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最長2年しか付き合ったことがない飽き性な私の結婚生活

私は高校時代から付き合っていた彼氏との付き合いが最長記録で、2年。
それ以降、1年弱とか半年とか数ヶ月とかで本当に続かなかった。
原因は、私が「飽きてしまうこと」が大半だった。
付き合った頃は新鮮でキラキラと光を帯びていた彼を
知っていけばいくほどその光はなくなり、
周りの異性と大差ない普通の人へと変わっていってしまう。
慣れていくことが、私にとってはつまらなかった。

人生の四半世紀が過ぎた頃、
なんで私はすぐに飽きてしまうのだろうと
本気で悩み、ぐるぐると思考を巡らせた。

飽き性な性格は、好奇心旺盛でチャレンジ精神の塊なのだと思ってもう開き直ることにした。

しかし、恋愛に関してはそう開き直るわけにはいかなかった。
結婚生活は、飽きたから、次!とぽんぽんと乗り換えていくわけにはいかない。(そういう生き方の人はそれはそれでいいけど)
私の思い描く結婚生活は、1人の異性と生涯添い遂げることだった。

思考を巡らせた先で、気づいたこと

とにかく私は、結婚している友人や
何年も彼氏とうまくいっている人に
片っ端からインタビューした。
なんでそんなに好きでいられるのか?
なんで飽きないのか?と。
うまくいっている人の傾向がなんとなくわかったところで
私は衝撃的な自分の思考の癖に気付いてしまった。
「キュンキュンがなくなった」=飽きた=別れる
という思考回路を恋の絶対的な正解だと
思い込んでそれまで生きていたのだ。

推し活だったら、ときめきがなくなったら終了。
でもいいかもしれない。
しかし愛を育んでいく関係に一生キュンキュンを
求めるなんて不可能に近い。
不可能なことに何度もトライしては敗れるということを
当時の私は繰り返していただけだった。

キュンキュンとは、胸が高まり興奮している心理状態のことで
仮にそれが一生続いていたら寿命が縮まるのではないかとすら
最近は思うようになった。
「キュンキュンしなくなるなんて無理」と本気で悩んでいた私に、呆れ笑をしていた友人の気持ちが今なら分かる。
そうじゃない、そうじゃない、と。
大事なことはそれだけじゃないよ、と。

キュンキュンは、わざわざパートナーに求めなくてもいい。
だからこの世には推しがいるし、あの手この手で
私たちを幸せにしてくれるコンテンツが溢れている。

恋に「安心感」を求めるようになって、するっと結婚できた

旦那さんと付き合っていた頃は、恋焦がれていて
毎日会いたくて会いたくて仕方がなかったし
LINEのやりとりだけでも楽しくて仕方なかった。
しかしもちろんそんな蜜月期も長くは続かない。

蜜月期が終わってからも、
恋にキュンキュンをマストとしなくなった私は無敵だった。
「ドキドキ」と引き換えにもたらされた
「安心感」の心地よさを愛でるようになった。
彼の嫌いなきゅうりをサラダからそっと取ってあげたり
私な苦手な大型犬が来たら彼が何も言わずに守ってくれたり、
そんな阿吽の呼吸がたまらなく愛おしくなった。
キュンキュンは韓ドラだけでお腹がいっぱいだ。

人生には、恋よりも結婚よりも大切なことが山ほどある。
仕事に夢に趣味に友達付き合いに、現代人は忙しい。
だからこそそんな人生のパートナーには良い意味で
空気のような、水のような
生きる上で必要だけど決して飽きることのない相手を
抜擢することを強くお勧めする。

空気のような彼とこれからも
付かず離れずちょうどいい距離を保ちながら
人生を一緒に歩んでいきたい。


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