まつき

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まつき

読んで面白かった本をブログにまとめています。 主にプロダクト・事業開発関連分野のビジネス書と人文科学・社会科学の古典を取り扱います。 【はてなブログ】https://ty25148248.hatenablog.com/ 【Job】Sales→BizDev→PMM

マガジン

  • 岩波文庫特集

    岩波文庫シリーズを要約していきます。 海外著作物を中心にまとめていきます。

  • 仕事に役立つビジネス書特集【プロダクトマネジメント】

    プロダクト関連職種(PM・PMM・PjM・BizDev)に従事する方にオススメの本をまとめます。

  • 仕事に役立つビジネス書特集【ファイナンス】

    事業開発や組織マネジメントに従事する中で、実務に応用できる学びが得られると感じる本の要約を中心にまとめています。このマガジンではファイナンスを中心に事業運営を考えるにあたり役立った本を扱います。

  • 仕事に役立つビジネス書特集【経営戦略】

    事業開発や組織マネジメントに従事する中で、実務に応用できる学びが得られると感じる本の要約を中心にまとめています。このマガジンでは競争戦略論を中心に事業運営を考えるにあたり役立つ本を扱います。

  • 仕事に役立つビジネス書特集【会計】

    事業開発や組織マネジメントに従事する中で、実務に応用できる学びが得られると感じる本の要約を中心にまとめています。このマガジンでは会計学を中心に事業運営を考えるにあたり役立った本を扱います。

最近の記事

■要約≪戦争論(下)≫

今回はクラウゼヴィッツ氏の「戦争論」を要約していきます。クラウゼヴィッツはプロイセンの軍人で、ナポレオン一世がヨーロッパ大陸を席巻した時代を生きた将帥兼軍事学者です。本書は「孫子」と並んで有名な戦争や戦略を扱った古典的著作です。上中下の三部構成となっており、今回は下巻の内容を要約します。下巻は中巻に引き続き防御・攻撃における重要論点が存在する戦略、戦術に関する考察と戦争計画に関する内容となります。ナポレオン戦争前後のヨーロッパ諸国将帥が戦争で繰り広げた意思決定プロセスを丁寧に

    • ■要約≪戦争論(中)≫

      今回はクラウゼヴィッツ氏の「戦争論」を要約していきます。クラウゼヴィッツはプロイセンの軍人で、ナポレオン一世がヨーロッパ大陸を席巻した時代を生きた将帥兼軍事学者です。本書は「孫子」と並んで有名な戦争や戦略を扱った古典的著作です。上中下の三部構成となっており、今回は中巻の内容を要約します。上巻に比べて、戦術や具体的な戦争に言及する内容が多くなっております。 「戦争論(中)」■ジャンル:政治・経営戦略 ■読破難易度:中(抽象的な言葉遣いが多く、ニッチな近代戦を引き合いに出す為

      • ■要約≪戦争論(上)≫

        今回はクラウゼヴィッツ氏の「戦争論」を要約していきます。クラウゼヴィッツはプロイセンの軍人で、ナポレオン一世がヨーロッパ大陸を席巻した時代を生きた将帥兼軍事学者です。本書は「孫子」と並んで有名な戦争や戦略を扱った古典的著作です。上中下の三部構成となっており、今回は上巻の内容を要約します。 「戦争論(上)」 ■ジャンル:政治・経営戦略 ■読破難易度:中(抽象的な言葉遣いが多く、ニッチな近代戦を引き合いに出す為若干読みづらいかもしれません。主張は一貫してシンプルなので、慣れ

        • ■要約≪サブスクリプション「顧客の成功」が収益を生む新時代のビジネスモデル≫

          今回はティエン・ツォ氏の著作「サブスクリプション 「顧客の成功」が新時代のビジネスモデル」を要約していきます。近年急拡大しているサブスクリプションのビジネスモデルおよびSaaSビジネスの急所について様々な業界での導入事例と各機能別組織のあり方についてまとめた本です。「全ての判断を顧客期待起点に」というのは近年のソフトウェアプロダクトの基本的な思想です。これはサブスクモデルの普及によるマーケティングマネジメント・UXデザイン・プロダクトマネジメントの必要性といった時代の潮流と切

