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「仕事と介護を両立する」とは「マルチタスクで何とか頑張っちゃって?」ではないと思う。

皆様こんにちわ!

本日は「両立する」とは何だろう、というお話。

特に女性は家事や子育てをマルチタスクでこなした経験から、やらなければいけないことをグッと詰め込んで無理しがち。
頭と心と身体を使ってフル回転で秒単位でやらねばならぬことをこなしていって何とか一日を終える生活。
「仕事と介護の両立」ってこんなイメージで今後やっていってくださいね?ってことなのでしょうか。

よくある感じでいえば、例えば親を一人にしておけないとデイサービスを毎日利用するプランとした場合、
業務終了→自宅へ猛ダッシュ→デイサービスの迎え入れギリギリセーフ→自分の生活+親の介護
みたいな生活。
一見両立できているようですが、毎日いつまで続くかわからない介護生活では続けていくのは困難ではないかと思うのです。

お子さんの保育園のお迎えであればほとんどのお母さんが頑張ってしまう場面かもしれません。「育児もそのように乗り切ってきたので介護もできるのでは」と考え頑張ってしまう人もおられることでしょう。

しかし今回は介護です。いつまで続くかわからない上、病状や加齢に伴い介護状態が悪化していく。主介護者であるご家族の負担は増すばかり。

負担が増していく中、「もうちょい頑張れるかも」とどんどんやらなければならないことを増やし続けると必ず限界が来ます。

その抱えていることは自分でないと本当にダメなのか?
身内の誰かに少しでも定期でお願いできないか?
そもそも本当にその時間に家に戻らないと行けないのか?
小一時間も1人で過ごせない状態か?
他に時間の融通がきくサービスに変更できる可能性はないか?

常に思いめぐらせてほかの方法はないか検討することが大切です。
自分が無理になったらダメになる生活というのは続けていけないと思うのです。

そうならないためには
主介護者=リーダー(経営者でもいいかも)であるという価値観を主介護者本人が持つことが大切ではないかと思います。

現場を仕切っているリーダーが日常何でも一人で抱えてこなしていっていて、いきなり骨折したとか言って長期で休んだりしたら現場は大混乱でしょう。残された人たちは「日ごろから仕事ふっとけよ」とすら思うかもしれませんね。

「仕事と介護の両立」は非常に調整力が問われる暮らしに突入するということ。黙って自分だけが頑張ってこなせばいいわ、と自己犠牲していく方からつぶれていってしまうことは目に見えています。

自分だけが「タイトすぎる暮らし」に突入しそうになったら、絶対声をあげるべきです。「両立支援」はもはや会社に課せられた義務なので制度や業務の工夫で大きな助けとなってくれる可能性も高いですし、担当となったケアマネさんに「私のこの時間すごいタイトなんだけど何とかほかの方法考えてくれる?」と伝えていく(この方法は私の経験上サービスの組換えなどでどうにかなったりは十分あり得ると思います!)のも大いにありです。

黙ってがんばっちゃっても周りはわからないので何もしてくれません。

これからは「仕事と介護の両立」の時代。「他人事」「家庭のこと」「個人のこと」だった介護のことを企業も自分事として取り組まないといけない時代となっています。

ここで最後に私の活動についてちょっとだけ述べさせていただきたいのですが、私の使命としては「企業」と「そこで働く人」と「介護(介護保険サービスの利用)」のチューニングだと思っています。

ちょっとしたチューニングで長く社会で活躍できる人は増えていくと思います。そのためには主介護者である方の心の声が最も大切!ぜひ声をあげていっていただきたいと思います。

ここまでお読みいただきありがとうございました~(^^)

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