【映画見た!】②007 ロシアより愛をこめて / 007 危機一発 ~シリーズで見る~

前回から始まりました007をシリーズで見てみよう。本日2作目

007 ロシアより愛をこめて / 007 危機一発

〈あらすじ〉
ソビエト情報局トルコ支部の美人諜報部員が暗号解読機「レクター」と共にイギリスへの亡命を望んでいると英国情報局へと連絡が入る。条件は、写真を見て一目惚れしたジェームスボンドが来る事。いや、話がうますぎだろ!罠だろどう考えても!……うん、何回考えても罠だこれは!そうとしか考えられんとMI6。そう、実は1作目でDr.Noを殺された腹いせに悪の組織スペクターが仕組んだ罠であった。「罠だからこそボンドは来る」と言うスペクター、「罠でも行くのが男っしょ」と言うボンド、これは最早“罠”と言えるのか…。冷戦という関係を手玉に取りボンドをいたぶり殺そうとするスペクターと、それを分かりレクター奪取を試みるボンドがトルコという土地で激突する!


<感想>
ほんとにおもしろかった。
シリーズではファンの多い「ロシアより愛をこめて」。まず、そのサブタイトルのセンスがシリーズずばぬけてかっこいい。邦題の「危機一発」もまぁまぁで水野晴朗氏が考案したようだが…やっぱ、ロシアより愛をこめて やな。

2作目にして、イギリス側、ソ連側、スペクター側の3つの組織がトルコという土地で激突するという実におもしろいシチュエーション。更に前作のヒットを受け製作費も倍!ヘリコプターとの激闘あり、ボートチェイスあり、大人数の銃撃戦ありとかなり派手な作品に仕上がっている。

まず、ロバート・ブラウンジョン制作のクレジットデザインがスゴイ。
女性の体に映写機で映し出されるカラフルなクレジット。全然今見てもシビれます。まぁ、せっかく今日来ていただいたんでこれだけでも見て行ってください。


冒頭、前回では名前だけ明かされた闇の組織“スペクター”でしたが、今作ではNo1と呼ばれるトップ幹部のシルエットと、No2、No3と組織のメンツが判明する。やはり、ここで思い出さずにはいられないのが

オースティン・パワーズ!!

(テッ テテッ テッテ~♪ヒャラララ~ヒャラララ~ オースティンパワーズのテーマ)

ペルシャ猫をなでなでする顔の見えないNo1でも僕の中ではこうですよ

No3のクレッブ大佐もオースティンパワーズでは顔も仕草も似てたんだなぁと感心。数々の悪役像としてパロディーにも使われるスペクター、次作からの展開も楽しみです。

そして、MI6ではお馴染みデスモンド・リュウェリン演じる武器調達係“Q”が登場。とある手順で開けないと催眠ガスが噴き出すアタッシュケースを支給します。やはり、007と言うとQが支給する特殊ガジェットの数々!もちろん子供の頃はワクワクしましたよ。でもねぇ~、次第に大人になるにつれて

「どうせそれで最後形勢逆転して勝つんでしょ」

なんて思うようになっちゃって、ホント大人になるのって嫌ですね~~。
それで言うと、ルパン三世も顔“ベリッ!とバルーンも好きじゃないんですよ。ルパン追い詰められてピンチやで!と思ったら、顔“ベリッ”本物のルパンはこっちでしたと思ったら、「じゃぁな~とっつぁん~」とあっかんべー柄のバルーンで逃げていくでしょ?そんなんやりだしたら何でもありやんと思ってしまうんですよねぇ……切実。

さて、舞台は「ロシアより愛をこめて」と言いながらトロッコ。
トロッコの英国海外情報局支局長と接触トロッコの情勢解説をされ、暗号解読機と共に亡命を希望すると言う美人情報院タチアナ・ロマノヴァと出会います。出会って5秒でゴールイン。「出会って5秒で合体」を地でいく手の早さは尊敬すらしてしまいます。

スペクターの手筈でトロッコ内での西側諸国と東側諸国は緊張状態。そこで、ソ連諜報支部を爆破しどさくさに紛れて暗号解読機「レクター」を奪取するボンド。国外脱出のためオリエント急行に乗り込みます。しかし、ここにスペクターからの刺客グラントも同乗するんですね。ここまで、広い空間のアクションが多かったのですが、急に閉鎖空間になるのもいいです。ボンドの仲間のふりして現れるグラントですが、それまで屈強で無口冷酷な表情だったグラントですがここで豹変

「旅は長いですゆっくりいきましょうや大将!」


と、フレンドリーオーラ発動。
全くそんな器用な奴と思ってなかったので、こ、こやつやりおる!プロや!ボンドさん気をつけて~~!!と思いますが、ボンドはしっかり見破っていました。それはグラントと食堂車で食事をした時です

「 あの時、白身魚に“赤ワイン”を注文したろ!
                どうも変な奴だと思った!  」

と紳士の第六感で見破るボンド。
ピンチに陥るもアタッシュケースで難を切り抜け、国外脱出に成功。

ヘリコプターの爆撃をかいくぐり、ボートでのチェイスで敵ボートを景気よく大爆破!!これで終わりかと思えば、最後にもうひと展開があります。

イギリスに戻りホテルでくつろいでるボンドの前に、No3ことクレッブ大佐が掃除のおばさんのふりして入室してきます。ハッとするタチアナに「し~~」し~じゃねーよw。タチアナの協力もあってクレッブ大佐を撃退。今から事を始めますよ~でTHE END。

ファンが多いだけあって実におもしろかったですね。
2作目から捻りのある状況と、ボンドをつけまとうグラント。派手なアクションから、電車内での密室の肉弾戦と実にサービス精神にとんでました。次回もまたファンが多い「ゴールドフィンガー」こちらも楽しみです。
という事で今回はここまで



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