見出し画像

独身男性が東京下町銭湯を勝手に評価する(その2)

東京下町銭湯を個人的観点で評価していきます。天然温泉に露天で浸かれる銭湯、80年以上の歴史を持つ綺麗な銭湯など、ユニークな顔ぶれをご紹介。

■ 評価ポイント・方法

評価のポイントは以下の10項目。
(各項目1~10で、10が最高)
・アクセス・・・最寄り駅とその距離、道中の施設など
・外装・・・外見の年季入ってる感だったり、ユニークさ
・内装・・・内装の綺麗さやユニークさ
・入浴設備・・・風呂の広さ、レパートリー、快適さ、サウナの有無など
・備品・・・シャンプー、石鹸、ドライヤーなどの有り無し、有料無料など
・接客・・・スタッフの接客態度、気配り
・入浴以外の設備・・・飲食、休憩所などお風呂以外の設備の充実度合い
・混雑度・・・人の多さ
・客層・・・民度、どんな人が多いか

■ ゆ~シティー蒲田(大田区)・・・露天×天然温泉という至高のタッグを堪能

・アクセス・・・・・・7。JR蒲田駅から徒歩10分弱
・外装・・・・・・・・6。こういっちゃ失礼だが、いかにも「蒲田にあるっぽい」装いの建物
・内装・・・・・・・・7。年季は入っているが、掃除が行き届いている
・入浴設備・・・・・・10。露天の天然黒湯温泉、ジャグジー、打たせ湯など豊富なラインナップ。サウナもある
・備品・・・・・・・・7。シャンプーなどはないので持参を
・接客・・・・・・・・8。番台さんがフレンドリーで親しみやすい
・入浴以外の設備・・・8。宴会もできる大広間が上階にある
・混雑度・・・・・・・8。雨だったからか、案外人は多くなくゆったり
・客層・・・・・・・・8。地元のお年寄り多し
・営業時間・・・・・・9。昼11時からやっているので、早めのお風呂にちょうどよい
・総合評価・・・・・・78/100

【総評】JR蒲田駅から「シン・ゴジラ」のゴジラ第2形態(通称:蒲田くん)の遡上で有名になった呑川(のみがわ)を越えたところにある温泉銭湯。

このあたりは昔海であったため、海草植物の化石が地下深くで水に溶け込んで独特の匂いととろみがあり、美肌に効果があると言われる「黒湯」が沸き出るようになった。ここはそんな蒲田の銭湯温泉の一軒。しかもそれに露天で入れる。天然温泉と露天という、温泉好きに刺さりまくる至高のタッグを銭湯価格で堪能できる東京でも稀有な場所。

■ 日暮里 斉藤湯(荒川区)・・・白を基調とした美しい名銭湯

・アクセス・・・・・・7。JR日暮里駅から徒歩10分弱
・外装・・・・・・・・9。数年前にリフォームし新築同然の和モダンな建物
・内装・・・・・・・・9。昔の姿を随所に残しつつ、機能性に溢れた作り
・入浴設備・・・・・・9。露天のシルキーバス、あつ湯、ジャグジー、電気風呂など豊富なラインナップ
・備品・・・・・・・・8。シャンプー、ボディソープ備え付け
・接客・・・・・・・・8。スタッフの方がにこやか
・入浴以外の設備・・・7。休憩所で生ビールがいただける
・混雑度・・・・・・・5。週末はけっこう混んでいる
・客層・・・・・・・・7。地元の家族連れやお年寄り中心
・営業時間・・・・・・8。昼過ぎから深夜まで
・総合評価・・・・・・77/100

【総評】創業80年以上、かつては都内で最後まで三助さん(背中を流す職人)がいたことでも知られる歴史ある銭湯。2015年にリニューアルして外装・内装からガラッと変わったそう。

特筆すべきはその「美しさ」。清潔さはもちろんのこと、浴室内部は白を基調に配色されていて、いわゆる公衆浴場の「銭湯」のイメージを覆す美麗な空間で豊富な種類のお風呂を堪能できる。

かと言って下町風情が失われているわけではなく、地元の人たちのよきたまり場としてにぎわっている。銭湯がなんとなく苦手な人におススメしたい。

■ 竹の湯(江東区)・・・古き良き商店街の古き良き銭湯

・アクセス・・・・・・7。地下鉄菊川駅から徒歩5分
・外装・・・・・・・・7。いわゆる「昭和の銭湯」
・内装・・・・・・・・7。年季は入っているが、掃除が行き届いている
・入浴設備・・・・・・7。東京の銭湯としてはそこまで熱くなく入りやすい。風呂は2種類。なぜか浴室で音楽が流れている
・備品・・・・・・・・6。あると言われていたシャンプーが見当たらず。持参した方が賢明
・接客・・・・・・・・7。よそ者にもフレンドリーだった
・入浴以外の設備・・・6。ロビーでテレビが見られる
・混雑度・・・・・・・8。人は多くなくゆったり
・客層・・・・・・・・8。地元のお年寄り多し
・営業時間・・・・・・7。午後から深夜まで
・総合評価・・・・・・70/100

【総評】昭和17年創業、75年以上の歴史ある銭湯。浴室はそこまで大きくなく、地元の人御用達といったところ。幼年期から青年期までを江東区で過ごした漫画家・田河水泡の代表作「のらくろ」にちなんだ商店街「高橋のらくろード」にも近く、街歩きをしつつお風呂に浸かってみては。

■ 三筋湯(台東区)・・・無骨な作りの地元銭湯

・アクセス・・・・・・6。地下鉄蔵前駅から徒歩8分
・外装・・・・・・・・8。宮造りの伝統的な作り(写真参照)
・内装・・・・・・・・7。脱衣所が綺麗。庭の池に鯉がいるらしい(夜だったので見てない)
・入浴設備・・・・・・8。ゴツゴツした作りの岩風呂を楽しめる
・備品・・・・・・・・6。シャンプー類は持参を
・接客・・・・・・・・6。可もなく不可もなく
・入浴以外の設備・・・6。可もなく不可もなく
・混雑度・・・・・・・8。人は多くなくゆったり
・客層・・・・・・・・7。地元のお年寄り多し
・営業時間・・・・・・7。午後から深夜まで
・総合評価・・・・・・69/100

【総評】壁面に岩をあしらった岩風呂の浴場が特徴的。いわゆる古き良き銭湯の要素をしっかり押さえて今に伝える、教科書のような銭湯。駅からちょっと歩くので、地元の方向けかな。


ここまでお読みくださりありがとうございました!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?