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世界は人口動態に振り回されて大きく様変わりします

日本は2011年を境に人口減少期に突入したため、人口というともっぱら少子高齢化の話ばかりですが、世界ではまだまだ人口が増え続けています。2011年には70億人を超え、目下80億人に向かってまっしぐらに突き進んでいます。

仮にこのままどんどん増えていくとかなり困ったことになります。食料もエネルギーも足りなくなりますし、二酸化炭素の排出量も増える一方です。おそらく世界中で紛争が勃発したり、難民が他国へと押し寄せたりするでしょう。

そこで人口が一体どのぐらいのペースで増え続けるのなるべく正確に予想しようと、国連を始めとする世界中の研究機関が数式モデルを構築し、シュミレーションを繰り返しています。人口の増加率は各国の栄養状態や衛生状態、医療や教育の普及率、女性の教育程度、都市化の進行具合など、様々な要素に影響を受けるため、正確な予測をするのは一筋縄ではありません。

そして国連によると、人口がこのまま増え続けると2100年には、120億人にも達するようです。

仮に、この計算の前提条件がほんの少しだけ間違っていて、世界中の女性が予想よりも0.5人の多くの子供を産んだとします。すると、世界人口は2100年に180億人にも達してしまいます。もしもこんなことになったら、世界が破滅するのはほぼ間違いありません。

しかし仮に世界中の女性が予想よりも0.5人少ない子供を産んだとしたら、世界人口の上昇は2040年ごろにはピークを迎え、その後は減少に転じます。90億人ならば、今よりも17億人多いだけですから、食料やエネルギーなどもきっと足りるでしょう。人類滅亡のシナリオはどうやら避けられそうです。

では一体、この3つのシナリオのうちのどれが実現するのでしょうか? 国連が最も確率が高いと考えている2100年に120億人でしょうか?  それとも最悪のシナリオの2100年に180億人でしょうか? あるいは2040年に90億人でピークを迎えるシナリオでしょうか?

この3つのどれに進むのかで、人類の未来は大きく変わります。180億人にもなれば食料もエネルギーも、そして二酸化炭素排出量もヤバいことになるのは小学生でも想像がつきます。難民に紛争に地球温暖化と、滅びの道をまっしぐらに進むことになるでしょう。

理想的なのはきっと、2040年に90億人のシナリオなんでしょうね。では一体どのような条件が整うとこのシナリオが実現するのでしょうか? また、仮にこのケースが実現したら一体どのような世の中になるのでしょうか? 今日はその辺を考えてみたいと思います。

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