RYT200のこと

ヨガの指導者資格を取るなら、RYT200講座をまず受けるのが正しい選択だと思います。

実際、200時間でも少ないくらい、ヨガの知識が網羅する世界は広くて深い。ヨガの旅は一生続くと言われています。

とりあえずスタートは切らないといけない、健康増進のためのヨガを深めたい、まわりの人をヨガで幸せにしたいと思うなら、やはりRYT200がよいでしょう。

200時間は長いと思うかもしれません。他の選択肢としては、60時間や100時間などの、スクールが独自で修了証を出している短いトレーニングコースなどもあります。しかし、短い養成講座はアーサナが中心で、その準備やリラックス法、安全に伝える方法、ティーチングのコツ、呼吸法や瞑想、歴史哲学倫理などの思想背景などがどうしても端折られています。そうなると、フィットネストレーニングだけを学ぶことになりがちです。ヨガの経験と知識に偏りが出てしまいます。

だから、満遍なく、バランス良い、よき実践者となるためそして即戦力となるインストラクターになるための講座は、やはりRYT200をおすすめしたいです。

そしてどのスクールを選ぶかというと、とにかく、わくわくする、楽しいということが一番の基準。相性もあるので、ビビッとくるとか、先生が信頼できるとかというのも決め手になるでしょう。そして、自分の今の生活や家族との調和や仕事のペースを保ったまま、自分の今の能力にあわせながら、無理なく学べるし、バランスがとれていて『潰しが効く』。

そうでないパターンはどんなパターンかというと、例を挙げるなら、全てを一旦捨ててインドに行ってヨガを学ぶという方法。そんな突撃型の選択肢を選ぶ人もいますが、若くて自由がいっぱいある方、捨てるものがない人ならどんどんやったら良いと思います。人生にとって素晴らしい体験になると思いますよ!

RYT200講座の一コマ


そうでない大半の方は、食べていかないといけない、経済的にも限界がある、子育てや家族の面倒をみないといけない、という制約のなかで、今ある環境を大事にしながら、まずヨガを知って、手短なところでヨガの良さを伝えていきたいというイメージを持っておられるでしょう。

そんな方々に知っておいていただきたいのは、200時間そこそこで基礎的な指導者としての学びができること自体が奇跡的であるということ。ヨガには2000年とも5000年ともいわれる伝統と実践の歴史がありますから、今の日本でヨガインストラクターとして活動するのに大切なことだけをつまんで要領よく教えることは、とても難しいことなはずなんです。

京都校 RYT200講座の一コマ

だから、スクールはまずはカリキュラム作りに全神経とヨガ愛を注ぎます。スクールによってフォーカスを置く内容は少し違っているし、愛がなく的を得ていないカリキュラムもたくさんある。

ポーズやレッスンを教える実践ばっかりに偏る乾いたプログラムだとただのフィットネスインストラクターになるしかないんです。優しく強い素敵なヨガインストラクターとして成立するには、まずは自分自身への愛情が持てて常にリラックスできる方法を知っていないといけません。それが他の人への愛情と思いやりにつながるから。それには①実践と②指導と、そのどちらにもつながる③思想の学びに、うまくバランスがとれているカリキュラムでないと、不完全で自分勝手なヨガ練習者・ヨガ指導者になってしまいます。

だからこそ、方針がしっかりしていおて、親身に教えてくれる思いやりあふれる経験豊かな先生が複数いて、しっかりとバランス良くまとめられているカリキュラムがあるスクールを選ぶことが大事でもあります。

実はヨガの国家資格などというものはなくて、民間資格しかない、ということはたくさんの方がご存じですよね。

ということは、資格なんかなくても教えられるのかという質問が出ると思いますが、そう、場所と経験があれば、ただやるだけならできます。体操の先生だったり、他のトレーニングのインストラクターなどの経験があるなら可能でしょう。

ただ、ヨガならではのそれぞれのポーズのポイントや、深められるコツ、どこへ働きかけるか、危険と隣り合わせであることへの理解、つまり解剖生理学的な効果やタブーについて、クラスの組み立て方などのレッスン構成方法の基礎がわかっていないと、単調でつまらないただの体操になってしまいます。

そして自分への向き合い方と、ひとりひとりの生徒さんへの向き合い方は、ヨガの大事な教えから学びます。ほんとうはここが一番大事です。これはしっかりと学ばないとあたたかみのない空っぽなヨガになってしまいます。

それには、ヨガならではの奥深い哲学などが要(かなめ)になってきます。

なぜご自分がヨガに惹かれるのかを考えたら、クラスを受けたあとの爽快感やリラックスできた感じが心身いっぱいに感じられるからですよね。見えない効果が長続きする。幸せな気持ちに満たされる。これがヨガの特徴です。

もう何年もヨガに通っているけれど、実際ひとつひとつのポーズのことがよくわからないし、わからないままやっているという声もよく聞かれます。そのわからないところをはっきりさせたいと思いませんか?

RYT修了生たちの同窓会

ヨガをもっと知りたい、ヨガの気持ちよさを追求したい、そして大切な誰かや多くの方にも伝えたいと思ったら、ヨガを基礎から勉強しましょう。

指導者資格の種類については、RYT200の他には、インドやタイなどの海外のトレーニングに行く方法もあるし、近代の流派である『アシュタンガヨガ』や『アイアンガーヨガ』などは、家元である創始者からの流れを忠実に守る認定制度のなかで学び、練習し、数年をかけるつもりでレベルアップしていくという方法があります。そちらも素晴らしい成果が出ると思いますし、まだまだこの2つの流派に関しては正式指導者資格を持つ先生も少なく、教えるレベルになると収益も期待できるかもしれません。

ただ、一般的に自宅から通えるような、日本の地元で取れるよく知られたインストラクター資格なら、RYT200が一番バランスが取れているし、自分にあったヨガが見つかると思います。ヨガといってもいろいろありますから、自分がほんとうに好きで極めたい、教えたいと思えるヨガに出会うことは喜びです。

特にMatangi Yoga Schoolは禅寺の清澄で落ち着いた雰囲気のなかだからということもあり、50代、60代で受講される方もたくさんおられます。60代のご受講者の比率が他校より多いかもしれません。ヨガは初心者、YouTubeでやったことある程度、という方も多くおられます。そのような方々も、立派にすべてのカリキュラムをこなして、いきいきとした笑顔で卒業していきます。

Matangi Yoga (マタンギヨガ)RYT200では、滋賀でも京都でも素晴らしいヨギーがそだっているところです。自信を持って言えます〜!

ではまたね〜


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