        ■要約≪戦争論(下)≫

        マガジン

        • 岩波文庫特集
          18本
        • 仕事に役立つビジネス書特集【プロダクトマネジメント】
          23本
        • 仕事に役立つビジネス書特集【ファイナンス】
          4本
        • 仕事に役立つビジネス書特集【経営戦略】
          9本
        • 仕事に役立つビジネス書特集【会計】
          2本
        • 仕事に役立つビジネス書特集【組織マネジメント】
          6本

        記事

          ■要約≪ローマ人盛衰原因論≫

          入手困難な本ですが、ヨーロッパ史と歴史研究の面白さが詰まった本で非常に魅力的な内容です。「古代に一代帝国を築き上げたローマがなぜ滅びたのか?」の問いに対しての要因分析が考察の中心となっており、暗喩的に当時のルイ14世の絶対主義批判をしている点が注目です。 「ローマ人盛衰原因論」■ジャンル:歴史・政治 ■読破難易度:中(ヨーロッパ史や政治・法律の基礎があると面白く読めます。自分は世界史の教科書を手元に置いて、時折読み返しながら読みました。) ■対象者:・ローマ帝国の盛衰に

          ■要約≪ローマ人盛衰原因論≫

          ■要約≪ティム・クック アップルをさらなる高みへと押し上げた天才≫

          今回は「ティム・クック アップルをさらなる高みへと押し上げた天才」を要約していきます。スティーブ・ジョブズの後を引き継ぎ、アップル社を偉大な企業へ牽引したティム・クックについて生い立ち~約7年間のCEO時代までの変遷・ターニングポイントをまとめた本です。Google・Amazon・Facebookの経営者および経営マネジメントに関する本はいずれも読んだことがあるのですが、アップルだけ知識に乏しく巨大IT産業を牽引する企業の思想に明るくなりたいと考えこのタイミングで読みました。

          ■要約≪ティム・クック アップルをさらなる高みへと押し上げた天才≫

          ■要約≪プロダクトマネジメントの教科書 後編≫

          今回はゲイル・マクダウェルとジャッキー・バヴァロ共著の「プロダクトマネジメントの教科書」を要約していきます。「世界で闘うプロダクトマネジャーになるための本」の続編でプロダクトマネジメントのキャリア・スキル・ノウハウなどを体系的にまとめた本です。タイトルの通り教科書のように網羅的に膨大な記述がなされており、本書は2回に分けて要約します。後編の今回は本書のF)リーダーシップスキル・G)ピープルマネジメントスキル・H)キャリア・I)プロダクトリーダーQ&A・J)追加情報をまとめてい

          ■要約≪プロダクトマネジメントの教科書 後編≫

          ■要約≪代議制統治論≫

          今回はJ.S.ミルの「代議制統治論」を要約していきます。 本書は「功利主義」や「自由論」で有名なミルが19世紀半ばにイギリスの政治構造を立証的に分析しようとして行った政治研究の集大成とされます。ヴィクトリア女王治世の中で普通選挙運動による参政権の拡大・労働者と女性の政治参加がテーマになる時代の中で、ミル自身の東インド会社での勤務経験・歴史・哲学研究などのエッセンスが詰まった内容となっております。 「代議制統治論」 ■ジャンル:政治 ■読破難易度:中(ミル特有の表現・思

          ■要約≪代議制統治論≫

          ■要約≪ドキュメント トヨタの製品開発≫

          今回は安達瑛二氏の「ドキュメント トヨタの製品開発」を要約していきます。トヨタ主査制度の戦略・開発・制覇の記録をまとめたものであり、オイルショック直後に「小型上級者市場シェア50%」という野望を掲げ、その実現に向けた約10年の自動車開発~販売の歴史を追った内容となっています。著者自身がトヨタ自動車で製品企画室主査担当を務め、マークⅡ・チェイサー・クレスタの開発を手掛けた知見をベースに研究開発・生産・販売などあらゆる自動車メーカーの機能部門にスポットを当てて記述されています。

          ■要約≪ドキュメント トヨタの製品開発≫

          ■要約≪プロダクトマネジメントの教科書(前編)≫

          今回はゲイル・マクダウェルとジャッキー・バヴァロ共著の「プロダクトマネジメントの教科書」を要約していきます。「世界で闘うプロダクトマネジャーになるための本」の続編でプロダクトマネジメントのキャリア・スキル・ノウハウなどを体系的にまとめた本です。タイトルの通り教科書のように網羅的に膨大な記述がなされており、本書は2回に分けて要約します。前編の今回はプロダクトマネージャーの役割・プロダクトスキル・実行スキル・戦略的スキルの記述内容にフォーカスします。 「プロダクトマネジメントの

