【シリーズで見よう!】第5作目 007は二度死ぬ

007シリーズ第5作目になるのは007は二度死ぬ!です。
何と言っても、今回の舞台は日本!!ほとんど日本ロケなうえに、偏見にとんだとんでも日本がてんこもり。現在ではカルチャーの盗用だなんだと絶対問題となる内容ですが、昔の事ですから優しい目で愛嬌だと思って楽しみましょう。

〈あらすじ〉
アメリカの宇宙船ジュピター16号が謎の飛行物体に捉えられる事件が起こる。アメリカはソ連の仕業だと両国の関係は一触即発。MI6はその飛行物体が日本周辺から飛び立っているという情報をつかむ。その真相を突き止めるためボンドは日本へと向かうのであった!後日、ソ連の宇宙船も捉えられ両国の関係は更に悪化。核戦争の危機を回避できるのかぁぁ!!

<感想>
なんと言っても今回の魅力は

「ボンド東京へ行く!」

日本の文化が相当珍しいのか、相撲、お風呂、結婚式とジャパンカルチャー紹介シーケンスが時間をとって紹介されています。

まず、冒頭目を欺くためボンドは銃撃によって死を装う事によって、この世からボンドの存在を一度消します。ボンドの“死”という衝撃、生きてた事によるボンドの活躍というシリーズモノでは結構貴重な切り札展開を冒頭で使用、それゆえのタイトルの“二度死ぬ”ではあるのですが、それが全く本編で活かされてるように見えないというのがホントもったいない。
ボンド死亡の無駄遣い。

上陸したボンドは日本の非公開公安組織トップタイガー田中事丹波哲郎と出会います。しかも、映画全体を通して活躍する丹波哲郎…丹波哲郎ってすごい方だったんですねぇ…。霊界の人だけじゃなかったんですね。日本と言えばお風呂!丹波哲郎と裸のコミュニケーションで絆を深めます。
複数の女性に体を洗ってもらえる謎システム。更に、指名してマッサージしてもらえるソープ仕様。「イギリスにはこんなお風呂ないだろ」と説明するタイガー田中ですが、丹波先生 日本でもないです。

とある島の山の噴火口が怪しいと気づいたボンド。
そこへイギリスからわざわざやって来たQ。巨大なバックを4つ携えてやってきました。どんな兵器かと思いきや、組み立て式一人乗りのヘリコプター「リトル・ネリー」です。タイガーに

「わざわざ持ってこなくても、うちの貸したのに」

まぁ確かに…。
ボンドはリトル・ネリーに乗り込み噴火口付近へ偵察へ向かいます。
ほぼ骨組みだけで、無防備に乗り込んでるボンド。そこへライムスター宇多丸が乗り込んだ敵ヘリコプター数機から狙われます。そんな中搭載兵器による攻防、ここの空中戦は中々の見ごたえです。

敵ヘリコプターの操縦士が宇多さんそっくり

やはり山の噴火口が怪しいとなったボンドはタイガーと相談し、
麓の民家に紛れ込む作戦を立案します。その作戦とは

・疑似結婚して日本人になりすます
・変装して日本人になりすます
・タイガーの秘密部隊と訓練をする

という、どれもまぁまぁ日本バカにしてる作戦なのですが、
まず疑似結婚なんてするほどのものなのかとも思ってしまいます。合同結婚式のようで花嫁が3人順番に登場しますが、1人目2人目がおばちゃんで横目で見てテンション下がってるボンド。3人目(自分の花嫁)がかわいくて急にボンドの目が輝きだすという、失礼な演出ですw。

続いて、変装で日本人になりすまします!
数秒のシーンなのですが、すごい凝った広いセット。まるで、悪の組織が人体改造を行うようなスケール感のセット。そんな中、セクシーな女性達が手術でもするかのように変装を施します。特殊メイクで目を一重にし、かつらをつけて…さぞ、日本人になったのかと思ったら

全く日本人になってねぇーーw


そして、タイガー組織舞台と共同でトレーニングするのですが、

なんとその組織は忍者舞台であった!

姫路城でトレーニングする忍者舞台。
居合切り!瓦割!棒術、手裏剣!
武道熱心な日本人の姿が描かれます。
撮影中に手裏剣が石垣に当たり、姫路城側にキレられ撮影NGとなってしまいました。困った、撮影側はゲリラで撮影しましたが、それもバレて超キレられて完全NGとなってしまいました💦姫路城で大規模な撮影ができないのはこの007は二度死ぬのせいです。

そして、ついに火口下に作られた敵秘密基地に潜入。
敵はここから捕獲用宇宙船を打ち上げ、世界を混乱させようとしていたのだ!ここのセットがめちゃすごいです。ロケットが丸々収まる建物4階分くらいのスケール。
そしてやはり黒幕はスペクターで、ブロフェルドが直々に支持をしていたのです。ついに、ボンドとブロフェルドの直々の対決。しかし、ボンドは捉えられてしまいます。銃をむけるブロフェルド「こうなったのは全てお前のせいだ」となぜか横にいた大里(しくじった手下)を撃ち殺します。
なぜボンドを撃たない!
その前に敵ボンドガールが、ボンドシリーズを見てきて薄々思ってた事を言ってくれます
「ボンドを殺す機会なんていくらでもあったでしょ」
そうなんですよw。
今までもボンドは何回も敵に囚われるんですけど、ボンドを殺さないんですよ!生かしておけ!みたいになって、最終ボンドに阻止されるという…。今回も案の定、ボンドを生かしたせいで敵の目論見は阻止されます。

最後は敵舞台とタイガー忍者舞台による壮大な銃撃戦!
次なるロケット打ち上げを阻止して大成功!でございます。やはり、日本の文化というのは特殊なようでシリーズの中でも異色のカラーを放ってます。ショーンコネリー版の集大成とも言える、007二度死ぬ是非お楽しみください。



この記事が参加している募集

映画感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?