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植物工場:葉物→イチゴへの転換

葉物からイチゴへ
葉物と言われるレタスやベビーリーフ類の栽培は、基本的に容易です。
葉物栽培の基本要件が限定されており、農業の経験の乏しいものでもできる可能性が高いからです。
(実際は、水の循環の扱いや光量など複雑に絡み合うのでそれなりの難しさがありますが…)
それに対して、イチゴは、苗の生育(この段階だけみれば、葉物と大きな違いはない)から始まり、花を付けさせ、受粉させ、実を付けさせると工程が全く違うものになります。

栽培期間の相違
葉物の栽培サイクルとなると20~30日ぐらいを1サイクルに収穫し、新しい株を育てていく、短期間の栽培の繰り返しになります。
イチゴは、一つの苗をそのまま長期間使い、実を付けさせ続けるので、葉物に比べ扱いは難しく、更にイチゴが病気が発生し易いので、厳重な管理が必要をなり、難易度が桁違いに高い作物となります。

同じ植物だが、難易度が天と地
葉だけの作物と実を付ける作物、栽培難易度は天と地の差が存在します。
葉物の植物工場の環境設定条件で、イチゴに転換することは、原則的に不可能です。
葉物の植物工場の環境設定条件が、イチゴに比べ低レベルなものなので、基本設計から設計思想に大きな差異があります。

イチゴの栽培は専用設計の環境設備が必要
葉物の植物工場を転用するのは、事実上、不可能で、新設した方が将来的なコストダウンにもつながり、収穫できるイチゴの品質も向上します。


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