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心から通じ合う人と出会える「マチネの終わりに」バー読書会 ~開催後レポート~

「マチネの終わりに」について語り合う読書会の第3弾。初の試みとして企画した「バー読書会」を2017年11月5日(日)に開催しました。Cakesやnoteで連載中のbar bossaマスター林さんのご協力のもと、雰囲気たっぷりのバーを会場にして、お酒を飲みながらリラックスした雰囲気で、しっとりと盛り上がりました。

 Peatixで参加を募集すると、20名のチケットがなんと2日あまりで完売! キャンセル待ちも数名おり、イベントへの期待感がうかがえました。※参考までにPeatixのページはこちら(http://peatix.com/event/312439/view)

大人のバーに「マチネの終わりに」の雰囲気が満載

 当日は、「マチネの終わりに」の雰囲気をたっぷり味わっていただくべく、会場の雰囲気にもこだわりました。

↑入り口には、ウェルカムボードと「マチネの終わりに」の書籍を。

↑壁には、「マチネの終わりに」の連載時に挿絵として使われていたイラストを飾りました。

↑物語をあまり覚えていない人のために、人物相関図を作成して各テーブルの上に。このイベントのリーダーの思いがたっぷりつまっています。

 会場には、BGMとして小説とのタイアップCD『マチネの終わりに』を流しました。

イベントスタートは、マスター林さんからの「乾杯!」

 会場にはテーブルが4つ。事前アンケートを踏まえ、席をあらかじめ決めさせていただきました。各テーブルにはファシリテーターが座り、少しずつ人が集まってきた段階ですぐに雑談が始まるなどリラックスした雰囲気。

 いよいよ会がスタートすると、運営スタッフから、当日の流れと簡単な挨拶。その後bar bossaマスターの林さんから乾杯の音頭を!

↑林さんの「乾杯!」でイベントがスタート。この後、林さんは各テーブルに同席して一緒に読書会を盛り上げてくださいました。

 最初は自己紹介。遠方から来た人や、東京へ来て間もないという人、以前の読書会にも参加してくださった人など、さまざま。

 特徴的だったのは、皆さんとってもおしゃれ! 男性はジャケットを着ている方が多く、女性はワンピースやアクセサリーでほどよく着飾って、バー読書会にふさわしい大人の雰囲気たっぷりでした。

 次はアイスブレイクタイム。簡単なゲームをしてそれなりに盛り上がりましたが、実はすでに会場が温まっており「アイスブレイクは必要なかったのでは?」との声があったほど。共通の話題で集まった参加者なので、すでに緊張はほぐれていたようです。

読書会第一部は、小説の内容で語り合う

 次に読書会の第一部がスタート。一部のテーマは、本の内容に沿った話。こんな話が出ました。

<三谷早苗と小峰洋子>
「三谷早苗は自分に正直ですごい。小峰洋子は『どっちつかず』なのではないか」
「一回読んだときは早苗にムカついたが、今回の読書会をきっかけに読み直して、早苗が好きになってきた」
「早苗は自分にそっくり」
「洋子が自分と重なる」

<蒔野聡史と小峰洋子>
「蒔野と洋子には生活感がないから、結婚しても絶対うまくいかない」
「最初の日に蒔野と洋子が夜を共にしていれば、こんな面倒くさい話にならなかったのに!(笑)」
「ふたりはその後どうなったのだろう?」(これは盛り上がります!)

<その他>
「リチャードの愛は偽善だと思う」
「最後のシーンのサイレンは、よくないことを暗示しているのでは?」

読書会第二部は、自分の恋愛話にも発展……!?

 続く第二部ではくじで席替え。女性ばかりの席にマスターの林さんが入るというテーブルもありました。二部では、本の内容から派生した恋愛の話もOK。赤裸々な話も飛び出しました!

・数年前に経験した大失恋
・バツイチ女性の大人な男女関係
・夫以外に好きな人がいる……?
・一目ぼれの経験はある?
・身の回りで会ったひどい裏切り
・子どもがいても運命の恋に走れるか?

 プライベートなことなので詳しくは書けませんが、どのテーブルも大盛り上がり! アンケートでは「時間が短かった!」「もっと話したかった!」という声が目立ちました。

 楽しい時間はすぐに過ぎ去ってしまいます……。

 終了時間となった後、運営側からのプレゼントとして、『マチネの終わりに』をイメージしたケーキが登場! みんなでケーキを囲んで写真を撮りました。

 最後には、作者である平野啓一郎さんからのメッセージをカードにしてプレゼント。参加者の方からのメッセージもおかずかりして、平野啓一郎さんにお渡しすることをお約束しました!

読書会後の懇親会は立食スタイルで楽しく!

 読書会の後は懇親会。テーブルに分けず、立食形式で食べて飲んで語り合いました。話したことのない人も、『マチネの終わりに』の話題でスムーズに話しかけられます。

『マチネの終わりに』を通じて知り合った人たちと、共通点を見つけて語り合う。小説を深堀したり、別の話題で盛り上がったり、その場にいる人たちならではの楽しみ方をしてくれたようでした。

 運営側から見る限り「ぽつん」と居場所をなくしている人はいなかったはず……! みんながどこかの輪に入って、入れ替わりながら楽しんでいたようす。

 果たして、心ときめく出会いはあったのでしょうか……?

 なんと、その場でLINEを交換し合った人もいたそう。また、ツイッターでフォローしあったり、気の合うメンバーでbar bossaにもう一度集まったりと、つながりは続いているようです。

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