松金目

会社員 好きなこと:読書 映画鑑賞 街歩き

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最近の記事

読書雑感2

ティモシー・スナイダー著ブラッドランド下巻をようやく読了。 1930年代初頭から1950年ごろまでのウクライナ、バルト三国、東欧(筆者はブラッドランドと呼称、訳語では流血地帯)の悲惨極まる歴史を記述している。上巻に引き続き、ナチズムとスターリニズムのこれでもかというほどの暴力、悪政が淡々と描写されている。上巻の終盤でも感じたことだが、読む進めていくうちに数万、数十万人の犠牲者数にだんだん慣れていくことが怖い。印象としては、下巻はポーランドに焦点が当たっているように思う。ドイツ

    • 自分の好きな服

      3、4年前まで自分はファッション全般に興味が全く無かった。それがコロナ禍になり一変。コロナ禍でYouTubeを視聴する機会が多くなり、ファッション系YouTuberの動画を何気なく見たのがきっかけで洋服に興味を持つように。一目惚れしたブランドがバブアー(Barbour)。今まで洋服のブランドに惚れたことが無く、「めちゃくちゃかっこいい!欲しい!」と興奮したものの、1着5万円以上の値段を前に悩みに悩んで購入したのがちょうど2年ほど前。そこからあっという間に所持点数は10点を超え

      • バケットリスト

        紙のノートにやりたいことをつらつら書いていたのでnoteに書きます。4年前(2019年)に書いたものなのでちょっと懐かしい。 1)英語の小説をすらすら読めるようになる 2)字幕無しで洋画を観る(英、仏) 3)英語フランス語ドイツ語ロシア語中国語をマスターする 4)ヘミングウェイ「移動祝祭日」を英語原文で読む 5)プルースト「失われた時を求めて」を仏語原文で読む 6) プルースト「失われた時を求めて」を日本語で読む 7)パリの本屋に入り浸る 8)パリのカフェでフランス文学を読む

        • おすすめに食指が動かない

          人からおすすめされたものを試したことがほとんど無い。映画にしろ本にしろ何にしろ。おそらく自分の好みがはっきりしすぎていて、新しいものやことに対して鈍感になっているのだろう。価値観が確立されていると言えば聞こえがいいが、柔軟性が無いとも言える。頑固なだけなのかもしれない。それとも新しいもの・ことを受け入れるのが怖いのか、はたまた億劫になっているのか。 でも例外が一つある。カップヌードルチリトマト味だ。 薄ぼんやりとした記憶なので、曖昧な部分があるが小学生の頃、父親から「カッ

        読書雑感2

          パリは燃えているか

          中学生か高校生のとき「映像の世紀」というNHKのドキュメンタリーを初めて観て、しっかりと衝撃を受けた記憶がある。その後、進学した大学の図書館の視聴覚教材コーナーに置いてあったので、ひたすら鑑賞に没頭していた。歴史考証やら番組構成やら内容を論評できるほどの知識は持ち合わせていないので控える。ただ一つだけ確実に言えるのは、音楽が最高だということ。特にメインテーマが。この記事のタイトルはこのドキュメンタリーのメインテーマの名前なのです。この曲を聴くと人間は昔から何も変わらず、同じこ

          パリは燃えているか

          僕は仕事が

          自分が無能であることを認めることは耐え難い苦痛であるとともに、今まで薄々感じていたことを潔く認めることは一歩前進だと言える。 今の仕事が適職がどうかなんて明々白々だが前の仕事だって自分に合ってるかどうか分からん。そもそも会社員というものに自分は絶望的なまでに合ってないんだな。あるいは単なる社会不適合者か。 だが自営業者になるほどの能力もなく、気力もなく、勇気もなく、会社で与えられた仕事をただこなしていく。日々が漫然と過ぎていく。なんでもいいから行動することが手っ取り早い解

          僕は仕事が

          読書雑感1

          数年前に関西地方でビルの屋上から飛び降りた人が下にいた通行人とぶつかり、双方亡くなってしまった事故があったと記憶しています。 大変痛ましい出来事です。「人はいつ死ぬか分からぬ」という手垢まみれの擦り切れた表現を当方に強く想起させた出来事でもあります。 いつ死ぬか分からない… この本を読んで今の時代、日本という国に生活していることの幸福を強く感じます。 ティモシー・スナイダー 布施由紀子訳『ブラッドランド上 ヒトラーとスターリン 大虐殺の真実』(ちくま学芸文庫、2022年)

          読書雑感1

          10年後もこのワンルームマンションで?

          30歳になり新しい仕事を始めたものの、生来の怠け癖で一向に戦力にならず。やりたい仕事は無く、興味の無い仕事と読書と動画視聴を以て日々の消耗を繰り返すのみ。今まで何をやってきたのだろうと虚しくなることが多々ある。それでも金を稼がないと生きていけないから会社に行く。時折、仕事もなにもかも、放り投げたくなる。けれどそんな勇気も無くただ日がな一日同じことを繰り返していく。最近、自分が徐々に薄っぺらく衰退していく感じがしてならない。それでも会社に行く。義務感100%で行く。そもそも大学

          10年後もこのワンルームマンションで?