【シリーズで見よう007】第12作目007ユア・アイズ・オンリー

ピアース・ブロスナン ボンド以降は見てるとなると、まだ未見の007が残り4作品となってしまいました!途方もねぇと思っていましたが、見だすと止まらないもんです。残りのボンドも噛みしめていきたいと思います。

さて、前作で宇宙にまで行ったボンド、はたして今作ではどんな活躍をするのでしょうか!

<あらすじ>
タチアナの墓参りにやってきていたボンド、そこにヘリコプターが舞い降り乗り込みます。そのヘリは実はブロフェルドが操っていたのです!それはさておき、地中海で秘密裏に活動していた英国のスパイ船が何者かが仕掛けた魚雷にて沈没。なんとその船には軍のミサイルを誘導できる装置ATACが搭載されていたのだ!ギリシャ組織に回収を依頼するソ連、イギリスが秘密裏に回収の協力をしてもらってた博士も何者かによて殺される。はたしてボンドは無事ATACを回収し、黒幕を暴く事が出来るのか!!

<感想>
前回ムーンレイカーにて行きつくところまでいった007
今回はどういう方向性なのかと思ったら冒頭驚いた。

ボンドがタチアナのお墓参りをしている。
タチアナの存在が公に再登場したのはこの作品が初じゃないだろうか…。
そこに、ヘリコプターが舞い降りる。「ボンドさんあるお方がお呼びです」疑いもなく乗り込むボンドだったが、それはブロフェルドが操作するヘリであった。

まさかのブロフェルドが再登場!

いや正しく言えば、ブロフェルド“であろう”人物。
“サンダーボール作戦”の共同脚本家のケヴィン・マクローリーが訴えたため“スペクター”と“ブロフェルド”は使えなくなっていたのです。その事を知っていたのでちょっとしたサプライズではありますが、その人物の顔ははっきり映りませんし、ブロフェルドだとも名言されません。
ヘリコプターで危険運転をさせられ慌てるボンドでしたが、何とか操縦を取り返します。あとは車椅子で逃げ回るブロフェルドを追いかけまわし、ヘリコプターの足場に引っ掛け、煙突に落とされあっけなく殺します。
 
これが、007の黎明期を支えた名ヴィラン ブロフェルドのあっけない最後
 
冒頭でブロフェルドをあっけなく殺す今作!これは、ムーンレイカーに続くとんでも作品に違いない!と思いましたが、それは違っていたのです!
 
冒頭のブロフェルドの最期は今までの007との決別を意味してました

新しいボンド

今回の率直な感想はアクション映画への回帰です。
今までは平場での撃ち合いや、淡々とした殴り合いが多く、カーアクションですら今の感覚では長く退屈に感じる事が多かったですが、今回からアクションの演出が強化されてます。シチュエーションならではの展開、何がどうなってどういう状況なのかと現在に続くようなアクションの演出の基礎がなされてます。特に水中での潜水服を着た格闘はおもしろかったですな。その変わり、常識外れの秘密基地や秘密兵器、とんでも展開は今回極限におさえられます。

そして、今回女性の扱いも少し違います。
ま今まで目が合った女性を全て抱いてきたボンドでしたが、今回は尻が軽い女の誘いを断ります!ボンドちょっと大人になったぞ!そして、あろうことかボンドガールも抱きません。
今回のボンドガール キャロルブーケ演じるメリナはボンドガールの中でも個人的に好みですw。親父を殺され復習に燃えるメリナはボーガン片手に敵に立ち向かい、めちゃくちゃかっこいいです。一見ボンドに興味なく、復習一筋に見えるけど…というツンデレ加減も最高ですね。ただ、メリナはオレの嫁w!ボンドに抱かれてたまるかなのです。

ストーリーも敵だと思ってたコロンボという密輸業者が実はそうでなく、共闘してくれる展開も熱いです。ピスタチオを輸入してるらしく、ピスタチオをいつもバリバリ食ってるんですが、そのピスタチオを床にばら撒き敵の位置を把握する演出なんかも気が利いてるなと思いました。

今回は、007をアクション映画として再定義した作品だと思います。
突っ込みどころが減ったのは少し残念ですが、ちゃんと見れる作品に近づいてきましたw。この後どう変貌を遂げてくるのか…楽しみですね。では、次回はオクトパシーです!




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