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イチゴ植物工場:規模で全く違う難易度

イチゴ植物工場で栽培を実証する
実証するときに、大まかに以下のような3つのカテゴリーが存在します。
(1)200株以下程度
(2)1,000~2,000株程度
(3)10,000株以上

一般的に大学や研究機関で行われているのは、(1)の200株以下程度です。この規模では、ほとんど実証の意味はなく、大規模化の基本データも取ることができないレベルです。
このため、大学や研究機関にイチゴ植物工場の栽培を尋ねても、ほとんど意味をなさないです。

(2)の1,000~2,000株程度の規模でデータを取得して、イチゴ植物工場の開発をしていく必要があります。
この段階の初期投資で、設備だけで3,000万円くらいは必要だと感じます。
これ以下の費用だと、そもそも(2)の段階の実証データをしっかり集める状況にもならない可能性が高いと感じます。

(1)<<大きな壁<<(2)<<<<<更に大きな壁<<<<<(3)

(3)に移行するには(1)と(2)の間にある壁よりも、大きな技術革新が必要な壁が存在します。

株数の規模だけで言えば、(2)の技術で10,000株以上の規模の栽培施設を作ることも可能ですが、その場合、病気が発生してその対応に追われ続けたり、想定の収量に届かなかったり、収穫の乱高下があり、安定供給に難が出たりします。

最初から地道な開発をかけないと、我々が考える“方程式の理解”ができず、開発をしても精度が上がらないという結論になると考えてます。

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