカッコいい…

女性にとってのシャネルって、特別だと思うんですよ。ココ・シャネルのファイトあふれる生き様と、「自然体であることの美しさ」を追求した人生。
そんなシャネルの作り出した「動きやすい」スーツを着込んで、日々の畑仕事に繰り出すマダム。いやあ、カッコいい。まじでカッコいい。

何しろわたしも数年前のクリスマスに、買いましたよ。シャネルNo.5のオードトワレ。カッコいい女になりたいじゃないですか。30代はカッコよく行こうと、そう心に決めたんですよ。

今でも週末になると、思い出したように首筋に振りかけてみたりしてますが、とりあえず現在のところでは目立った変化はありません。おかしいな。

この件に関しては、引き続き、経過観察を続けます。

No.5をつけるからカッコよくなれるのではなく、カッコいい女性がNo.5をつけているだけなのではないかという、哲学的問題が首をもたげています。

さて、そんなドメーヌ・ルロワのワインですが、なにせお値段が高い。到底、一般庶民のわたしの手に届くようなワインではありません。

改めて調べてみて、思いましたね。ふつうにケタが違う。
これ、ずっと眺めていると、だんだん15万円あたりが安く見えてくるから不思議です。26000円とか、えっ買えるじゃん!みたいな。これがたまに陥るワインの錯覚ですよ危ない危ない。落ち着こう、ふつうに買えないから。

参考価格(参考にならない)

「あっ、そうだ、こないだルロワ飲みましたよ」「あ~ルロワ、おいしいですよね~!」「わかります~わたしもいつも飲んでます~」っていうことには、まずならない。ならない of ならない。
そんなワイン会にわたしは呼ばれないし、そんなワイン会はむしろ怖いし、そもそもわたしはワイン会にそんなに呼ばれません。

でも、なりたいじゃないですか。そんな高貴な会話、したいじゃないですか…!(あと、ワイン会にも呼ばれたいじゃないですか…!)

カッコいいシャネルのスーツを着て(着れない)、カッコいい女として(経過観察中)、カッコよくルロワのワイン(飲めない)、飲みたいじゃないですか……!

ということで、「あ、ルロワ?飲んだことあるよ!」って言いたいがために選んだのが、今夜の3000円ワイン、「メゾン・ルロワ」のコトーブルギニヨンだったのでした、同情するならわたしをワイン会に呼んでください!


コトー・ブルギニヨン・ルージュ メゾン・ルロワ 2018 [¥3300]

<ワインdata>
国:フランス(ブルゴーニュ) 種類:赤ワイン 品種:ピノノワール/ガメイ ヴィンテージ:2018 生産者:メゾン・ルロワ(ネゴシアン) インポーター:グッドリブ

<バランス>
酸味:★★★☆☆ タンニン:★★★☆☆ 香り:★★★★☆

こちらのワインは、AOCコトーブルギニヨン。「AOCコトーブルギニヨン」は、比較的自由なスタイルが認められている新しいAOC(2011年)で、ブルゴーニュでは珍しく、アッサンブラージュ(葡萄を混ぜて醸造すること)も認められています。

なのでこちらのワインもアッサンブラージュされており、そしてどうやら「ピノノワール & ガメイ」を混ぜてあるようなんです、が。
アッサンブラージュの正確な比率は、どう調べても情報が出て来ませんでした。
そもそもAOCコトーブルギニヨン自体がざっくりな感じを許してるので、我々も多少ざっくりと飲むことになる、ということかな… まあまあ、ほら、そうは言ってもこれ、3000円ワインですし…

――そう。これ、3000円ワインなんですよ。たったの、とは言えませんが、手を伸ばせる価格帯なんです。
あれ、さっき100万円(参考価格)とか見かけた気がする「ルロワ」で、3000円って、どういうこと?


