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僕らのプライバシーは一体どこに行くのだろうか?

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最近、ファーウェイの製品がアメリカ市場から締め出しを食らっています。日本も右倣えで、同じようにファーウェイの締め出しを行うようです。

また、アップル製品など大量の中国製の部品が使われており、それらの部品が中国政府によるスパイ活動に使われている!と大騒ぎになったこともありました。

そんな報道を受け、なんとなく「中国製品=邪悪」「アメリカ製品=安全」のようなイメージが脳内に作り上げている人も多いのではないかと思います。

しかし、ハッキリ言ってそんなはずはありません。アメリカ政府だって中国政府に負けじ劣らず公にできないようなことを山ほどしており、バラした人はジュリアン・アサンジやエドワード・スノーデンのように国外逃亡を余儀なくされています。中には暗殺されてしまった人だって沢山いることでしょう。

またアマゾンは米国の政府機関のサーバを多数ホストしており、最近ではCIAとも契約しています。その額はなんと6億ドル(約600億円)で、期間は4年以上と言われています。また政府機関によるスパイ活動はさておいても、中国企業もアメリカ企業もユーザのデータを使いまくりです。両者に本質的な違いなど全くないと考えていいでしょう。アメリカのIT企業は民衆の味方だなんて、幻想もいいところです。

僕らは動物園の動物です
ところでみなさんは gmailを使っていますか? 僕は使っています。この他に、iCloudメールやYahooメールなどを使っている人も多いでしょう。また、Facebook のメッセンジャーでメッセージを頂くことも多々あります。LINEに至ってはもはや完全にインフラで、日本人相手のコミュニケーションはビジネスからプライベートまで、ほぼすべてこのアプリ一本で用を済ませています。

また、現代生活はグーグル検索やグーグルマップといったグーグルのサービスなしでは、もはや成立しないところまで来ています。 車載カーナビなんてわざわざ使わなくなってしまいました。本当にありえないくらい便利ですよね。もしも昭和から突然タイムスリップして来たら、ほぼ魔法に見えるレベルです。さらに驚いたことに、これらの魔法は全て無償で提供されているのです。

なぜ無償のサービスが成立するかというと、僕らのデータがなんらかの形で売られているからです。グーグルの本当の客はグーグルに広告を打ってくれるビジネスであって、僕らは別に顧客でもなんでもありません。まあ、強いて言えば動物園で飼われている動物のようなものです。客は動物を見に来る人々であって、動物の側ではありません。動物たちはタダ飯を食えますが、一切の自由を奪われているというわけです。

データがすべて
一度でもGoogleやFacebookで広告を出してみるとわかりますが、本当に見事なくらい潜在顧客にマトを絞った広告を打つことが可能です。それもこれも、これらの企業が日頃から僕らのデータを収集しまくっているからです。なおこれらの広告の精度は、あなたのことを詳しく知れれば知れるほど精度が高まります。あなたがいつどこにどのくらい居たのか。あなたが誰にいつどんな内容のメールを書いたか。あなたがいつどこでどんなものを買ったのか。それらすべてが、貴重なデータなのです。

最近驚異的だと思うのは、位置情報の利用です。渋滞情報とか、どの時間にお店が混んでいるかななどが、グーグルサーチで1発でわかります。例えば近所のモールをググってみると、その曜日の毎週の混み具合が瞬時に出て来ます。どうしてこんなことが可能かというと、もちろんスマートフォンのロケーションデータをトラックしているからです。

一方こちらはセブ島にある僕の会社から近隣の巨大モールまでの渋滞情報ですが、これもまたロケーションデータから割り出されています。これを魔法と呼ばずして一体なんと呼ぶのでしょうかね?

さて、本題はここからです。

次はどんなデータを採集するのだろうか?
今年の5月にFacebookのCEO、マーク・ザッカーバーグがInstagramに興味深い写真を投稿しました。

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