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2020 NEO TOKIO

昨日はアニメ映画『AKIRA』を見た。
今ちょっとした話題になっているので、見た人も多いのでは。
見た結果はとっても好き。内容も、音楽も。
レビューには音楽がやばい!と書いてあったのでイヤホンでスタンバイ。映画でした。調べると音楽監督は山城祥二さんという方。Wikiで調べると大橋力さんというページに飛ぶなぜか。なんと科学者であり芸術家らしい。わお。
奇妙な音楽が絵の迫力をそそる。
(マツコの知らない世界!!)

劇中でも『科学者はロマンチストだな、全く』みたいなセリフが登場する。
そのロマンと現実で揺れる博士と、現実を見る男、何も見えていない人々。が出てくるわけです。このなにも見えていない人々は政治家という役割で登場するのですが、どんな人たちかは置いておいても、『人々』つまり複数で登場することが重要。一人一人で描くとドラマもあるかもしれない、けれど『人々』としてぼんやりとした存在が象徴するものは効力のない力。だなと感じる。

予言かどうかということは、あまり気にしたくはないが様々な情勢が盛り込まれているのは確かだと感じた。
これが書かれた40年近く前と今2020年で変わってしまったこと、変わってはいけないもの。

誰でも誰も持っていない大きな力を持つことはできても、誰もが持っている小さな力をコントロールする事は難しい。
主人公が誰であるのかを考えるだけでも面白いアニメ。
また深読みするわけでもなく、単純に楽しめるアニメだが登場する物事が何を暗示しているのかを憶測するのも楽しい。
顔が青く歳をとったような子供。腫れ上がる身体。遊具。

大きな物語は、必ず根元に小さな物語を持っている。
私たちは誰でも自己中心で、そうであっていい。
フィクションの中にノンフィクション性を見出し、
現実にロマンを見出す。
ロマンチックはいつも邪魔するけれど、これは邪魔ではない、掬いである救い。

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