さきほどすれ違った100万円のワイン。あちらの世界線にいるのは「ドメーヌ・ルロワ」でした。
そして今回のワインは「メゾン・ルロワ」。これは、ルロワ女史が各地で買い付けたおいしいワインを、自社のセラーで適切な時期まで寝かせてリリースする、ネゴシアン(買い葡萄/買いワイン)もののワインです。

つまり、このワインを作ったのはルロワ女史ではなく、別のどこかのワイナリー。それでも高い評価を得るのは、ルロワ女史の高いテイスティング能力のなせる業なんだそう。

なんでもルロワ女史、生まれて15分後には父によってワインで唇を湿らされたという逸話が残っていて、なんて父親だ…!と思わないでもないですが、うちに子が生まれたらうちの夫もワイングラスかがせるくらいはやりそうですしわたしも止めなそうなので、ワインスキーの考えることはだいたい同じ… ワイン好きそうなやつだいたいトモダチですよほんと…


さてさて、そろそろ本題のワインの話に入っていきたいと思います。
まずはさらっとエチケットを確認して・・・・・

癖が強い…!

全然さらっといけない。

よくよく読んだら、伝えたかったのは「澱があるよ」「温度管理よろしくね」というたった2点。それだけのために、ものすごい情報量・・・・

これ、なんか似たようなやつを、どこかで見たような・・・・・

ソガさん…!!

こだわり派のワイン、そりゃあ美味しくもなるだろうさ…!


ということで、ようやくワインです(二度目)

外観はどちらかというと軽やかで、すこし向こう側が透けています。は~、いい色。世界で一番好きな色。

香りは・・・おぉッ 思った以上に、スパイシーな雰囲気
カシスのようなフルーツのかおりに、穏やかな樽香と、白コショウみたいなスパイスの香りが漂います。色からしてミディアムな雰囲気を想像していると、ちょっと面食らっちゃうくらいの、しっかりとした香り。

おお、なるほど。さてはおぬし… 美味しいな…?

口にふくんでみると、あー、なるほど、美味しい。(納得)
全体的な印象はあくまで軽やかミディアム。でも、ピノ&ガメイにしてはしっかりめのタンニンと、やはりスパイスの風情を感じます。チャーミングなフルーツ感がありながらも、やや強めの酸がエレガントにまとめていてするするっと飲めてしまいます。

そして、だんだん温度があがってくると、ガメイ由来っぽいいちごちゃんの香りまでしてくるんですよね~、ええぇ… かわいい🍓
ちょっと塩っぽい感じもあって、出汁感…とまではいかないですが、じんわりと広がる余韻があります。食事にも合うんじゃないかな~!

ということで、スーパーで買ってきた鴨肉やヒレカツと合わせて、ごくごく飲みきってしまいました。
はーー、もうなくなってしまった…!;0;どうして美味しいワインって、すぐになくなってしまうんだろう…


「へ~~、なるほど、ルロワ、うまいやん」

・・・と、あえてメゾンを発音しないことによって、なんとなく高貴な気持ちにひたれるルロワのコトーブルギニヨン。
わたしはこの日、ルロワを飲んだことのないますたやから、ルロワを飲んだことのあるますたやになりましたよ!高貴!(メゾンは心の声で読んでください)

われわれのような庶民ワインスキーにとって、「なんとなく高貴」って急務なんですよ…!ということで、なんとなく高貴で、間違いなくハッピーな華金の夜が、今日も美味しく過ぎていったのでした🌙

▶ Twitterのタイムラインで、もう1000円出してマコンも飲んでみて!っておススメしていただきました。飲む(即決)

それでは、ここまでお読みいただいてありがとうございました!また次の #3000円ワイン か、 #ワ活 でお会いしましょう♪ それぞれに心躍る土曜日をお過ごしください^^3000円ワインの民、ますたやでした!

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■ ますたやとは:

関東在住の30代、3000円ワインの民(たみ)。ワインは週に約5本(休肝日2日)。夫婦で1本を分けあって飲みます。3000円ワイン以外のワインについては、Vinicaにて夫が更新中。2021年、夫婦でJ.S.A.認定ワインエキスパート取得。夫はワイン検定講師もつとめています。これからもおいしいワイン、いっぱい飲むぞ~!

twitter:@3000wine_tami
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