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クリスマスの経済効果

 こんばんは。今日はクリスマスです。子ども達やパートナーへのプレゼント、少しだけ贅沢な食事などクリスマスは色々な場所で賑わいを感じられます。12月の一大イベントとも言えるクリスマスの経済効果は約7,000億円と日本記念協会が試算しています。2005年までは、クリスマスの経済効果は1兆円を超えていましたが、金融危機などの経済問題の影響で、近年は現在の約7000億円まで落ちました。それでも、ハロウィンなどその他のイベントに比べて圧倒的な経済効果があるため日本人はいかにクリスマスを大切にしているかがわかります。前置きが長くなりましたがそんな経済について今日はお勉強。


経済効果とは

 ニュースを見ていると必ずと言っていいほど、耳にする「経済効果」。最近では大阪万博開催の経済効果や大高翔平選手移籍がもたらす経済効果などが注目されていますが、この「経済効果」って一体なんでしょうか。経済効果とは、ある現象や行動が経済にもたらす好影響のことを指します。反対に悪い影響が出た場合は「経済損失」という言葉が用いられます。

経済効果の3つの効果

 経済効果には主に3つの効果があると言われているます。
・直接効果
 ある現象や行動の結果、それに関係する業者が直接潤う効果。効果がわかりやすい。
・一次波及効果
 直接効果のあった業者と取引関係にあったために間接的に潤う効果。風が吹けば桶屋が儲かるはここ!?
・二次波及効果
 最後に直接効果や一次波及効果によって増えた分の所得が消費にまわることで起きる効果。経済の好影響による税収増とかはこの効果にあたるのかも。
 経済効果はこれらの経済の循環のなかでお金の流れが滞るのを防ぎ、経済を増加させるさせる効果があります。

こんなところにも経済効果

 万博やオリンピックの開催によって世界中から人が訪れ、飲食や宿泊などの需要からあらゆる方面に経済効果があることは簡単に予想されます。そういった大規模なイベントだけに経済効果があるわけではなく、私たちの身近なところでも経済効果は発生しています。例えば「花粉症」。スギ花粉が飛び始めると。鼻水、鼻詰まりや目の痒みを訴える人が通院をしたり、薬局に通います(直接効果)、薬の需要が高まれば製薬会社は増産をし、それを卸す業者や運ぶ業者に効果が及びます(一次波及効果)。そしてこの需要増やその関連業者の収益が増えそこから消費にまわる(二次波及効果)。最近、政府が発表した花粉の少ないスギを植樹する花粉症対策の政策による効果も花粉症からくる経済効果と言ってもいいでしょう。身の回りから経済効果を考えると面白いかもしれません。

経済効果を生み出すために

 経済効果とはあらゆる出来事によってもたらされるお金の循環による所得の増加だということがわかりました。前述したスギ花粉のように自然発生することから起きる経済効果もありますが、万博、オリンピックといった様に人為的に起こすイベントによってもたらされる経済効果もあります。クリスマスも人為的な経済効果と言えますが、人為的な経済効果をもたらす出来事は政治的に作られるものもおおくあります。経済政策によって経済効果を生み出さずに経済損失を生み出すことがあってはならないため、有権者はしっかりと選挙で経済政策を見ながら投票先を決めなければなりません。選挙の経済効果は直接効果や一次波及効果は極めて限定的ですが、二次波及効果が最も大きいイベントと言えるでしょう。

おわりに

 さてクリスマスから経済効果を見てきましたが、一家庭の経済だけみると、クリスマスディナー、子どもへのプレゼントなど経済効果というよりは経済損失の大きなイベントにも見えてしまいます。そをやか経済損失を紛らすため、普段の飲まないお酒を一本買うというのも「誰かに経済効果をもたらす立派な行為なんだ」と自己肯定してみたり。
 写真は水戸市内で見かけるクリスマスイルミネーション♪
 


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