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【短編】渇きを与える水

閉じられた空間に入れられた人に与えられたものは

「飲んでも飲んでも満たされない水」

飲めないことはない、しかし飲んでも飲んでも渇く。

それはこの空間のせいであることがわかった人たちは・・・

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足りないものはなにか?

何が足りないのか?

それを追求することは限られた空間だからこそ実現できるもの。

今、現代社会は「物がありふれている」状態で

「これ以上」を求めて求めて止まない。

飲んでも飲んでも乾いてしまう水は

毒でも薬でもない魔法の水

消費社会に嫌気が差し込んできたものがたどり着くその空間は

異様にも静かで質素でそれでいて意味がないものだった。

しかし、この水を沸騰させたり

紅茶にしたりお茶にすることで「乾き」が癒えることに気が付いた人の

思考を物語にしたら面白いのかなと思いました。



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