培養室を見学した話

「培養室」

以下、行われていること。

精液検査、精子の凍結、融解、人工授精に用いる精子の調整、検卵、体外受精に用いる精子の調整、体外受精、顕微授精、受精確認、培養している胚の観察、胚の凍結、融解、凍結胚・凍結精子の管理………

培養室とは、
培養士の方の手によって、
日々命を繋ぐための緻密な作業が行われ、
命が生まれている場所。

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昨日、10月7日土曜日、
名古屋駅すぐ、浅◯レディースクリニックの名古屋院で、はじめて培養室を見学させていただきました。


すごい設備でした。
すごい環境でした。

語彙力なくて申し訳ないのですが…(汗

生命を誕生させるための完璧な環境。

それを目の当たりにして、
素人ながらに理解して、感動して、
泣きそうになりました。




見学の様子をもう少し詳しく残します。


以前noteに書きましたが私は勝川駅の浅◯レディースクリニックに通っているため、雰囲気の違う名古屋院はドキドキ……
(以前不妊治療でテレビ取材を受けた時以来でした。)

培養室を実際に見る機会なんて、
なかなかないと思います。

私は浅◯レディースクリニックのアプリのお知らせ欄で、見学会の実施を知りました。(以前は水曜日だけでしたが、今は土曜日や祝日もやっているのはありがたい。)
この見学は通院されている患者さんのみ見れるものです。
また、その実施理由は「見えないもの・ことに対する不安を少しでも取り除き、安心して治療を受けていただきたい」とのことです。



見学ルームに入ると、
男性の若い培養士さんが迎えてくれました。

「何か聞きたいことがあればなんでも聞いてください!」

丁寧に挨拶をされ、とりあえず中に入ってはじめての培養室をのぞく。


真っ白い空間、
優しい光、
研究室のような雰囲気、
ずらっと並ぶ顕微鏡、
数値が動いている機械、

ガラス越しでもわかる、清潔感漂う空気。
(写真は禁止なので言葉で伝われば…)


こういう整然とした空間が割と好きなので、(美術館とかでも作品や建物をひたすらずーっと見ていられる人)
ひたすらにぼーっと見ていました。

いや、、、むしろ、目に焼き付けていた、という方が正しいかも。


培養士の方から声をかけてくださりました。

話しかけてくれた培養士の方は、現場に入って一年目とのこと。
やや緊張はされていましたが、はっきりとした話し方でとても誠実な方でした。

私も今日見学に来た理由を話ししながら、色々とお話ができました。


現場にはいるまではとてもとても厳しい研修があったそうです。さすが浅◯…と思いました。
また勤務はシフト制で、土曜日日曜日も少人数ではありますが出勤して週明けの移植を待っている患者さんに対応できる環境とのことです。

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・一つの冷凍保存のタンクに、500もの患者さんの受精卵が保存されている。(タンクが2、30個存在。)

・四角い小さな窓があり、その先にオペ室がある。受精卵はその窓を通してオペ室へ運ばれる。
→そういえば、移植の時に小さい窓から受け渡ししてた、あの先には管理された培養室があったのか。

・ずらっと並ぶ顕微鏡、主に体外受精のため。その中でややパーツが違う顕微鏡…それが顕微授精を行うための専用の顕微鏡。(特別感あふれる顕微鏡でした…!)

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設備や機械の話、なかなか知ることのできない裏側を知ることができ、驚きと関心、そして1番は安心感を得ることができました。

どんな場所でどんなふうに卵たちが待っているのか、それを知れただけで、治療への向き合い方、考え方が変わった気がします。





一つ、気になっていたことを聞きました。


「未熟卵、変性卵や、途中で成長が止まった私たちの卵たちは、どうなりますか?以前、先生に聞いた時は"破棄されます"とハッキリ言われたのですが、どうやって破棄してるんですか?」

(実は先生に一度聞いて、即答で「破棄」と言われたのがひかかっていた私…)


培養士の方はこう言いました、

「破棄…というより、実は研修や練習で使われています。受精卵にならなくとも、みなさんの貴重な卵です、次の培養士たちの教育のために、大切に使用させていただいています。」


ふと、以前院長のブログでその件を読んだことを思い出しました。

きちんと培養士の方から聞いて、
改めて確信が持てて、とてもホッとしました。

単純に捨てられるより、きちんと技術向上のために使用されているなら、次世代を担うためにあるなら、私はとてもいいことではないかな。と思いました。
(人によるかもしれません、あくまでも私の意見です。)




培養は治療の要。
培養室がなければ、培養士の方がいなければ、
私たちは治療できません。

私たちは
「受精卵ができた」
「ダメだった」とか

文字に起こしたり、
結果だけを受け取っていますが、

その裏には、
培養士の方々の絶え間ない努力や
技術があることを忘れてはいけない
と、
改めて思いました。


培養士の皆さんには日々感謝しかないです。

また貴重な見学の機会をいただき、病院のみなさんにも感謝します。

いつも本当にありがとうございます。


https://ivf-asada.jp/lab/





P.S.
昨日のキングオブコント面白かったですねw
個人的にはコットン優勝です!w
(や団とコットンの一本目、最高!)

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