グループワークは楽しい。

最近は自由登校になった3年生の二次対策の指導をしております。こんばんはmath405です。

いやはや、前回私が「こんなことできたらいいな」で触れたパーソナライジングですが既に実装済みでした笑。タブレット未経験の若輩者が考え得ることなど、先駆者がとうに辿り着いていて解決されているんです。時代はどんどん先に進んでいるので、やはり最前線の動きについていかないとどんどん取り残されて行くんだなと実感しましたよ。早くタブレットを使った授業をしてみたい。

毎回授業が終わるたびに考えることがあります。本当に今やった授業が最高だったのかと。どこか妥協してたんじゃないのかと。そう思う時点でやはり最高だとは言い切れないんですよね。私の思う理想はまず、全員が前のめりになって学べていたかということ。そして私が一人一人と対話ができていたかということ。この2つです。少人数や個別であれば、これは実現させやすいのですが、40人という教室でこれを実現させることは容易ではありません。一人一人に問いかけをしていたらそれだけで授業は終わってしまいます。

なので、私はグループワークというものを採用しています。4人程度のグループを組んでもらうのですが、大事なのはそのグループの中に最低一人はリーダーとなれる人を配置します。(席替えの時にそうなるように席を決めます。)ここでいうリーダー役は何も勉強ができる生徒である必要はありません。気兼ねなく話をまわりに振れる人。分からないと言える人。ぶっとんだことを言えちゃう人。まとめると「分からないことを恥ずかしがらない」人です。最初からクラスに最低でも2人〜3人はいてくれると助かりますね。いない場合は授業をしていく中で育てます。何度も何度も「分からないことは恥ずかしいことでもなんでもない。分かったふりしてそのままにしている人が最後に恥をかくんだ」と言い聞かせます。聞くは一時のなんとやらです。不思議なもので経験上この恥ずかしがらずに聞くというスキルの習得には男女差があります。女子は1週間もすれば、5人くらい増えるのですが、男子はせいぜい1人か2人です。高校生の男子ですからやはり見栄やかっこつけが邪魔するのだとおもいます。ここはまぁ長い目で見てあげましょう。


話が少しずれましたね。いつしか質問しまくる人とそこそこできる人が混在するグループになっていきます。これがベストコンディションです。授業の最初に本時で一番重要なことを教えて、次に問題に取り組ませます。仕掛けとして大事なのは最初に教えたことをどのように使うかを生徒達に考えさせることです。そこからグループワークの始まりです。私はウロウロしながら状況を観察して、答えに辿り着きそうなグループは放置して、何も進まないグループには全員と対話します。最初に学んだことをちゃんと理解できているか、今どこでどう悩んでいるか、他のグループではこうやって進み始めている。などなど。

問題を解決できたグループには代表者に発表させます。もちろん周りのメンバーにも追加質問して合っていたらグループ全員に1ポイント。これは小テストでいうところの1点分でしかありませんが、積み重なれば嬉しいポイントです。しっかりと頑張った成果を付与することは大事だと思います。出来る子はグループで重宝されるので、そのためにみんな頑張るようになります。出来る人はやはりモテます。予習をしてくる男子も増えます。

毎時間、こんなことをやっているのですが、ポイントに差がつき始めると出来ない生徒をどうするかですね。中には「もういいや」って諦める人も出てきますし、出来る人がグループにいたらタダ乗りする人も出てきます。それが観察の一番の対象で、もしそんな人を見かけたらリーダーに任せます。教えてあげてくれと。リーダー役の人達に対しては自己承認欲求をくすぐります。ここでポイントをとれなくても小テストで取り返せるようにしてやってくれと。

そんなこんなで1時間かなーりエネルギーを使います。問題の準備は常に教科書プラスアルファですし、雑談を始めてしまうグループを制しながら出来ないグループにも声をかけつつ、出来るグループにタダ乗りがいないかも把握して、さらに時間配分を臨機応変に変えていかなければなりません。




もし、タブレットを生徒全員が持っていたなら



解決方法を黒板に投影することで、発表者はプレゼンしやすくなる。

全員の進み具合が一覧できる。

ヒントを出しやすい。

ポイント精算が簡単。

解決できたグループメンバーをマークして小テストの結果と照合することで、タダ乗り生徒の発見やリーダー能力の適正判断ができ、次回の席替えの材料になる。

ヘルプボタンを作りたい。

その場で思いついた宿題を簡単に配布できる。



夢のような機材ですねタブレットって。



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