          ■要約≪プロダクトマネジメントの教科書(前編)≫

          ■要約≪大学教育について≫

          今回はJ.S.ミルの「大学教育について」を要約します。「功利主義」や「自由論」で有名なミルが19世紀半ばにセント・アンドルーズ大学名誉学長就任講演で大学教育と学問各分野の意義について語った内容を収録しております。 「大学教育について」■ジャンル:教育 ■読破難易度:低(平易な言葉で記述されており、かつ背景知識も不要なので読みやすいです。) ■対象者:・大学教育の意義について興味関心のある方      ・文学・自然科学・社会科学・道徳教育・宗教・芸術など       

          ■要約≪大学教育について≫

          ■要約≪「ついやってしまう」体験のつくりかた≫

          今回は元任天堂企画開発者の玉樹真一郎氏著の「「ついやってしまう」体験のつくりかた」を要約していきます。スーパーマリオ・ゼルダの伝説・ドラゴンクエストなどを題材に、優れたゲームデザインに用いられている法則を解説していく内容です。ゲームはUI/UXデザインの究極系と呼べるジャンルであり、エッセンスは事業・プロダクト開発に大きな示唆をもたらすと考えチョイスしました。 「「ついやってしまう」体験のつくりかた」■ジャンル:商品企画・UXデザイン ■読破難易度:低(必要となる前知識は

          ■要約≪「ついやってしまう」体験のつくりかた≫

          ■要約≪バリュー・プロポジション・デザイン≫

          今回はAlex Osterwalaer・Yves Pigneur著の「バリュー・プロポジション・デザイン」を要約していきます。リーンキャンバスを構成する「バリュー・プロポジション」にフォーカスしてプロダクト・事業開発をしていく為に抑えるべきポイントや望ましい手順を体系的に記述した本です。本書はビジネスモデルについて言及した「ビジネスモデル・ジェネレーション」の続編として有名です。 「バリュー・プロポジション・デザイン」 ■ジャンル:IT・経営 ■読破難易度:低~中(用語

          ■要約≪バリュー・プロポジション・デザイン≫

          ■要約≪ユーザビリティエンジニアリング≫

          今回は「ユーザビリティエンジニアリング」を要約していきます。UXを構成するユーザビリティ(使い勝手)の設計・調査・評価を通じてUXデザインの実務を行う為の手法や具体的な手順を体系的にまとめた本です。モノで溢れる時代において、UXデザインはプロダクト開発における根幹をなす概念です。そのUXデザインの構成要素の大半はUIデザインとユーザビリティで構成されるのですが、その後者に特化した内容です。 「ユーザビリティエンジニアリング」■ジャンル:IT・UXデザイン・マーケティング

          ■要約≪ユーザビリティエンジニアリング≫

          ■要約≪UXデザインの法則≫

          今回はJon Yablonskiの「UXデザインの法則」を要約していきます。「UXデザインの教科書」と並んで、近年出版されたUXデザイン本の中でも重要本として度々参照される名著です。心理学の原則を用いて効果的なユーザー体験を狙って創出する為に抑えるべき法則と事例をまとめた本です。ややUIデザインに内容が寄っていますが、非常にわかりやすく初学者にもオススメです。 「UXデザインの法則」■ジャンル:IT・UXデザイン・心理学 ■読破難易度:低(UXデザインの基礎がなくとも感覚

          ■要約≪UXデザインの法則≫

          ■要約≪ユーザーストーリーマッピング≫

          今回はJeff Patton著の「ユーザーストーリーマッピング」を要約していきます。本書はプロダクトマネジメント・アジャイル開発・UXデザイン分野において重要書籍に位置付けられており、ユーザーストーリーに関する体系だった理論・活用方法をまとめた内容となっております。ユーザーストーリーと呼ばれる「プロダクトを実際に利用するエンドユーザーに何を提供するのか・その目的は何かを簡潔に書く要件定義書」を時系列・優先順位別に配列した可視化ツールがユーザーストーリーマッピングとなります。

          ■要約≪ユーザーストーリーマッピング≫