おすすめに食指が動かない

人からおすすめされたものを試したことがほとんど無い。映画にしろ本にしろ何にしろ。おそらく自分の好みがはっきりしすぎていて、新しいものやことに対して鈍感になっているのだろう。価値観が確立されていると言えば聞こえがいいが、柔軟性が無いとも言える。頑固なだけなのかもしれない。それとも新しいもの・ことを受け入れるのが怖いのか、はたまた億劫になっているのか。

でも例外が一つある。カップヌードルチリトマト味だ。

薄ぼんやりとした記憶なので、曖昧な部分があるが小学生の頃、父親から「カップヌードルのチリトマト味がうまい、一度食べてみて」と言われ、「ラーメンなのにトマト味って何?まずそう」という当方の反応だったと思われる。
だか実際に食べてみるとうまいのだ。辛味とトマトの風味がマッチしていて非常に絶妙なのである。おすすめされたものを試したのはこれくらい。

でも最近ものすごく遅ればせながら、自分にとって興味が無いことでも一度は経験してみなくちゃなとは思いつつある。経験してみて自分との相性を確かめてみて、自分との良し悪しを判断する。これは他の人にとっては普通のことでも自分にとっては今まで欠けていた考え方だ。「挑戦」というとすごく大げさ表現というか尻込みしてしまうので、「実験」と言い換える。自分は今まで実験の回数が極端に少なすぎた。人からおすすめされたらとりあえず実験してみよう。実験であれば成功であれ失敗であれ何らかの知見を得られる。(「これは自分に合ってるなー、よしもっと掘り下げよう!」「あれは自分に合ってなかった…今度はこうしよう」etc)
自分の人生に実験回数を増やそう。そうすればもっと自分に合ったもの・ことに出会えるかもしれない。

実験を前に足がすくむかもしれない。無駄じゃ無いかと打算してしまうかもしれない。だけど大丈夫。今もチリトマト味は食べている。

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