無痛分娩のハードルの乗り越え方5選

私は身体的な「痛み」が大の苦手。

小さい頃から健康なうえにインドアだったので、怪我や病気と無縁の人生だった。健康診断はいつもオールA。
だから注射で針を刺されるだけでも大嫌いで、刺す現場を見ないように必死に外方を向くと看護師さんに失笑されることもあった。

そんなわけで私の人生のテーマのひとつに「痛み徹底回避」がある。

無痛分娩はいいぞ

たしか高校生あたりから、「絶対に出産は【無痛分娩】を選ぶ。」と決めていた。

【無痛分娩】とは、麻酔を使って分娩時のさまざまな痛みをやわらげる出産方法である。「鼻からスイカ」だのなんだのと言われる出産を、麻酔でやわらげられるなんて選ばない理由がない。

だが、この無痛分娩、日本ではあまり馴染みがなく、2020年に日本で無痛分娩をした割合は、なんと5.3%!
(アメリカでは41.3%、フランスでは65.4%)

無痛分娩を知った瞬間から「絶対に無痛分娩を選ぶ」と心に固く決め、そして実行し、結果「無痛分娩しかあり得ない!選んでよかった」と思った私は、無痛分娩をめちゃくちゃにお勧めしたいので、「無痛分娩に関する様々なハードルの乗り越え方」を紹介したい。

「別に出産に関わらないかも〜」と思っているあなたも、日本の意識を変えるためにぜひご一読ください!

①麻酔無しの経膣分娩より10万円くらい自費で払うことが多い。東京だと50万くらい自費負担することもある。
産院によって価格変動が激しい無痛分娩。地域差も大きいので、東京だと総額100万以上にはなるところもあるとか。相場として、プラス自費で10万円は見た方がよい。
私の場合は、高額だとは知っていたので、20代で死ぬほど働いていたときに「この苦労して稼いだお金、必ず無痛分娩に変えてやる…。未来の夫が無痛アンチだったら自分で払ってでもやる…。」とまだ結婚する予定もない段階から謎の怨念を抱いて貯金していたが、札幌には良心的な産院が存在し、プラス3万円で完璧な無痛分娩を行ってくれた。札幌に住んでいてよかった。

→良心的金額の産院を要調査!東京在住なら里帰り出産で地方医院を選ぶのもあり。でも50万払っても価値はある。貯金もしとこ!

②無痛分娩できる産院が少なく、予約が取りにくい。できるところも対応が様々。
札幌で無痛分娩ができる病院は5〜6ヶ所くらい。それぞれ値段も異なるうえ、「土日は非対応」「夜間は非対応」「出産日は指定される」とか、「おいおい、ヤマトじゃないんだから、産気づくのに平日AM時間指定も何もないのよ…」って感じなのにこのように様々対応が異なる。
無痛分娩は「産婦人科の医師と麻酔科の医師の2名が必要」となることで希少だったり、対応が複雑になったりする。私が選んだ産院は、「産婦人科だが麻酔の免許も持つ医師がひとりで365日24時間対応する」というヤマトを超えるハイパー医師による産院だったので、いつ産気づいてもOKだったが、別の病院で無痛を選び日曜に陣痛が始まった知人は月曜になるまで陣痛を堪える羽目になったらしい。
「え?ちょっと待って?私が選んだ産院、安いし24時間対応だし最高〜!」だがデメリットとしては、小さい産院なので個室が少ない、出産日は指定、緊急性がある場合に総合病院に移動せねばならないということもあった。あと超人気の産院だったため、「これは妊娠?」と疑ってすぐに駆け込んで分娩予約をした。

→費用面だけではなく、その産院での対応も自分に合うかよく調べておこう!妊娠希望の時点で産院情報を集めよう!妊活中は計画的に素早く行動!

③周りの理解が得られにくい。
こればかりは謎だが、「日本人はお腹を痛めてこそ」的文化が根強いという。

日本の無痛分娩の割合が低い理由に「忍耐を美学とする国民性」が挙げられます。「痛みに耐えてこそ出産」、「痛みを伴わない出産では赤ちゃんに愛情が湧かない」、「無痛分娩なんて甘えている」等の考え方が日本の無痛分娩の割合の低さに影響を及ぼしているようです。
出典:世界の出産事情 無痛分娩の割合は? 日本の無痛分娩の割合が低い理由

マジかよ?
私の周りにはこのような考え方の人が特に居ないようだったのだけれど、出産レポなんかを読んでいると「(上記理由で)親が反対」「(上記理由で)夫が反対」というエピソードもいくつかあり、古い考えの人もいたものだな〜と絶句してしまったりなどした。

→「親には無痛とか有痛とか別に言わない」がベスト!親が立ち会いたいと言ったら分娩室の外で待っててもらおう!あと無痛アンチの男とは結婚しない!

④健康リスクがある。

無痛分娩は事故が怖い!なんて話もたまに聞く。これについては実際に無痛分娩を選ぶときに、しっかり自分で調べたり産院での説明をしっかり聞いて夫婦で納得することがおすすめ。個人的には「腕が確かだと思える医師にお願いできること」も重要だと思う。
これも日本で無痛分娩の文化が浸透せず、無痛分娩の事例が増えないことが一因なので、やはり多くの人に受け入れてもらえることを願うばかり。
私の場合は、妊活中に気になる産院を子宮頸癌検診で利用してみて、医師の腕の確かさに驚き(検診が全く痛くなかった)、明るく優しく不安を与えないハッキリとした対応に納得して決めた。

→産院のレビューで信頼できるところを選んだり、妊娠前に子宮癌検診などで気になる産院を利用してみるのもお勧め!一生のことなのでじっくり選ぼう!

以上、無痛分娩に不安を感じる方や、無痛分娩したいけどどうしたらいいの?という方の参考になればと思って書きました。

私の周りでは無痛分娩を選んでいる知人も増えてきました。このまま日本でも浸透していきますように…。





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