■要約≪戦争論(下)≫
今回はクラウゼヴィッツ氏の「戦争論」を要約していきます。クラウゼヴィッツはプロイセンの軍人で、ナポレオン一世がヨーロッパ大陸を席巻した時代を生きた将帥兼軍事学者です。本書は「孫子」と並んで有名な戦争や戦略を扱った古典的著作です。上中下の三部構成となっており、今回は下巻の内容を要約します。下巻は中巻に引き続き防御・攻撃における重要論点が存在する戦略、戦術に関する考察と戦争計画に関する内容となります。ナポレオン戦争前後のヨーロッパ諸国将帥が戦争で繰り広げた意思決定プロセスを丁寧に