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マタニティリープマガジン vol.25 金融業界マネージャー、自分を見つめ直し妊娠出産「子供がいるっていい、そういう社会がいい」最終回/全4回

みなさん、こんにちは。「マタニティを飛躍の機会に」。マタニティリープです。このマガジンでは毎週木曜日にメインコンテンツとして、マタニティ期、子育て期の経験とリープについて伺ったインタビュー記事を連載しています。今回は藤木日向子さん(仮名)のインタビューの最終回(全4回)になります。読んでいただいて、共感したり、元気になったり、癒されたりと、みなさんの力となる記事になれたら嬉しいです。

▪️マタニティリープインタビュー 藤木日向子さん

〜藤木日向子さん(仮名)のマタニティリープジャーニー〜(最終回/全4回)

現在、藤木日向子さんには3歳と1歳の2人の子供がいる。金融業界で働き、マネージャーとして、2回目の復職を果たして、今まさにマタニティリープの真っ只中にいる。男性優位の職場で奮闘していた日向子さんは突然の休職に見舞われます。しかしそのことが大きな転機となり、子供がいる人生に足を踏み入れることに、そこで日向子さんが感じたこととは。最終回の今回は、マネージャーとして復帰をして今思うこと、そしてこれからについて伺いました。

復職をするも子供が体調不良、なんとか持ちこたえて

ーー今はご両親とはどんな感じですか?
日向子 子育てについては近いとはいえ、一時間半ぐらいかかってしまい、往復三時間負担させることになるのであまり頼むことはしないです。

ーー病児保育は充実しているんですか?
日向子 そうですね。いつも行っている小児科が病児保育もやってて、お願いはできるんですが、すごく混んでいるんですよ。当日だとなかなか利用できないです。

ーー二人目を産んで、いつどんな感じで復帰されたんですか?
日向子 二人目は1年と3ヶ月休んで復帰しました。
一人目の時はとても寂しくて、保育園に預けるとき涙が出るという感じでしたが、二人目の時は、寂しさはありましたが、そこまででもありませんでした。

ーー二人は同じ保育園ですよね。二人一緒に連れていく感じですか?
日向子 下の子が喘息持ちなんです。4月に復帰したと思ったらまた風邪をこじらせて、5月と7月に入院してしまい、最初の3ヶ月は仕事は無理なのかなと感じていました。そこからちょっと持ちこたえてこの半年ぐらいは入院しないで頑張って通ってくれています。

下の女性たちのためにもちゃんとやる

ーー半年ぐらいまでは大変だったけど、そこからはだいぶ慣れてきて今に至るんですね。お仕事はどうですか?
日向子 結局、仕事をちゃんとやり始めたのは8月になってしまいましたね。

ーーしかも新しいところですよね。
日向子 そうですね。すごくアウェイな感じです。

ーーマネージャーとして職場に戻り、どんな感じでしたか?
日向子 マネージャーとして復帰しましたが、先ほども言った通り新しい所に配属されてしまって、力が発揮できていないと思う節もありますが、他にもマネージャーが複数いるので、あまり負担感もなく過ごせています。これまで、マネージャーをしながら、時短で働いている人ってほとんどいなかったんです。だから、みんな、「この人、何なのだろう」と思ったりしているかもしれないですが、下の人たちのためにもしっかりやっておきたいなと思います。下の世代の女性もいずれ結婚して、子供ができて、というような道を歩むとしたら、私を見てこういうふうになるのかなと多分思うでしょう。だからそこはちゃんとやらないといけないのかなと思っています。

ーー結婚して二人出産するというのは珍しいのでしょうか?
日向子 マネージャーだとしたら、私と同じ業務をしている人の中では、今まで一緒に働いたことなかったです。でも最近は増えてきたみたいです。

自分のコアの部分とは違うことに気づいていた、これからは・・・

ーーなるほど。これからについても教えてください。
日向子 そうですね。そもそも就職した時、自分がやりたかった仕事ではなかったけれど、興味を持ってずっとやってきました。でも、自分のコアの部分は少しちがうのかなとずっと気づいていました。時間やお給料、環境や人のことを考えると、続けるのがいいのかな?でも自分の本当にやりたいことじゃないなと思ったり。そこがずっとあやふやです。

ーー英語がすごく好きでやりたかったとおっしゃっていました。
  ご自身のこういうのがまだ好きだなぁとかっていう感覚は今はいかがですか?
日向子 やっぱりありますね。この間英語でのプログラムを受けて、面白かったです。コーチングもやってみたいなと思うようになりました。

ーー興味のあることをやってみたい、学んでみたいというところに今立ってらっし
  ゃる。ちょっと変な質問ですけど、三人目はありますか?
日向子 三人目はもう10歳若ければ。でももう無理じゃないですかね?44歳になってしまったのでちょっと厳しいかな。二人目の切迫早産で、体が限界なのかなとも感じたのもあるし、早く産まれちゃったら怖いなというのもあります。

ーーやっぱり体っていうところから考えると?
日向子 そうですね。はい。

ーーまだ子育てが結構大変だと思うんですけど、
  これから次に起きるリープとしては何が起きそうですか?
日向子 家を買いたい、というのがずっとあって。家を買って自分とホームを整えて、そこからなにかやりたいなと思っています。家を整えてから、自分の仕事も考え直して、という目標みたいなものがあります。

子供がいるって素晴らしいこと、社会全体で

ーーありがとうございます。ここまで一通り聞いてきたんですけど、
  改めて俯瞰していただいて、これはというエピソードはありますか?
日向子 やっぱり、ママになってママの偉大さに気づきました。自転車に乗ってるあのママも、あの痛みを味わったのかとか思います。あとは、子どもがいる人たちが、なんかうるさいななどと思われてしまったりするじゃないですか。そういう社会ってやっぱり変えなきゃいけないのかなと思います。少子化って言われている中で、子供がいるっていいなとか、素晴らしいことなんだと、もっと社会全体で共有できるようになったらいいなって思います。

ーーありがとうございました。

<おわり>





▪️編集後記


4月から保育士の4、5歳児配置基準が76年ぶりに変わるそうです。保育士の配置基準とは、保育士1人が受け持つ子どもの数のことで、1948年に国が定めたものです。今は0歳児が一人当たり3人、1、2歳児が6人、3歳児が20人。4、5歳児が30人となっているのですが、4、5歳児が30人→25人になるのだそうです。

恥ずかしながら、配置基準が30人だということを知りませんでした。一人30人をみるなんて考えられない!と25人だって大変すぎるっ、そう感じました。
4、5才の頃って体力もついて激しく動き回る時期、それを一人で30人みるなんて、、、。子供が通っていた公立保育園では、そこまで人数が多かった記憶がなく、定員割れしていたということなんですね。

保育士の方の待遇の改善だったり、保育の質の向上だったり、多くの想いのある方達の努力で実現したこの改訂なのだろうなと思うと頭が下がります。変えるということは新たな課題も出たりはすると思いますが、少しでも子供や子供に関わる人たちが健やかにいられることを願います。


<編集>
マタニティリープ合同会社
https://www.maternityleap.com/


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